いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

コオニヤンマのヤゴとカワニナの関係

2020年01月09日 | 昆虫類
表紙画像はコオニヤンマのヤゴの観察水槽(幅25cm, 8L)。
コオニヤンマの幼虫期間は2〜4年である。飼育個体は36mmと大きく、今年羽化するものと思われる。



この水槽にタンクメイトとしてカワニナを入れた。どれほどの効果があるのかはわからないが、水槽内のコケや残餌を食べてもらおうというのが狙いだ。しかし、翌日、このカワニナが死んでいた。元気な個体だったので不思議だった。死因として水質をまずは疑うが、水換えしたばかりで問題なし。死体をよく見ると、コオニヤンマに食い散らかされた後のように感じた。カワニナの捕食者としてはゲンジボタルの幼虫が有名だが、大型のヤゴもカワニナを食べるのか?腑に落ちないまま、コオニヤンマの観察水槽にカワニナを補充した。

翌日、水槽を見ると、カワニナが底でひっくりかえっていた。貝の蓋が見当たらない。コオニヤンマに食べられたのか?蓋が見えなかったのは、貝殻のかなり奥の方まで引っ込んでいたためだった。ただ、カワニナがここまで奥に引っ込んだのを見た記憶がない。水質が合っていないとかの話ではない。かなりのプレッシャーを受けてのことと思われる。やはりコオニヤンマに襲われているのでは?

先日、遂にその現場を押さえた。



大量のイトミミズを与えた直後なのに、コオニヤンマのヤゴがカワニナを襲っている。大きな顎を動かし食べているように見えるが、はっきりとは確認できなかった。
5分ぐらいすると、コオニヤンマはカワニナから離れた。お腹がいっぱいだったのだろうか。少し食べてみて不味かったのだろうか。



触覚にカワニナのヌメリが付いている。
襲われたカワニナは、かなり奥に引っ込んでしまった。隔離しておいたら翌日に顔を出し、命に別条はなかった。

コオニヤンマのヤゴがカワニナを襲うところを目撃した。むしゃむしゃ食べていくというわけではなかったが、空腹が続けば、カワニナを積極的に襲い、餌にしそうだ。継続して観察する。



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