年末にLibreOfficeの
翻訳をしました。
もちろん私だけがやったのではなく、最終的に100%にしたのが私、というだけのことですが。
はっきり言って、私は自分の翻訳がいいとは全く思っていません。
ただ、無駄に経験だけはあるもので、必要なときにはやりますが、最近はあまりやっていませんでした。
LibreOfficeがリリースされ、真っ先に気になったのは、翻訳のリソースです。
OOoですら豊富な人員とはいえないので、翻訳が行き届かない可能性は充分にありました。そして、ゆくゆくはUbuntuもLibreOfficeを採用することを考えると、LibreOfficeが翻訳されないことはUbuntuの質の低下を意味します。Launchpadで翻訳できるようになるのかもしれませんけど、それだとUbuntuユーザしか幸せになりません。せっかく同じことをするのであれば、より多くの人に役立つことをした方がいいに決まっています(意外とこれを理解していない・できない人はいるのですけどね)。
そして、ひょんなことから翻訳できるばかりか、ユーザの管理までできる権限をもらいました。これを使わない手はないので、今回活用し、100%まで持っていきました。
あくまで翻訳率を100%にしたのであって、質は必ずしも高くはありません、でも、それでいいと思います。まずはすべて翻訳することが重要で、質の向上はじっくり時間をかけてやるしかありません。
一度行った翻訳はそのままにするべきである、という考え方もあるかもしれませんが、私は全くそうは思いません。ソースコードだって必要に応じて書き換えるのと同じように、よりよい翻訳があるのであれば、積極的に変更するべきです。
その俎上に載せるために、下手ながらも翻訳を行ったのです。
なので、気になるところがあったら是非とも
メーリングリスト(discuss)に意見を寄せていただければと思います。
議論を行って磨いていくのが、遠回りのようで近道なのです。
アプリケーションの翻訳は、実はそれほど難しくありません。訓練すれば誰でもできるようになります(若干の英語力も含めて)。ただ、いきなりLibreOfficeの翻訳をやりたいんです、といわれてもなかなか難しいので、まずはUbuntuあたりから始めるのがいいような気はします。LibreOfficeの翻訳のシステムはpootleといいますが、正直Launchpad(Rosetta)よりも出来が悪いです。Launchpadのほうが、より簡単に翻訳ができます。
もちろん、LibreOfficeの翻訳の改善を提案する→その提案が妥当なものであれば、必要なら翻訳にご協力いただけるよう、アカウントを発行します。
ただし、面白い作業でもないので(って、個人差はあるかもしれませんが)、継続するのは大変です。わりと早めにモチベーションの出所を見つけないと、途中でやめてしまうことになるかもしれません。それはやむを得ないことですが、人員が豊富でなければ、即座に致命的な問題となります。
そういうわけで、私は翻訳をやりたいわけではなく、質の向上をやりたいので、ご協力いただければと思います。もちろん、必要であれば今後も翻訳を継続しますが、私がやらなくても翻訳率100%になるのが理想だと思います。今のUbuntuのように。