いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

VirtualBoxのリリースタイミングを調べてみた

2012年08月21日 22時27分19秒 | OpenSource Software
VirtualBoxはinnotek→Sun Microsystems→Oracleと3回も会社が変わっており、何らかのリリースタイミングの違いがあるのか前から気になっていたのですが、ちょっと一覧にしてみました。
Googleドキュメント
3.0より前は省略です。

ここから、
・3.0から4.1まではおおむね半年ごとにメジャーバージョンアップしていた
・すなわち、Sunが買収された影響は、少なくともリリースタイミングには見られなかった
・4.2は4.1のリリース後1年以上も新バージョンがリリースされていない
ということがわかります。

ちなみに、svnはtrunkしか公開しないとか、開発手法はSun→Oracleであまり違いは見られません。セキュリティホールの情報はわかりにくくなったようですが(これは社員が謝罪してました)。

というわけで、少なくともOracleになったからVirtualBoxのメジャーバージョンアップが遅くなったという事実は認められないと言っていいと思います。人材を募集していたぐらいなのでリストラもしていないんだと思うのですが、自発的に辞めていった人のほうが多くて開発力が落ちているという可能性はあります(が、考えにくいです)。
4.2だからといって新機能をガンガン積んでいるわけでもないので、それ以外の複合的な理由(Win8サポートが大変だとか、KernelやXの新しいのについていくのが大変とか)であって、VirtualBoxはいつまでかはわかりませんが(ここポイント!)今のところ当面は使い続けても大丈夫そうかな、と思いました。いつ手のひらを返すかわからないのがOracleの怖いところですが。

そもそもなぜOracleがVirtualBoxを維持しているのかはよくわからないんですよね。仮説はありますけど。
コメント
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