白衣を脱いだ生活♪

これ以上脱がさな・い・で・・・

高い治療費

2004-07-30 | Medicine
糖尿病の合併症に糖尿病網膜症という目の病気があります。
進行すれば失明する事もあるので、その危険がある場合にはレーザーによる網膜光凝固術という手術を行います。
手術と言ってもレーザーを当てるだけで、10分程度で終わります。




でもお代は、な、なんと片目181000円です(患者さんの負担は3割ですが)。
1点=10円です。



過食でお金を使い、過食の結果起きた病気の治療にもお金を使う。
お金に余裕のある人は良いですが・・・

やはり、幸せな生活を送るには何かを我慢しなくてはいけませんね。

食塩摂りすぎると血圧が上がりますけど、何か!?

2004-07-30 | Medicine
「病は気から」の「気」は気の持ちようという事でしょうが、私は知識という意味も含まれていると思います。
知識があれば防げたり、あるいは最小限の症状に抑えられたりする病気がたくさんあります。

そのためには医者は解りやすく病気の説明を患者さんにしなくては成りません。


以下は、減塩は最も高血圧予防・改善に重要という読売新聞の記事(Jul.28,2004)を抜粋しました(サマリーです)。

1.食塩には、水を引きつける性質があります。
青菜に食塩をふるとしんなりします。青菜に含まれる水分を塩が引きつけてしまうからです。
同様に、血管の中に食塩の成分であるナトリウム(Na)が入ると、血管の中へ水分が引かれて血液の量が増え、その結果血圧が上がります(タイヤの中身に空気がたくさん入れば圧力が上がる)。
自然界では、人間以外の動物が高血圧になる事はないのです(ペットは違います)。

2.

  Arakawa, 2004 schema より

食塩のない陸上での暮らしに適応するために、腎臓が進化して体内のNa濃度を一定に保つための監視装置が出来上がりました。
これを「レニンーアンジオテンシン系」といいます。
この装置を手に入れたにもかかわらず、ヒトだけが陸上でも簡単に食塩を手に入れ、しかもその味に溺れて高血圧を作ってしまったのです。
食塩には、血管内に水を引きつけて高血圧を引き起こすことに加え、心・腎・血管に存在するレニンーアンジオテンシン系を活性化させる働きもあります。
したがって、本来はNaが不足した場合にそれを助ける女房役であるはずのレニンーアンジオテンシン系が、体外から過剰に入ってきた食塩をさらに助けるので高血圧が起こってしまうのです。


いかがでしょうか!?

説明の仕方によって、こんなに違うのです。
これは医学書の抜粋ではありません。

2が解れば、自分に出されてる降圧剤の必要性、あるいは適しているか否か、はたまたソムリエと会話するように医者と会話する事が出来るのです。
そして、医者はその患者さんを気に入り、最善の治療を行うという良循環になります。
さらに、これに本人の努力が加われば薬を中止する事が可能になるのです。

しかし、2を理解するには、まず1の話を聞かなければ不可能でしょう。
ここが「医者の裁量」にかかってくる訳です。


そのためには、いろいろな社会の波に揉まれて自分を磨かなくてはなりません。

人気のある女性の話にはMEMOをとる位の勢いで日々接しています。
いつか患者さんに活かせる日が来るものと信じて・・・


最後まで読んで頂き、感謝します。
そんなあなたへ (-_^)-☆Wink!