韓国 5G周波数オークション
携帯電話事業者3社に3.5GHz/28GHz帯割当て決定
携帯電話事業者3社に3.5GHz/28GHz帯割当て決定
2018年6月15日、韓国科学技術情報通信部は、2019年3月の5G商用サービス開始に向けて、携帯電話事業者に対し、5G周波数オークションを実施した。
今回のオークションは、5Gで活用する二つの周波数帯(3.5GHzと28GHz)で実施し、世界初の「5G周波数オークション」として注目を浴びた。
具体的な周波数範囲は3.5GHz帯が3420.0~3700.0 MHzの280MHz幅、28GHz帯が26500.0~28900.0 MHzの2400MHz幅、合計で2680MHz幅である。
周波数の割当方法はオークションで、入札単位とブロック数は3.5GHz帯が1ブロックあたり10MHz幅で28ブロック、28GHz帯が1ブロックあたり100MHz幅で24ブロックである。
1社あたり最大でそれぞれ10ブロックまで取得を認めており、3.5GHz帯が最大100MHz幅、28GHz帯が最大1000MHz幅まで取得できる。
3.5GHz帯および28GHz帯ともに2018年12月1日より有効になり、有効期限は3.5GHz帯が2028年1月30日まで、28GHz帯が2023年1月30日までと設定されている。
最低入札額合計は3.5GHz帯が2兆6,544億ウォン(約2,686億円)、28GHz帯が6,216億ウォン(約629億円)で、合計3兆2,760億ウォンとした。その結果、オークションの合計落札価格は3兆6,183億ウォンで決着した。
3社の落札内容は、3.5GHz帯では、SKテレコムは100MHz幅で1兆2,185億ウォン(約1218億円)、KTは100MHz幅で9,680憶ウォン(約968億円)、LG U+は80MHz幅で8,095億ウォン(809億円)だった。
28GHz帯では、SKテレコムは800MHz幅で2,073億ウォン(約207億円)、KTは800MHz幅で2,078憶ウォン(約207億円)、LG U+は800MHz幅、2,072億ウォン(約207億円)となった。
今回のオークションでは1MHz幅当たりの最低落札価格はこれまでと比べて最も安く設定された。特にモバイルで初めて利用される高周波数帯の28GHz帯については、現時点では使い勝手も含めて不確実性が大きい点が考慮され、利用期間を5年と短く設定し、価格は大幅に引き下げた低い水準で設定された。
3社の中で、SKテレコムは帯域幅の拡張ができる3.5GHz帯にこだわり、他社より高い応札価格で落札した。周波数は12月1日から利用が可能となる。キャリア3社は8月までに機器事業者を選定し、秋にはネットワーク構築に着手する
一方、商用サービス開始で提供される5Gサービスの利活用についてはまだ具体的な内容があまり明らかになっていない。韓国では国を挙げて、「世界初」の低遅延・大容量・多数接続の5Gサービス開始を目指して総力を挙げている。
2018年2月の平昌冬季五輪では5Gサービスを世界に先駆けて実施し、世界各国に技術力をアピールしている。

5G・第5世代移動体通信 2020年東京オリンピックに向けて実現へ
5G NR標準仕様の初版策定が完了 3GPP
5G周波数割り当ての審査方針総務省公表 地方を重視 通信事業者の重荷に

国際放送センター(IBC) 設営・運営業務実績
国際メディアサービスシステム研究所 International Media Service System Research Institute(IMSSR)
2018年10月11日
Copyright (C) 2018 IMSSR
******************************************************
廣谷 徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute
(IMSSR)
President
E-mail thiroya@r03.itscom.net / imssr@a09.itscom.net
URL http://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015
******************************************************