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新・慢性腎臓病・透析患者に対す治療

私の知人から送られてきた記事を掲載します。

東北大学大学院医学系研究科
平成22年4月16日
[慢性腎臓病・透析患者に対する新規治療法]

水電気分解技術を用いた水素含有透析水の作成とその臨床試験

東北大學大学院ーの中山昌明・創生応用医学研究センター先進統合腎臓科学コアセンター・副コアセンター長、伊藤貞嘉教授(腎臓・高血圧・内分泌学分野、創生応用医学センター先進統合腎臓科学コアセンター長)、株式会社トリムらの共同研究チームは、水素含有水を安定的かつ大量に作成するために水の電気分解システムを組み込んだ血液透析システムの開発に成功し、その臨床試験を行い、高血圧の改善、炎症や酸化ストレスの改善するなどの成果を得ました。

[研究内容]
慢性腎臓病の末期状態に対しては、腎臓透析が広く行われています。現在,わが国の慢性透析患者は年々増加し28万人を超えており、その多くの患者は血液料法を受けていますが、動脈硬化の進展や易感染症などの問題は未だ解決されていません。この原因には高血圧、微小炎症状態、活性酸素の産生亢進といった慢性腎臓病に得意的な病態が関わっていることが指摘されてきましたが、これに対する有効な治療法は限られており、新たな治療法の開発が切望されてきました。同研究チームは、水素ガスがヒドロキシラジカルなどの活性酸素を消去する現象に着目し、ナノバブル状水素ガスを含有する血液透析液を用いた治療法の開発を行ってきました。
血液透析では一回の治療に一人当たり120Lもの水を用いるため、水素含有水を安定的かつ大量に作成するために水の電気分解システムを組み込んだ血液透析システムを構築しました。国内の三医療施設の協力で6ヶ月間に渡る治療を行い(日鋼記念病院ー室蘭、かしま病院ーいわき市、東葛クリニックー松戸市) 高血圧の改善、炎症や酸化ストレスの改善を認められました。副作用等問題となる症状は無かったことから、従来の治療法では治療が困難な病態に対する新たな治療法となることが期待されます。

[用語説明]
水の電気分解
水に電気エネルギーを与えると、分子状水素と分子状酸素に分解されます。この科学的特性を基に、二つの電極をイオン交換膜で隔離すると、陽極側に酸素ガスを多量に含む水が、陰極側に水素ガスを含む水が生成されます。

[論文題目]
A novel bioactive haemodialysis system using dissolved dihydrogen (H2)produced by water electoly sis'-a clinical trial.
(電気分解技術によって作成した溶存水素を用いた生物活性を有する新しい血液透析システム)

Nephrol Dial Transplant 2010 電子版 NDT論文

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