その日がやってきた
記念すべき第一回のど自慢大会が始まる
施設内110名の中から幼児を除いた子供達90名と
保母さん先生が12名見物も含めて参加した
華やかな開幕となる
最初は幼稚園児のお遊戯&合唱団 保母さん方が教えて練習された
ご苦労を思うと感激するシーンとなる。
観ている先生の方が心配そうなのだが
子供達は元気いっぱいに演技を披露してくれた。
低学年は振り付けを入れた合唱が多く、高学年になると
ペアかソロで話題曲を歌うケースが多くなる
間に飛び入りの先生と保母さんの歌や演技が御披露目され盛り上がる
生演奏で唄うのは結構難しいのだが子供達の感性は大きく外れることなく
無難に反応するところはビックリだ。
審査する方も大変
得点表の項目に点数をつけていきながら合計をするのですが
やはり、感情の得点が加わりやすく、評価することの難しさを知る
採点は8人の審査員が得点表をつけたものを集計して各賞を決めるが
多いほうが正解とも言えないところは8人の意見を取り入れ決定する
今回、用意した景品は子供達全員にお菓子袋を配る
出演者に参加賞
優勝トロフィーと副賞 準優勝 三位
他に4賞を準備した。
低学年生にも賞が当たるように配慮して賞品の数を揃えるのは大変だった
出場しない子も応援で楽しんでいた。
27組の全員が終わり審査をする間は余興の生バンドサービス
4時間の拘束は幼稚園児にとってちょっと長い時間かな
待ち遠し審査結果の発表
優勝者は全員一致で高校三年性の女の子に決まる。3月に卒業する女の子。
ここの施設は高校を卒業するとこの施設を出なくてはならない決まりがある
2~3歳頃から預けられて18歳になるまで住み慣れた施設を離れる気持ちはどんなものであろうか。
保母さんや先生方園長が育ての親となる。
片親で世話が出来なくて施設に預けられる子供は
週末や年行事の休日には帰れる家があるが、
帰れない子供達が半数近くいるそうだ。
これほど笑顔を振舞ってくれる子供達に触れると
親である大人たちに憤りを感じずにはいられません。
子供達が欲しいと思うものはモノやお金ではない
一般の家庭と同じように親と一緒に行けるデパートや公園に
家族の絆や温かな家族愛を求めるという
決して贅沢でもなく 子供達にとっては当たり前の家庭の姿なのだ。
第一回のど自慢大会が終わって感じたことは
喉自慢大会のスポンサーの立場でばなく、
一緒に楽しんでいる仲間として迎えてもらった気がした
そしていろんなことを学べる機会であった。
毎年続けていこうと決意して子供たちと約束をする。
つづく
画像ー1 奥多摩湖
画像ー2
音楽祭