IPod,IPhone,IPadと連続的に生活様式をも変えるような製品コンセプトを産み出してきたスティーブジョブズは今はいません。ジョブズのコンセプトを実現するために部品や素材を集めて具現化してきたティムクックに、ジョブズと同じような生活を描くコンセプトを出すことができるでしょうか?アップル社は、今の日本企業と同様にコンセプトを出せなくなっていると感じています。
さて、グローバル競争がますます激しくなる中、新興国市場から日本企業を脅かす、または既に日本企業を超える製品が提供される様になったと感じていますか?また、アップル社のように人の生活を変えるようなコンセプチュアルな製品も出せていないと思いませんか?今、日本の製造業が脅かされています。日本企業に足りないものは何でしょうか?どのような対処が必要なのでしょうか?
その答えとしてコンセプチュアルな製品開発に力をいれ、ラディカルなイノベーションの推進を重点とすることにあるのではないでしょうか。日本企業は、優秀な技術力により次の技術トレンドを目指して製品開発を行ってきました。また、顧客のニーズへ細やかに対応して製品開発を行ってきました。しかしながらこのような製品は、新興国の企業に模倣され、または技術が先方にわたり同じ製品が安く作られることになっているようです。ここで、世の中になかった新たな発想で未来の生活を描くようなコンセプトから製品やサービス、技術を開発することで、他の国では発想できないアイディアによる製品開発をスピーディーに進め競争優位に立つことができると考えております。しかも日本の得意とする細やかな作りこみによって、模倣を防ぐ様な独自性を深く盛り込んでいくことも重要です。
世界を圧倒するようなコンセプトを創り上げるのは容易ではありませんが、良いアイディアが豊富に出せること、良いアイディアがイノベーションにつながっていくことによって、イノベーションの確率を高めていくことは可能です。そのためには、創造的な企業風土へ変えることが前提だと考えられます。
今、世の中は激しく変化しています。この変化を観察し未来に求められる価値を見出すことで、世界を変えるコンセプチュアルな製品、サービス、技術の開発につなげていきたいと思います。今まさにラディカルなイノベーションを実現させましょう。「ワイガヤフォーラム」により組織の風土を変えながら「人」が良いアイディアを多く出せる様にすることからはじまり、生活様式を変えるコンセプトを産み出ししょう。