命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

歩きはじめるために

2018年12月22日 15時06分29秒 | 事件


市は馬に関するお金の流れを過去にさかのぼって、はっきりと説明してほしい。こんな状態を知りながら労働の援助もしようとしなかったのはなぜか?運営費が少なすぎる理由は?不透明すぎる。

また、補助金対象外として問題のある馬を選別し、補助金を打ち切るのならば、引き取って養老牧場に放すとか、それができなければ引き取って売るとか安楽死させるとか、馬の所有者なのだから責任もってする義務があるだろう。嫌なことは飼養者に丸投げで済ませようとする理由もわからない。

飼養者は領収書を添えて馬の何にいくら使ったのかを文書で報告するようにしてほしい。5000円しかないと腑に落ちない説明しかしないからだ。

国の税金から補助を受けている馬事協会から宮古馬保存会にも助成金が渡っている以上、説明を求める権利を私たち国民は持っています。ぜひお願いします。


宮古馬死因についての考察

2018年12月22日 14時14分50秒 | 事件


この3年で、2ヶ所のネグレクト虐待飼養者のもとで、13頭が死んでいる。7年間で15頭のうち13頭だというから、あり得ない数字だ。

死因について考えてみた。

骨折

馬房の柵に4年も繋がれたまま子供を産まされ、やせ細って死んでいった母馬の残した仔馬が11日に亡くなったこの仔馬であったという。
https://twitter.com/i/status/1072836957951033344

死ななくてよい命だった。普通に飼えば普通に生き延びる命だった。

仔馬が誕生したときにもらえる補助金10万円は一体何に使ったというのか。仔馬用のミルクを買いもせず放置した飼養者。こんな小さな離乳前の仔馬を放置すれば弱っていき、日を待たずして死んでしまうのはマニュアルなんてなくてもわかることだ。見かねたボランティアさんがミルクを上げてくれたおかげで元気に飛び跳ねるようになった。

そんな仔馬が壊れた柵の隙間から逃げてしまうという理由で繋ぎっぱなしにしたここの飼養者。新聞をまとめるようなビニール紐でふさぐだけで馬は出られなくというのに、そんな簡単な労働を惜しんだ。その結果、ロープが絡まり骨折。馬は骨折すると生きてはいけない動物だと知らなかったとは言わせない。初心者でもなく5年も6年も飼っていたのだから。

多種と比べて蹄や骨が硬いといわれる日本の在来馬が骨折で死ぬことはあまりないと聞く。それなのに骨折のケースは知っている限り二頭いる。住民やボランティアなどから「繋ぎ飼いは危険だからや辞めさせるように」との苦情が何件も何件も入ったのにもかかわらず、市も飼養者たちも長い間そのままにしたせいで仔馬は死んだ。いや、殺されてしまったのだ。

凍死

温暖な宮古島で宮古馬が過去に凍死したこともあっただって⁉北海道で保存されている宮古馬はみんな無事に生きてるぞ?本来寒さに強い大型動物の馬が凍死って聞いたことがない。それも亜熱帯気候の宮古島で!

寒さに耐えられなかった原因はあった。糞尿が溜まりぽちゃぽちゃなった狭い馬房で滑って転んでびしょ濡れになれば、凍死もあり得る。栄養不足で皮下脂肪もないガリガリな体だからなおさら凍えるだろう。

https://twitter.com/i/status/1073511673061724160

こんな状態だから、滑って転んで骨折して死んだ馬も他にいたにちがいない。床がコンクリートで、宮古馬の蹄は堅い蹄だからなおさら滑るというのにだ。このありさまはなかなか無い情景で、世界の愛護団体に発信すれば大騒ぎになるレベルだ。近代国家の一員として大きな恥をかくことになるだろう。

内臓疾患

馬の死因のトップである疝痛のことを指していると思う。便秘による腸閉塞だ。

馬は一日のほとんど草を食べている動物なので腸が長い。腸が常に動いていれば疝痛が起こりにくいので、運動は大切で、餌が少なくても多すぎてもなりやすいという。十分な餌が与えられず、運動もままならない。不潔で横になることも寝返ることもはばかられる場所でストレスがかかり、その上過密飼育によるストレスも重なって病気にならない方がおかしいではないか。

以上説明してきたように、餌を十分やってある程度清潔にしておけばそんなに起きることではないことばかりだ。死ななくてもいい命が数多く死んでしまった責任は保存会と飼養者両方にあると言えよう。

餌代が足りないとはただの言い訳で、そんな問題では片づけられない原因が多いということがこれでわかってもらえただろうか。これが虐待ではなくて、なんだというのか!?市も補助金目当ての悪徳飼養者もわかりませんでしたあ、知りませんでしたあ、で済ませようとしている現状は本当に腹立たしい限りだ!



頭にきてる方は宮古馬のためにぶちっと押してやってください↓

守るも滅ぼすも人間しだい

2018年12月22日 13時54分34秒 | 事件

東北の遠野地方は昔から馬産地として有名だ。昔は南部馬という他の在来馬と比べると比較的大きく頑強な馬がいた。荷駄用と乗馬用とそれぞれふさわしい調教を施して馬づくりをしていた。

南部馬は主にこの地方で盛んに繁殖と飼養がなされ、農耕馬として長い間人を助け、家族のように共に暮らしてきた。後に軍用馬生産の中心地となったゆえに、在来馬を大型に改良しようとする国策、種馬統制法による種馬撲滅政策の厳しい監視から免れることができずに、絶滅してしまったという。

本州唯一の在来馬である木曽馬は山奥の神社で神馬として匿われたりして一時絶滅を免れたが、老齢により純血種が絶えた後も戻し交配で何とか今の頭数になった。民間の飼育者は減少傾向にあるが、地元の農家や全国各地の施設などで130頭以上が飼育されている。

冬季雪に閉ざされる標高1000メートルの開田高原にある木曽馬の里では専門の職員たちが血統を重んじた繁殖に取り組んでいる。そこでは牧草を育てて刈ったものも餌として与えられ、大きな厩舎の中では馬たちそれぞれに個室がある。日中は放牧されて、丸々と肥えた木曽馬たち約40頭を見ることができる。

木曽地方では長方形の敷地の家屋の南側に木曽馬の馬房があり土間を挟んで、居間から常に馬の顔が見えるようにして人と馬が住んでいた。発酵した馬糞が冬季には屋内を温める役割を果たし、痩せた土地にはなくてはならない堆肥になった。

東北では当時、南部曲屋(なんぶまがりや)というL字型の家屋に人馬ともに住んでいた。どちらの馬も貴重な家畜という財産ではあるが、愛玩動物のように、または家族のように、愛情を注がれながら飼われていたという。

頑強な南部馬の血を引く半野生の馬たちが青森県の下北半島にいる。ブルトンなどの大型馬の血が混じっているので、日本固有の在来馬ではないが寒立馬と呼ばれ、観光名所になっている。飼養形態は御崎馬とおなじ昼夜放牧飼いだ。一時9頭にまで頭数が落ち込んだが、今40頭前後にまで回復している。海岸や道路を自由に行き来している様子はまるで外国にでも来たような感じで感動する情景だ。

なんと、この寒立馬たちは青森県の天然記念物に指定されている一方で農用馬扱いでもあり、所有者である東通村は家畜市場へ食用(馬肉用など)としてセリに出し売っているという。売りに出されるのは主に0、1歳の若い馬たちというから、観光に向かない暴れん坊とか繁殖に向かない馬たちなのだろう。間引きの意味もあるのかもしれない。人間によって作られた馬たちは人の管理なしでは生きられない悲しい大型動物なのである。寒立馬からは理想だけでは存在し続けることができない馬の悲しい裏の世界を、現実として知ることができる。

大型動物の種を守っていくためには高額な経費が必要となってくる。彼らの餌代は税金(補助金)や寄付金などで助けてもらいながら、馬自らも餌代を稼げるようにすることが特に大切になってくる。

馬は存在するだけで愛らしく美しいのだから、安全でさえあれば次のような方法で労働を提供でき、現金を稼ぐことができる。景観の良い観光地への放牧、引馬乗馬、餌やり体験、ホースセラピー、乗馬、馬はん、馬車引き、堆肥販売などだ。

頭数によっては、血統の問題や怪我の問題が増えるので放牧の仕方も工夫しなければならないだろう。他所にノウハウを教えてもらうこともできるはずだ。人を乗せるのであれば調教ができる人材も必ず必要だ。繁殖にも専門性が必要だ。それに伴う人件費をケチってはいけない。使い物にならない馬になったら、人も馬も不幸になるからだ。

宮古馬保存会の財政難の原因は何かわからないが、人材に投資しないから馬も人も育たず、お金を産み出して行かないという負のスパイラルに落ち入っている気がする。そんな状態の中で大勢の宮古馬たちが、苦しみながら犠牲になって行った。

滅びゆく宮古馬の救世主とされていた「太平号」↓
https://komafun.blog.so-net.ne.jp/2012-04-29

失なわれた宮古馬への情熱

2018年12月20日 23時38分19秒 | 事件
本年度、保存会の予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円が組まれていると前出の新聞に書いてあった。合計すると1108万円だ。44頭で割るとひと月20984円になるので、「13000円」は支払い可能な金額ではある。

放映されていた飼養者たちはインタビューに答えて、宮古馬を一頭飼養するのに、市から餌代が5000円しかもらえないと言っていた。

調べたところによると、実際は馬事協会からの助成金8000円を足して合計13000円支給されている。(琉球放送では1万数千円と説明)だが、驚くべきことに医療費や施設費は飼養者負担だと言うから、あまりに委託先の負担が大きいことがわかった。

5000円は餌代で8000円は設備費やボランティア料、医療費や雑費だということなのだとしても、言うまでもなく、飢えさせないためには餌が優先すべきで飢え死にさせていいわけでは断じてないし、飢え死にさせた理由にはならない。

それにしても寄付金などだろうか、保存会の予算574万円と市の補助金314万ではあまりにも財源が少ない。これでは本当に生きるためだけの餌代だけになってしまう。市や県にやる気が全く感じられない。

市が打ち出したのは餌代を含む補助金の引き上げだ。しかし、前にも書いたように、餌代を数千円上乗せしただけでは、あまり変わりはしないだろう。このままでは島の先人たちから受け継いできた尊い馬文化の遺産は簡単に滅びてしまうのは明白だ。本当にこれで良いのだろうか。

馬より人が食べていく方が今、大変なのだ!もう、あきらめるしかない!ということならば何も口出しはできないが、風光明媚な美しい海と美しく愛らしい馬がセットになっているこの大切な観光資源を全国に知らしめてからでも遅くはない。活用しなければ、本当にもったいないと思う。


宮古馬のルーツをさぐる長濱幸男(宮古島市史編さん委員)さんの長編レポートも大変興味深い
https://www.city.miyakojima.lg.jp/soshiki/kyouiku/syougaigakusyu/hakubutsukan/files/kiyou16-01.pdf#search=%27%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E9%A6%AC%E4%BF%9D%E5%AD%98%E4%BC%9A%27


宮古馬についてEnjoy Wild Birdsさんのサイト
保存会結成の状況と10年くらい前の様子がわかります
http://www.eonet.ne.jp/~nagasaki/miyakoum.htm#H

同じ在来馬なのにこの差は何?!

2018年12月20日 21時37分44秒 | 事件
けさのあさチャンビビットのテレビ番組で宮古馬のことが放映されていた。市の任意団体である宮古馬保存会は何もしてない印象を受けるみたいなことを言われていた。同じように思っていたので、とても共感を感じた。

本年度から宮古馬保存会は市の教育委員会生涯学習振興課内に事務局をおき、会長が宮古島市市長から教育委員会の教育長になった。その方が馬の活用に力を入れられるのだろうか? その理由の説明は保存会から発表されているとは思うが、どういうことなのだろうか。疑問を感じた。

そこで、他の在来馬の保存会や、保護協会の会長や使用する施設などが現在どのようになっているのかを前出の馬事協会さんのページを参考に、北から順番に調べてみた。

約1050頭存在する道産子、北海道和種馬の保存会は獣医師会館にあり、多数の民間人や乗馬施設、牧場などで飼養、活用されている。

約130頭の木曽馬は開田高原振興公社という公共企業体が運営する、木曽馬の里内木曽馬乗馬センターにある保存会で40頭ほどが、他は全国の動物園や学校、乗馬施設や個人宅などで飼養、活用されている。

約50頭の野間馬の保存会の活動の場はのまうまハイランド内にありそこの乗馬施設やその他全国9ヶ所の動物園や学校で飼養、活用されている。

約40頭の対馬馬(たいしゅうば)の保存会は対馬市上県行政サービスセンター内にあり、目保呂ダム馬事公園の乗馬施設で飼養、活用されている。

約110頭の御崎馬(みさきうま)は串間市役所 商工観光スポーツランド推進課で管理され、都井岬ビジターセンター(うまの館)には博物館があり、その付近に半野生で放し飼いにされている。唯一、国の天然記念物に指定されていて、使用形態も特殊だ。予防接種などは行っているが、馬任せの手のかからない飼養法だが、寿命は短く十数年になる。風光明媚な場所なので観光客が多い。馬たちは人を乗せることはないが、観光客相手に愛嬌を振りまいたり、その美しい姿を見せることによって働いている。宮崎の大切な観光資源だ。

約130頭のトカラ馬は鹿児島大学農学部 生物生産学科家畜育種研究室に保存会があり、開聞山麓自然公園で半野生で飼養されている。その方が手間とお金がかからない。調教などはしたくても難しくてすすんでいないそうだ。

約130頭の与那国馬の保存会は与那国町役場内にあり、馬たちは島内のヨナグニウマふれあい広場と沖縄本島のうみかぜホースファームで飼養、活用されている。

以上7種の在来馬たちの保存会は組織的にもしっかり機能し、在来馬たちはそれぞれの専用の場所や、施設で仕事をもらい働きながら、求められる役目をはたしているようだ。

他の在来馬の施設や保存への取り組みと宮古馬保存会を比べてみると雲泥の差に愕然とした。

宮古馬は宮古島市体験工芸村内の紹介ページの片隅で、宮古馬乗馬工房が馬の写真一枚の宣伝枠に紹介されているだけだ。現在の保存会を紹介するページはネット上にまったく見つからない!残念ながら、会はあってないようなもの、との指摘も納得できるお粗末さだ。


今、不思議な現象が起きた。別ページに掲載した飢え死にしたと思われる仔馬の写真が何もしていないのに、突如としてすぐ上の行間↑に挿入されてきたのだ!!何百枚と記事を書いてきてこんなことははじめてのこと。びっくりした。こんな不思議なことがあるとは!

君は無念の死をとげたのだね。修正せずにこのままにしておくからね。安らかに眠ってください。


国の天然記念物の宮崎県御崎馬(みさきうま)の様子を紹介するサイト
https://twitter.com/misaki_umauma
半野生でのびのびと幸せそうに生きる岬馬たち。この馬たちはその姿を見せるだけで宮崎県の観光客動員に役立っている。馬本来の姿を見せることによって働き、餌代を自ら稼いでいる理想的な環境に置かれた幸運な馬たちだ。怪我や病気の治療が手薄になるのは半野生である以上受け入れて生きることになり、寿命も十数年と非常に短いが、太く短く楽しく刺激的に生きている。

この御崎馬たちのように、宮古馬たちも、のほほんと草をはみながら、ごろろんと寝転びながら、パカランパカランと駆け回りながら、命を全うしてほしいと切に願います。

宮古馬が危ない

2018年12月20日 20時51分17秒 | 事件
以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。
http://www.miyakomainichi.com/2018/12/115241/


2018年12月20日(木) 8:59
補助金増額を検討/宮古馬保存
飼養環境めぐり市教委

 宮古馬の飼養環境をめぐる報道が相次ぐ中、宮古馬保存会の飼養者説明会が19日午後、市役所城辺庁舎内で開かれた。資金不足の窮状を訴えて行政支援を求める飼養者に対し、市教育委員会は保存会への補助金増額を検討していることを伝えた。次年度の増額に向けて調整を進める。

 日本在来馬の一つの宮古馬をめぐっては、一部週刊誌の報道をきっかけに飼養環境の向上を求める声が全国から相次いだ。今月の報道以降、保存会の事務局を置く教育委員会には電話やメールなど約100件の問い合わせがあったという。

 説明会で市教委は、今年の宮古馬の死亡頭数と原因を示し、馬を縄でつなぎ続け、水や餌も与えないとする一部の指摘は「確認されていない」という現状を報告した。ただ、飼養スペースの狭さや、ふん尿の片付けが行き届いていない厩舎があったことは認めた。

 飼養者の中から馬を返還したいという申し出があることも伝え、返還希望頭数は6頭とした。

 こういった現状に対応する市教委の取り組みを説明した。新しい飼養者を探したり、厩舎を確保したりする作業に当たっているという。飼養者に育成奨励補助金などを支払う保存会への補助金の増額を検討していることや、返還された宮古馬を飼う人がいなければ「市の施設で見ていきたい」という方針も示した。

 これらの考えはおおむね飼養者に受け入れられたとみられるが、意見交換では多くの不満が噴出した。

 飼養者の一人は「私たちはこれ(飼養)で生活しているわけではなく、給料をくれとも言っていない。宮古馬を生かすために、最低限の施設と餌代を保障してほしい」などと訴えた。

 別の飼養者は「予算増額の話が出たが、その話を馬を返還したいという人に伝えるべきだ。みんな長年愛着を持って宮古馬を飼ってきた。増額があるなら続けるかもしれない。ここでやめるのはもったいない」と話して周知徹底を促した。

 そのほかにも「年に何回かは厩舎を回って、飼養者の意見を聞いてほしい」と要望する声もあった。

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琉球放送では虐待は「なかった」と発表され、今回は「確認されていない」となっている。

飼育放棄状態、つまりネグレクト虐待で馬たちを死なせた委託飼養者がいたことを認めなかったことで、保存会は全国の援助しようと思っているかもしれない多くの馬好きさんや動物愛好家の人たちを敵に回してしまったかもしれない。これだけ動画や写真がさらされているのにごまかせるわけがないのだ。

本当のところ、誠実に過去を検証し、保身に走らず素直に認めるべきところは認め、全国に支援を求めた方が断然賢い方法だったと思う。宮古馬を保存したいと思っているのならばだけれど。

飼育マニュアルがないことや餌代の不足、後継者不足などの問題で困っていそうなケースは他の在来馬の施設では見あたらない。それほど馬は人を引き付ける生き物であるし、ちゃんとした施設を作って馬たちを活用し、人には賃金を払う、それができれば宮古島にも馬好きな若い人たちがどんどん移住してくるはずである。宮古島は魅力的な場所でもあるからだ。

全国に目を向け、SNSで窮状を訴え、寄付を募り、アイデアをもらう。人の助けを求めればいい。例を挙げると、ボランティア用の宿舎を用意し、手伝いに来てもらうことで人手を集めている元競走馬の養老馬施設もある。

同じ目標を持つ、他の在来馬からは学ぶことはたくさんあるはずだ。今度の騒動で、本当に何もない保存環境を全国に知らしめることになったが、この末期状態では補助金を増やすくらいでは焼け石に水。問題は解決しないままだろう。

それよりも、早急に救える馬たちをレスキューしてほしい。そして、全国の心を痛める人たちに現状をしっかり説明し、情報を公開し、これからどうしたいのかをまとめ、「これまで」と「これから」についてしっかりと発表することによって、説明責任を果たしてください。馬の専用施設どころか宣伝用サイトもないところって宮古馬保存会だけではないですか。


天然記念物が絶滅の危機?宮古馬を虐待から救え!【週刊動画SPA!】
https://www.youtube.com/watch?v=tyuDMa8A99k

宮古馬と他の在来馬

2018年12月20日 01時26分54秒 | 事件
宮古馬は日本の固有種である在来馬の一種で、沖縄県は1991年1月16日に天然記念物に指定した。宮古馬は他と同じく体高120センチ前後の小柄な馬で、温厚な性格と広い蹄を持つ。農耕や馬車として活用され、1950年代は1万頭余り飼育されていたがその後、機械化などの影響を受け激減した。1976年、宮古島に宮古馬は14頭、2年後の78年には7頭までになり、絶滅を危惧されるようになった。2002年に宮古馬保存会ができ、種の保存に動き出した。

公益社団法人日本馬事協会さんによる宮古馬保存会についての詳しい説明
https://www.bajikyo.or.jp/file/File/miyako/20111221133852203.pdf#search=%27%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E9%A6%AC%E3%81%AE%E4%BC%9A%27


在来馬とは
日本馬事協会さんの在来馬のページ
https://www.bajikyo.or.jp/native_horse_05.php



県の天然記念物である長野県の木曽馬と鹿児島県のトカラ馬とを調べてみてほしい。施設も立派で馬への熱意が感じられ、愛情の大きいことがわかる。同じ立場であるのに、宮古馬の扱いのひどいこと!島で健全に飼われているのはほんの一部だ。馬への愛情が無くなったとき、終わりが始まるのかもしれない。

守られなかった宮古馬たち

2018年12月19日 22時05分17秒 | 事件
琉球放送RBC NEWS「深掘り!まちの疑問「宮古馬」」2018/12/19
のニュース番組をごらんください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CFJGL9ApXaU

保存会が今日見回りに行ったが「虐待はなかった」というところにあきれてため息が出た。動物愛護法は本土のみに通用する法律なのかと。とにかく、がっかりしたし、頭に来た。

保存会の中には飼養者も含まれている。今日行くとわかれば、きれいにしておくのではないですか?今日、今だけの問題ではない。過去3年の間の異常な死亡数とその原因の数々は飼育放棄、ネグレクト虐待という状態ではなかったというなら、その理由まで、聞いてきてほしかった。取材に行くなら、一番大事なそこのところを突っ込んで聞いてくるべきではないのですか?愛護法の勉強もせずに取材に行って意味あるんですか?追求しないでおくという目的があったのですか?なあなあやっているんじゃないよ。まったく!

飼養者同士、地元同士かばいあっている場合ではなく、真剣に検討するべきではないのか?緊急さがわかっていないのだとしたら、もう終わっている。絶滅という言葉まで出ているのだから、県も動いてほしい。なぜ、こんな事態になってしまったのだろう。与那国馬と大きな差がついてしまった原因は?ひとつの県で二種類もの馬の面倒を見るのは難しいかもしれないので、全国レベルで支援をしていく必要があるのではないかと思う。ならばなおさら問題の本質をうやむやにしてはならないだろう。

それにしても、あばら骨がはっきり浮き出るような状態はよっぽど年老いた馬でない限り浮き出ないもの。問題の写真や動画では餌が全く足りてない状態は明白だった。餌代はどこに行ってしまったのだ?なぜ誰も追及しないのか?

引退した体重500キロの競走馬でさえ20000円あれば、飢えさせることはない。宮古馬は粗食に耐え、トウモロコシの葉や雑草も食料にできるし、年中温暖で草がなくなることはない。まして体重が250キロあるかないかの小型の馬だ。

13000円もあるのに飢え死にするのはなぜだ?保存会が大量に買って安く提供できるようにするとかして工夫したことはあるのか?餌代だけ?なぜそこまで飼養者におんぶにだっこなのだ?なぜ、こんなになるまで市は保存会はほかっておいたのか?餌代の問題ではなく、労働対価が低すぎることではないのか?

問題の本質を探るべく、次のページで他の在来馬の様子を紹介していきたい。

3年で16頭が死亡

2018年12月19日 02時14分53秒 | 事件
以下、沖縄タイムスさんよりコピーさせていただきました。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/359810

沖縄タイムス+プラス ニュース


一体何が?「宮古馬」3年で16頭死ぬ 一部飼育者で多発 沖縄県の天然記念物
2018年12月16日 05:30
 

沖縄県指定天然記念物の宮古馬16頭が2016年1月から今年12月までに死に、うち13頭が一部の飼育者に集中していることが14日、分かった。死因の多くは内臓疾患に伴う腹痛や脚の骨折による衰弱死だが、中には凍死や栄養失調といった飼育者の管理に問題があるとみられる事例もあった。市教育委員会は馬の死が相次いでいる飼育者2人について、来年3月末の契約更新をしない方針だ。



県指定天然記念物の宮古馬

 宮古馬は市の任意団体「宮古馬保存会」(会長・宮國博教育長)の所有で、市教委が事務局を担っている。市内の希望者に飼育を委託しており現在、8戸が45頭を飼育している。寿命は平均25~26歳という。
 飼育者は馬が死んだ場合、市に届け出る必要がある。市教委によると、15年度は4頭、16年度は1頭、17年度は6頭、18年度(12月14日現在)は5頭が死んだ。
 飼育歴5年の男性が飼育する宮古馬は直近3年間で、16年に凍死や事故死、胃腸炎などで雄5頭、17年に腹痛と死因不明で雄2頭、18年に事故死で雌1頭の計8頭が死んだ。
 また、飼育歴7年の別の男性が飼う宮古馬では、17年に栄養失調や農薬の誤食、死因不明で雌3頭、18年6月に死因不明で雌1頭、今月11日に脚の骨折による衰弱で雄1頭の計5頭が死んだ。
 市教委の担当者は「虐待の可能性は確認できていない」としながらも、2人について飼育管理上の問題があるとして契約を更新しない方針だ。
 19日に全飼養者を集めての説明会を開き、飼育管理の状況や今後の意向を聞き取る。市の担当者は「飼育できないとの申し出があれば来年3月を待たずに早急に新たな飼い主を探したい」と話している。


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すごい数字だ。3年間で16頭が死に、うち13頭が二ヶ所の委託先だ。それぞれ5年間と7年間の間に預かった馬のほとんどが死んでいる。数々の写真や動画から、死ぬというより殺しているといっても過言ではないだろう。

壊れた柵を治すことより出ないように仔馬を繋ぐとは言語道断だ!繋いだらどうなるのか経験からわかっていながら何度も繰り返す悪質さ。足を骨折したら馬はほとんどの場合生きては行けないという。記念物というより家畜以下の扱いをされて死んでいった馬たちが不憫でならない。今も苦しんでいる馬たちがいるのなら、すぐにでも他の広い牧場に移してあげてほしい。一刻も争うことなのだから。お願いします。

宮古馬の保存法再検討へ

2018年12月19日 01時29分49秒 | 事件

以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。

http://www.miyakomainichi.com/2018/11/113612/


2018年11月1日(木) 9:00
宮古馬の保存法再検討へ/計画を大幅見直し
策定委員会で議論始まる




宮古馬の保存と活用のあり方について議論する保存計画策定委員会=31日、市役所城辺庁舎
 
日本在来馬種の一つ「宮古馬」の現行保存計画が大幅に見直されそうだ。31日に発足した保存計画策定委員会で、繁殖能力がない馬を保存の対象から外すことなどを柱に据えた現行計画をゼロベースで見直す方向性を確認した。宮古馬の保存・活用のあり方を根本から問う議論が始まった。

 宮古馬の保存をめぐっては、2015年度に保存計画が策定されているが、県の指導及び天然記念物としての位置付けを明確にすることなどを狙いに再検討の方針を確立。31日に学識経験者らを交えた保存計画策定委員会を発足させた。

 委員会は県や市の担当者ほか、大学准教授、市史編さん委員らで構成。委員長には市教育委員会生涯学習部の下地明部長が就いた。

 会合では、宮古馬の価値を共有しながらも保存・活用のあり方については決定打に欠く議論が続いた。

 雄馬の保存方針として現行計画に定めた▽10歳以上で後継馬が出ている馬は保存から除外▽精液が薄く種付けが困難と判断できる馬は保存から除外-は見直した方が良いとする意見があり、異論はなかった。

 県によると、保存から除外された宮古馬は天然記念物としての位置付けを失う可能性があるという。天然記念物の場合、移動などの手続きが煩雑になり、経済活動における自由度が制限されるためだ。だが、安易な天然記念物の除外は日本在来馬の価値を下げてしまうという懸念が出た。

 また、宮古馬を飼養する管理者は、保存会から委託費を受け取ることができなくなるという点も大きな課題として浮上した。

 この方向性について学識者らは「観光業者は宮古馬に注目している。天然記念物という前提で計画を練り直した方が良い」とする意見や、「外の人は宮古馬に対してあこがれを持っているのが現状だ。天然記念物から外すのは避けた方が良いのではないか」などとする慎重論を繰り広げた。

 ただ、一方で「馬は増えても飼養する人が少ないという課題とどう向き合うかが大切だ。仕方なく飼育している人もいて続けていけるかどうか分からない。増やすのは良いが、その後どうするのか。ここを整理しないと前に進まない」と現実を直視した計画の策定を求める声があった。観光資源としての活用の難しさを指摘する声もあった。

 策定委員会は今後、各地の保存・活用事例を調べながら複数の会合を重ね、保存計画を練り直す。

 保存会によると、宮古馬の保存事業は1977年に宮古馬の雄1頭、雌1頭から始まっている。83~88年には粟国島から7頭を導入するなどして増やした。現在の頭数は48頭。

 保存計画策定委員会委員は次の通り。
 委員長=下地明(市生涯学習部長)▽委員=川上政彦(県家畜改良協会宮古出張所長)、荷川取明弘(宮古馬保存会)、島尻博之(同)、豊見山恵昌(同)、川嶋舟(東京農業大学准教授)、長濱幸男(市史編さん委員)、新城憲一(県文化財課)、友利勝彦(市畜産課長)

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「馬は増えても飼養する人が少ないという課題」は仕事として募集すれば全国から応募してくれると思う。沖縄に住みたいと思う馬好きさんは少なくはない。体高120センチなら、女性でも扱える。観光牧場での引馬は大きな収入になるので、引馬ができるように調教することが前提とはなるが。

とにかく、全国の在来馬の保存会に視察に行って、良いところは取り入れてほしい。宮古馬を失いたくないと思う熱意が宮古島の人たちにあるのであれば、各地の保存会や馬事協会の人たちも惜しみなく知恵を貸してくれるはずだ。


宮古毎日新聞さんの宮古馬に関する記事検索ページ

http://www.miyakomainichi.com/?s=%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E9%A6%AC



宮古馬の保存計画見直し

2018年12月19日 00時15分31秒 | 事件
以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。
http://www.miyakomainichi.com/2018/08/111331/


2018年8月4日(土) 9:00
宮古馬 保存計画見直しへ
補助対象、活用法を再考/受け入れに関心示す企業も





保存計画が見直される宮古馬(資料写真)

 宮古馬保存会は3日までに、一部の馬を補助の対象から外す現行の保存計画を見直す方針を確認した。飼養管理者に交付する補助金の適用範囲を明確に定める方針だが、繁殖能力がないと見なした馬を補助の対象から外す方向性は保つものとみられる。宮古馬の具体的な活用方法についても議論を深める。複数の企業が受け入れの意向を示しており、観光資源としての活用の広がりが期待される。

 日本在来馬種の一つに数えられる宮古馬は現在44頭で、7戸(うち1戸は八重瀬町)が飼養している。

 飼養管理者には日本馬事協会や宮古島市から助成金が交付されているが、現行の保存計画には「10歳以上で繁殖履歴のないときは保存馬から除外する」と定められており、これに従えば該当の馬を持つ飼養管理者は補助金を受け取ることができない。この計画の適用年度は17年度だった。

 ただ、飼養管理者の要望もあって同年度の適用は見送られ、その後は検討課題とされていた。この間、保存会の事務局が市の畜産課から市教育委員会生涯学習振興課に移管。同課が県の担当課と調整した結果、策定委員会に新たな学識者を入れて計画を再考する案が浮上、2日に開かれた総会に諮って認められた。

 18年度の補助金は、従来通りに交付される。

 新たな保存計画は今年度内の策定を目指す。補助対象馬の基準や種の保存のために必要な頭数及び天然記念物としての活用のあり方などを検討する。事務局の生涯学習振興課は「現行の計画を基本に、見直すところは見直していく。宮古馬の活用のあり方、適正規模頭数なども策定委員会で議論したい」としている。

 観光関連の企業から宮古馬を受け入れたいとする意向が示されていることも2日の総会で確認した。保存会として、どの程度貸し付けられるのか、飼養管理者や企業側と詰めていく。

 新年度の事業計画には保存会会員説明会や保存計画策定委員会の開催などを盛り込んだ。予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円が組まれた。

 このほか、保存会の会長を下地敏彦市長から市教育委員会の宮國博教育長に改める議案も認められた。

 保存管理計画策定委員会委員は次の通り。

 委員長=下地明(市生涯学習部長)▽委員=川上政彦(県家畜改良協会宮古出張所所長)、荷川取明弘(宮古馬保存会)、島尻博之(同)、砂川順正(同)、川嶋舟(東京農業大学准教授)、長濱幸男(市史編さん委員長)、新城憲一(県文化財課指導主事)、友利勝彦(市畜産課長)▽事務局長=久貝喜一(市生涯学習部次長兼生涯学習課長)

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本年度は大きな変化があった。

保存会の事務局が市の畜産課から市教育委員会生涯学習振興課に移り、家畜から馬文化を継承する大事な存在へ変わったということなのかわからないが、適正頭数を教育委員会で議論することになったのだろうか。馬のことがわかる人でないといろいろな弊害が起き、うまくいかないので、馬の生態や遺伝に詳しい有識者などの意見も取り入れてほしいと思う。

運営費としては「予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円」とは少なすぎはしないだろうか。びっくりした。馬を飼うのは体力のいる仕事なので、飼養者はボランティアではないのだから、給料のようなものがないと飼養者が減っていくのは当たり前である。資金が足りなかったらボランティアを募るのもいいのではないかと思う。

また、保存会の会長が市長から教育委員会の教育長に移ったということは、権限が弱体化するようで心もとない気がする。力を入れていないという印象なのだ。

老いた馬たちの餌代を打ち切るという発想にも驚いた。同じ県の天然記念物である木曽馬の保存会は寿命が来るまでのんびりと余生を送らせているし、職員たちもいて立派な仕事として専門的に取り組んでいる。失礼だが、資金的にも組織的にもいつ倒れてもおかしくないのではと思えてしまう。滅びるべくして滅びたといわれないような盤石な運営をお願いしたいと切に思う。

ここ数年の大きな動き

2018年12月18日 23時42分26秒 | 事件
以下、宮古毎日新聞よりコピーさせていただきました。
http://www.miyakomainichi.com/2018/06/110093/


2018年6月18日(月) 8:55
宮古馬の保存考える
「馬と人のこれからサミット」




宮古島を視察するサミットの参加者ら(左)。宮古馬の側では地元の少年2人が掃除をしていた=16日、荷川取牧場
 
「馬と人のこれからサミット」(主催・同サミット実行委員会、共催・ミャークヌーマ宮古馬の会)が16日、平良鏡原の七原コミュニティセンター(七原公民館)で開かれた。市民や本土からの関係者ら約50人が参加。今後の日本在来馬の宮古馬、木曽馬(きそうま、長崎県)、御崎馬(みさきうま、宮崎県)などの保存や馬文化を次代に継承していくことについて考えた。

 宮古馬について詳しい長濱幸男さん(宮古島市史編さん委員)が「宮古馬のこれまで」と題して講話した。長濱さんは「琉球の中山王察度(さっと)が明国の洪武帝(こうぶてい)の招諭に応じ、朝貢関係を成立させたのは1372年。琉球は1374年から1680年までに明国に5544頭の馬を献上した」と紹介した。

 宮古島への馬の渡来時期については「平良の住屋遺跡のⅢ層(14世紀~15世紀前半)から出土した馬歯骨から考察すると、14世紀と推定することが妥当」と推定した。

 「在来馬のこれまで・これから」と題した講話では、本土から参加した辻村英也さんが「木曽馬」、浜崎康子さんが「御崎馬」についてそれぞれ語った。

 サミット終了後、参加者ら荷川取牧場(荷川取明弘代表)へ移動し、宮古馬を視察した。荷川取代表は、4カ所に分けて計28頭飼育している。



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沖縄タイムスさんの記事によると2017年10月に委託飼養者3人が餌代の増額を市に願い出た。

乾草やヘイキューブなどの餌の値段にもよるが、補助金が一頭につき市から5000円、馬事協会から8000円で合計13000円なら大型馬と違い、雑草などの粗食に耐えるポニー種なのでそんなに少ないというわけではないだろう。しかし、それが医療費、施設費、人件費もこみだとすればひどい話だ。

県指定の天然記念物なら県からの補助はどうなっているのだろうか。説明を求めたい。責任の所在がいまいちよくわからない。保存会のメンバーには有識者と委託飼養者も少なくとも3人は含まれていて、宮古馬の所有者は保存会で、事務局は市役所で・・・複雑すぎる。

翌年の2018年3月に県は宮古島市の与那覇前浜に宮古広域公園(仮称)を整備することを発表した。そこには宮古馬の牧場をも含まれており、駐車場が500台にもなる大きな公園だ。それには馬の保存に積極的な姿勢が伺える。

そしてその3ヶ月後から、上記事のような宮古馬の保存についての話し合いなどが催され、運営についての関心が強くなっていったようである。



何年も前から虐待は始まっていた

2018年12月18日 20時28分45秒 | 事件

北海道から宮古島まで旅の続き 宮古馬horse help さんのブログよりコピーさせていただきました。
https://ameblo.jp/mintiadryhardsugarless/entry-12157953575.html

宮古島旅行で最初に見た宮古馬
2016-05-07 19:03:47
テーマ:
宮古島 宮古馬
楽しい宮古島旅行のはずが最初に見てしまった宮古馬が気になって…。




縛られた紐が短くて動けない宮古馬。
体は汚物だらけ。
あちこち皮膚病になったのか
栄養失調か…毛がなくて
ただれている。
回りは、汚物だらけで異臭。



ガリガリに痩せて動かない子馬。
たまに、眼を開けるけど…
何処を見ているんだろう。

近くには人が居なく待っても
時間を空けて
また来ても同じ状態で
エサをもらっている気配もない。

動物虐待だと思う。
どうやったら助けてあげられるのですか。
この事実を知ってほしい…。

この事をみんなに知ってもらって
この子たちを助けてもらいたい…。
拡散させて欲しいです。
お願いします。



https://ameblo.jp/mintiadryhardsugarless/entry-12157476182.html


この子を捜しています!
2016-05-06 10:38:55
テーマ:
ブログ
あの後、気になって…
見に行ったら居なかった。



憧れの宮古島の宮古馬。
この子を捜しています!
今、どこに居ますか?
元気にしていますか…?

誰か宮古島に行っているなら、
探して下さい。
お願いします。

帰る時間が迫っていて
見つけられませんでした。

助けてあげて下さい。
お願いします。

私には何が出来ますか?



ほかの子も目がうつろで
ガリガリです。
つながれているひもが
短いと思うのですが…
動けるのかな?
休めるのかな?
寝る時はどうするのかな?

いくら待っても人は来ません。
エサはいつもらえるの?

もう少し
ひもが長かったら
すぐそばの草も食べれるのに。

私には何が出来ますか?

この子を捜しています!

horse help




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おそらくこの二年前のブログ記事からレスキュー活動が始まったのではないかと思われる。どうしてこのような状態でほかっておけるの?まさしく飼育放棄の虐待だ。市も虐待は認められないとか呑気なことを言っているのが信じられない!証拠はここにちゃんとあるではないか?

餌代が足りないと言いながら、積極的に産ませ10万円をもらう。母馬は飢えてか病気かで死んだら離乳前の仔馬は生きるすべがない。馬用ミルクを買って飲ませもせずに弱って死んでいくのを待つ。なぜこんなことができる?動物愛護精神が薄い土地柄というのは本当なのだろう。こんなことが平気でまかり通っていくのだから。

死因は不明、また今度も不明と悪質な委託飼養者は言い続け、管理者は追及もしないままとは一体どういうことか。なんくるないさ~ではすまされないことだ。母仔馬を二組も死なせたところはここなのかもしれない。

一年に一度の雌馬の発情期に、雄馬を一緒にしなければ仔馬は生まれない。餌代が足りないから死なせてしまったという言い訳は通らないのだ。宮古馬で儲けるには、増やして補助金をもらい、死んだら肉を売る。そういう図式がないとは言えないことをこの状況が物語っている。

悲惨な動画と幸せそうな馬たち

2018年12月18日 01時02分58秒 | 事件

追加取材による新らしい記事に驚くべき実態が記されていた。

週刊SPA!さんによるさらに詳しい続報記事
https://hbol.jp/181084

宮古馬の劣悪な飼育環境の動画
https://www.youtube.com/watch?v=-N1OgeQNKu0

この牧場では他種の馬たちも同じようにネグレクトされている
https://www.youtube.com/watch?v=5XtN0tAdc44

衝撃的な映像である。養豚場の豚たちよりも不潔な小屋で飼われている様子は本当にあり得ない。蹄が腐れば生きてはいられない馬たちにとって、種の保存というより滅亡を望むかのような環境ではないだろうか!


問題になっている二つの委託先は預かったほとんどの馬を死なせている。何のために飼っているのか、なぜ委託を続けさせたのか知りたいものだ。金銭が絡むことによる癒着が見え隠れしている。

一方で健全に飼われている馬たちもいる。どうしたらすべての宮古馬たちをこのようにしてあげられるのか、考えていこうと思う。

宮古馬牧場の様子2011/5/8(8年前)
珍スポット百景さんのサイトより
https://bqspot.com/okinawa/miyako/489

宮古島ドットコムさんの観光名所紹介ページよりコピーさせていただきました。
荷川取牧場
http://miyacojima.com/395

6000坪の広大な敷地で宮古馬たちが自由に草を食(は)み、たわむれ、のんびりと暮らしている。現在、宮古馬は29頭しかおらず貴重な天然記念物とされている。ここではそんな宮古馬との貴重な体験ができる。とても人懐っこく、優しい表情の宮古馬たち。子供から大人まで、宮古馬との触れあいでいい思い出ができるに違いない
















住 所 宮古島市平良字下里2718-3
営業時間 10:00~18:00
定休日 不定休
駐車場 10台
タバコ 分煙
Wi-Fi 利用できません
カード決済 利用できません
電子マネー 利用できません
webサイト ありません
メニュー
• 牧場内引き馬内週¥1,000
• 牧場内引き馬外周¥1,500
• 引き馬外乗¥2,500
• 場内自由乗馬(約40分)¥5,000



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一部の劣悪な飼養先

2018年12月16日 20時27分32秒 | 事件
宮古毎日新聞さんの記事をコピーさせていただきました。(思うところにはアンダーラインを引かせていただいています。)
http://www.miyakomainichi.com/2018/12/115034/

2018年12月13日(木) 8:59
宮古馬飼養戸数 7戸から5戸へ/県天然記念物
劣悪環境の指摘も/保存会19日に説明会




適正な環境での飼養が困難として飼養戸数が減る宮古馬(資料写真)
 
 県の天然記念物に指定されている「宮古馬」を飼養している戸数が年度内に2カ所減る方向で調整していることが12日までに分かった。現在の飼養戸数は7戸(1カ所は八重瀬町)あり、そのうち宮古の2カ所が今年度末に契約を更新せずに宮古馬保存会に現在飼養している宮古馬を返還する方向で調整を進めている。

 宮古の馬の飼養をめぐっては12日に週刊誌の記事がネット上に掲載され、一部飼養者の劣悪な飼養環境が指摘された。

 同保存会事務局ではこの報道を受け、今月19日に説明会を開催して2戸が飼養している合計4頭の今後について調整を図るとしている。

 同保存会の事務局となっている市教育委員会生涯学習振興課によると、今年の5月にネット上で一部の飼養者で飼われている宮古馬の飼養環境が劣悪であることが写真と一緒に掲載されたという。

 その指摘を踏まえて、同課は県宮古保健所の「宮古馬の適正飼養について」の依頼文を全飼養者に伝達し、飼養環境の改善を求めた。

 伝達では▽飲み水は飲用適の水を使用し、常時絶やさない▽ふん尿は所定の1カ所を決めて、そこに集積するなどして長時間散在状態にならないようにする-などが呼び掛けられた。

 しかし、ネット上で飼養環境の指摘を受けていた2カ所の飼養者の宮古馬が10月と今月に死亡。2頭とも骨折による死亡だったという。

 同課では「10月の死亡はフェンスに足を挟み、長時間動けなくなったことが原因で死亡。今月の死亡は3週間前に足を骨折した子馬がギプスで固定して回復を待ったが11日に死亡が確認されたという。

 10月に宮古馬が死亡した飼養者を訪ねると現在も3頭の宮古馬が狭いスペースの中で飼われていた。

 飼養者は「市からの補助金の問題もあり、私が現状でし宮古馬を飼養するのは金銭的にも厳い。個人で所有する馬や牛も飼っており、自分の物でもない宮古馬を預かるメリットもない」と話した。

 さらに「今の状況で放牧など求められる環境で宮古馬を飼うことは無理。以前から市役所には引き取ってほしいと訴えていたが聞き入れてもらえなかった」と話した。

 そのほかにも「虐待はしていないし、今いる宮古馬も7~8年飼っている。一緒にいるほかの家畜と同様にできる範囲での飼い方しかできない」と述べた。

 同課は「2カ所の飼養者からは返したいという意向は聞いていた。その馬を私たち事務局で預かれる状況であれば引き取って新たに飼ってもらえる飼養者を探すことになる」と話した。

 日本在来馬種の一つに数えられる宮古馬は、県指定の天然記念物で、現在は7戸で44頭が飼養されている。

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この記事からはどちらにとってもお荷物な状態がよくわかる。死亡原因についても都合の良い言い訳しかされていない。飢えて弱って死んだ馬のほうが多いのに、骨折に関してのみ言及するかのような両者。フェイスブックなどのSNSの記録によると骨折はあり得ない飼い方をした結果なのだから、ごまかされてはいけない。

全国からの抗議に慌て、ようやく重い腰を上げた市の要請によって、県による飼養環境の改善指導が伝達されたようだが、その内容には最も重要な「十分な餌を与える」という項目はなかったのだとしたら、指導の目的はただの「指導はちゃんとしましたよ」ということになる。仔馬はつないで飼わないという超基本的な指導さえもしてなかったのか、それとも飼養者が守らなかったのか?肝心なことは話されていない。

「飼うメリットがない」というメリットとは飼養者にとって一体何なのだろう。儲かると思ったが儲からなかった?今さら言うことでもないし、考えもなしに飼い始めたとでもいうのだろうか。かわいさや癒しさえも与えられないとでも?

放牧なしの飼い方とは役肉用の飼い方である。十分な運動でもある荷駄や農耕労働をさせていた昔ならその飼い方もありかもしれないが、現在、労働はさせていないのであればそれはない。

その飼養者は肉馬として売れるかもしれないからと考えていたけれど、それができなかったということなのだろうか。そのようなスタンスも十分考えられる飼い方だ。しかし、保存し、増やしていくことが目的ならば、肉用家畜とならざるを得ない宮古馬はそう多くは存在しないはず、いや、してはいけないはずだ。

また「虐待はしていない」とのことだが、それを言うなら「殴る蹴るはしていない」だろう。ネグレクトに十分適用される悲惨な状態なのだから。