命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

絶滅から救うには(随時追記あり)

2018年12月23日 23時14分25秒 | 事件

宮古馬が絶滅せずに生き残っていく方法を考えてみた。部外者なので現実的な問題に疎いところはあるかもしれないが、いろいろな施設を回って、これはと思いついたことなどを提案してみることにした。

・悪徳な委託飼養者たちから、宮古馬たちを早急にレスキューしてほしい!S氏のところに1頭、N氏のところに3頭がまだ残されたままなら馬たちの命が危ない。(年末までにレスキュー完了!)

・保存できない馬がいたら、貰い手を探す。

・それには情報発信のための宮古馬保存会のサイトを作る。

・任意団体というようなクラブ的組織形態はやめて、他の保存会を参考にしながら公企化する。

・一口馬主制度を作り、サイトで募集する。

・宮古馬保存基金を作り、全国から寄付金を募る。施設に募金箱を作る。日時、寄付金額、寄付者のニックネーム、イニシャルなど詳しい会計報告をサイトに載せる。

・2020年に着工が決まった与那覇前浜の大規模な広域公園に宮古馬を飼養する小さな牧場ではなくて、馬に特化した付加価値のある大きな施設を作ることにする。

・県の予算を宮古馬に多くあてがってもらい、全頭を収容できる施設を作る。当面は日光や雨風を防げる出入り自由の追い込み馬房でもいいのではと思う。

・糞の始末はそんなに気を使わなくてもよくなるので、広い放牧場にし、海の近くまで引馬で散歩できるコースを作る。海馬用の外乗もできれば、特化でき、全国から集客が見込めるだろう。そのために今の飼養者などから、宮古馬に詳しく調教ができる経験豊富な人と後継者を育てるために若い人を雇う。

・もともと荷駄用の馬だとしたら、人を乗せることがあまり得意ではないのかもしれないし、放牧中心の飼養形態では乗馬の調教がどうしても入りにくくなることから、馬を職員又はパートに引いてもらって乗る引馬乗馬、養老エリアでは客自ら手綱を持ち馬を引いての散歩体験、海馬を含む海岸外乗などホーストレッキングなどをメインにした乗馬メニューがいいのではと思う。砂浜なら地面が柔らかく落馬しても怪我をしにくいので、大いに活用する。いくら強いとはいえ宮古馬は小柄なので、体重制限は設けなくてはならないだろう。(年配の方々の昔話を伺うと、馬に乗って家畜用の飼い葉を切りに行ったという話がよくあるので、人を乗せることは苦手ではないようだ。)

・堆肥小屋を作り、販売することによって始末できるし、現金も入る。

・餌やり体験のために一皿数百円で餌を売れるようにする。トウモロコシの葉なども無料で手に入るだろうし、準備にあまり手間がかからず、効果的に使えそうだ。残った茎は細かくして餌にまぜるとかする。にんじんなら細長くカットして噛まれる事故を予防する。

・目立つところに丸馬場を作る。柵ではなく低い板壁にすると、馬も落ち着いていられるし、撮影の背景にも都合が良い。また、調教用に便利だし、馬の訓練の様子を見せることによって、馬に興味を持ってくれる人が出てくるだろう。そこではコスプレ撮影会ができるようにする。コスプレで馬に乗る人だけではなく、カメラマンや他のメンバーの入場料をも設定して売り上げを伸ばしている乗馬クラブがあるので参考にするといい。観光客の目を楽しませる要素もあるので、にぎやかしに効果的。これから乗馬関連で人気の目新しいコンテンツになるかもしれないと思っている。

・宮古馬の歴史などがわかるプチ博物館を作り、入場料をいただく。そこには馬に関する土産物を置く。マスコットを募集して作っても良さそうだ。

・土産物店やカフェなどを併設する。

・余裕ができたら養老馬のためのエリアを作る。乗ることができなくなっても、餌やりや二人引き散歩などでまだまだ働ける。(千葉の象動物園でも実現できている!)

・公園ができるまでは各戸の委託飼養者さんから意見をよく聞き、十分な委託飼養料を支払う。ペットとして馬を飼う人に馬を任せる場合と、保存活動を仕事と結び付けて馬を多く飼う人では補助金に対する要望も違ってくるのではと思う。

・保存会も委託飼養者もそれぞれお互い会計報告をする。

・かかりつけの馬専門獣医と提携する。

・繁殖、配合は計画的に行う。(発情期の雄と雌を柵で分けるなどする)

・仔馬誕生の補助金を廃止する。その代わり、保存会が繁殖を管理し、種付け料やミルク代、診察代など、それに関する費用を負担する。

・馬の治療費や保険衛生にかかる費用を市が全額負担する。

・地元の小学校に宮古馬の世話や引馬の授業を取り入れてもらう。

・宮古馬と歩く会、宮古馬とマラソンしよう会みたいなイベントを催す。中継場で馬は交代するようにする。参加費の一部を基金に寄付してもらおう。

・全国から馬の世話をしてくれるボランティアを募る。

・馬房の上などに格安宿泊所を作り、ボランティアの方が泊まれるようにするためと、メニューとして牧場体験の宿泊ができるようにする。

・宮古馬パトロール隊を結成して、防犯に役立てる。

・SNSを開設して、サポーターや一口馬主さんに馬の近況を報告したり、イベントの宣伝や報告ができるようにする。


以上の案、ご一考してくださると嬉しいです。


これまで調べてきたところによると、うまく立ち行かなくなった原因は、馬を所有する市の任意団体、宮古馬保存会が40年前も前に発足しているのに、これまで民間、市、県と力を合わせて保存について積極的に計画し、活動を十分してこなかったことだと思う。

「馬が好きなら一頭につき、一月13000円の補助金が出るから、育ててみたら?」的な、所有者にとって都合の良い管理の方法を取っている。一頭13000円では本当に餌代にしかならないのだ。施設費、維持費、人件費などをどう賄うのだろうか。

そのうえ、預かっている馬は天然記念物なので、飼えなくなっても自由に売ることもできない。小遣い稼ぎになるからと、気軽に飼い始めた人では続かなくなってしまう。委託先が少なければ、審査も甘くなるし、飼うことができなくなっても、他の人に馬を割り当てることもできない。引き取る専門施設さえもないので見て見ぬふりをするしかなかったということなのだろう。

県も天然記念物と指定しておきながら、何をしてきたのかよく見えない。しかし、同県内の与那国馬は与那国町指定の記念物だが、動物取扱業の登録もちゃんとして、しっかりした運営をしているようなのだ。

そのことから考えても、結論としては馬のレスキューや計画繁殖などもできないような怠慢で、困窮した状態でいるのは市と保存会の責任が大きいと思う。そして、馬の飼育放置死を招いた悪徳飼養者の罪はもっと重い。

せっかく丈夫で優しく、人懐こい性格の宮古馬という宝物があるのですから、人も馬も楽しく共生できるように知恵を出し合い、宮古馬を世に知らしめてください。そうすれば、人もお金もきっとたくさん集まってくるはずですから。

沖縄・宮古島エリアの観光旅行スポット公式ガイド:宮古島Styleさんの動画
https://youtu.be/xZuchzlO8s8

宮古馬はふれあう人すべてを笑顔にする素晴らしい生き物です。苦しく悲しい死はカイト君で終わりになりますように!!!





馬は愛護動物

2018年12月23日 02時03分32秒 | 事件

道産子がなぜ、今の世の中で1000頭以上も生き残っているのか、不思議に思った人もいるに違いない。頭数は最も多いが、生と死のサイクルは速く、平均寿命は一番短いのかもしれない。それは素質のある馬は乗馬や繁殖用にして、無い馬は太らせて肉用として国内や国外に売っているからだ。

遺伝的に残せない馬が生まれたら、保存会で所有せず、民間に売ったりすることはどこの保存会でも仕方なくやっていることだ思う。家畜として良い種を残すという馬の宿命でもある。所有者でもない部外者がそれを止めろとは言うのははばかられることだ。

馬の愛護問題の中には、ずっとペットのように飼いたい、飼ってほしいと思う人たちと、仕事として家畜扱いもやむを得ないとする人たちとの見解の相違が問題の根底にあるのだろうと思う。そうだとしても、家畜でさえ法律上、愛護動物は愛情をかけて育てなくてはいけないということになっているのだ。

それぞれ相反する思いの人たちが歩み寄るための方法は一つ。死なせるときには苦しませないということだ。飢えや痛みで長時間苦しみながら死なせることは決してやってはいけなくて、それは家畜に対しても、※動物愛護法でも禁じられている。個人が、市が、県が宮古馬の飼育を止めたかったとしても、絶滅してもいいと思っていたとしても、放置して飢えて殺すようなむごいことはしてはいけなかったのだ。違法行為でもあるのだから。

もう一つ、このことだけは言っておきたい。1頭につき月13000円を受け取りながら、罪なき馬たちの面倒を見ず、その分の餌さえ与えないで飢えさせ、たくさんの宮古馬を死なせてきた一番罪深き悪徳飼養者たちは忘れないでいてほしい。

来世で馬に生まれ変わらない限りわからないかもしれないが、たとえ甘い法律によって罰せられなかったとしても、怒りや悲しみ、無念な思いはいつまでもあなたたちの頭上に振り注ぎ続けるということを!


※動物愛護法第44条

愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。 2 愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行つた者は、50万円 以下の罰金に処する。 3 愛護動物を遺棄した者は、50万円以下の罰金に処する。 4 前3項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。 一 牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる 二 前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの


馬と人の関係

2018年12月23日 00時55分23秒 | 事件

人は大昔から馬に助けられてきた。馬がいなかったら今の世界はないと言われている。騎馬として戦場へ行き、農耕馬として田畑を耕し、切り出した木材を運び、人を乗せ、馬車を引っ張り、雑草を片付け、堆肥を生み出し、荷物を運び働いてきた。

馬にとっては人間は主人であり、友であり、仲間だった。

人にとって馬は家畜であったり、パートナーや友であったり、愛玩動物であったりする。売ることもあり、殺すこともあれば、食べることもある。一方で馬が年老いて死ぬまで、家族のように愛情をかける人もいる。

そして現在、大多数の人がそうなのだが、時には観光牧場の馬を可愛がったり、馬肉を食べてみたり、ペットフードとして食べさせたりして馬を家畜として扱っている。いくら献身的に人間に使えようがほとんどの馬はこのような立場にいる。

人の馬に対する価値観はこのようにそれぞれで、宮古馬の問題も家畜としか見てこれなかった馬文化があるのかもしれない。人と一つ屋根の下に住んでいた、木曽馬や南部馬などは愛情をかけて育てられていた。厳しい寒さゆえの飼養形態がそうさせたとも言えるかもしれないが、馬は彼らにとっては家畜であり愛玩動物だったのだ。その愛情が今も馬たちを守ろうとしている。

江戸時代、なだらかな土地が多い宮古島に目を向けた薩摩藩島津斉彬の政策で輸出向けの馬たちの飼育を押し付けられた形で宮古馬を飼っていたという説がある。押し付けられたものは家畜でしかなく、愛情をもって育てることはなかったということか?それが宮古島での馬の身分なのか?そう思わざる得ないほど、馬に対する扱いは在来馬8種中ダントツで最下位にあるのは間違いない状況だ。失礼な言い方だが、誰も否定できないと思う。

せめて、市関係者が馬を可愛いいと思ってくれたなら、今回のように見ぬふりをして大量に死なせるなんてことはなかったのではないだろうかと思うと残念だ。守る立場の人たちなのだからそうであってほしかった。馬を知らないということがあったとしても、仕事になったならばまた別なのだ。もっと馬に触れ合っていてくれたら、また違っていたはずである。

宮古馬を愛する人たちの献身が実を結びますように。自分もできることをしようと思っている。


放置された仔馬

2018年12月22日 23時35分38秒 | 事件

宮古馬に関する新しい記事が出たので紹介したい。
ハーバービジネスオンライン
宮古馬虐待が全国に知れ渡った日、無残にも放置された仔馬の死    2018.12.21
『週刊SPA!』宮古馬取材班
https://hbol.jp/181720


あさチャンビビット情報では馬の治療代は市から出ないとのことだったが、請求すれば出るということが新たにわかった。しかし、手続きが大変なのでなかなか請求できないとの意見が載っていた。こちらが本当の情報かもしれない。補助金のこともだが、どうして人によって言うことが違うのだろう。不思議なことばかりだ。

記事にはせっかく全国の善意のミルクで助かったのに、11日骨折のために亡くなったかわいい仔馬のことも詳しく書いてあった。名前はカイト君。


繋がれて倒れこんでいたカイト君の母馬↑は「S氏に委託される前はとても健康で美しかった。」とは前の飼い主の証言である。温厚で優しかったその母馬は、S氏のもとでみるみる痩せ細っていき、カイト君を産んでさらに体力を消耗し、十分な餌ももらえないまま衰弱したのだと証言した。

市もそれを見ていながら放置していたことは前に書いた。その母馬は出産後しばらくして力尽き、残された生後1か月のカイト君も固い草しか与えられず衰弱していったという。

市の担当部署にそのことを連絡しても、仔馬用のミルクを調達するように緊急要請しても、見に行きもしなかった。あろうことかボランティアさんたちに「他人の土地だから立ち入らないように」とレスキューをやめさせようとさえしたらしい。

飼養しているS氏はやっと元気になったまだ小さなカイト君を小学校に連れ出そうとしたので、必死に市に抗議し止めさせたのは県外の馬関係者だという。

安心したのもつかの間、仔馬は危険な繋ぎ飼いで骨折し、ギプスをされたが弱って亡くなった。S氏の不潔な厩舎で、泥だらけの無残な姿で放置されていたの発見した方たちの無念さはいかばかりだろう。その写真も掲載されていた。まるでゴミのような扱いではないか!ネグレクトではないと言える神経を疑ってしまう。

また、驚くことにそのS氏は5頭のうちカイト君を最後に4頭も死なせているのにもかかわらず、残る一頭の雄馬の返還をこばんでいて、3月までなのかはわからないが、まだ市は預け続ける方針なのだという。別の取材のときには、11歳だったその母馬を死なせた原因を問われたS氏は、高齢出産だから弱って死んだと答えたらしい。とんでもない。馬の11歳ならまだまだ若く現役だ。そんなことを平気で言っている人にこの期に及んで預け続けるというのだろうか。

今まで群れで暮らしてきた馬を一頭きりにすることは馬のためにも良くないし、飢えという命の危険もあるので市は早急に引き取る義務があるだろう。あきれることがもう一つある。市の担当部署は取材班に飼育放棄(ネグレクト虐待)があったことを否定し、報道されたニュースはすべて昔のことだと言い放つ。1~2ケ月前の写真でさえ昔とは!それこそ昔の村社会を見ているような対応である。

それにしても悪徳飼養者たちは市役所の関係部署に親類縁者でもいるのだろうか?特別扱いすぎる。助成金の話でも優遇されていたという話があるし、明らかにひどいネグレクトでほとんどの馬を死なせているのに、委託し続け、虐待はなかったとかばうのはなぜだろう。

保存会は何をしていたのだろうか。事務局が畜産課から教育委員会生涯学習振興課に移った時点で、このような対応になるかもしれないことは予想がついていただろうに。市、保存会、委託飼養者の三者それぞれが違う方向を見ているとも思える。

見て見ぬふりをした怠慢な市、知らぬが仏の保存会、馬を死なせてばかりいる悪徳飼養者。三者ともに大きな責任があり、このまま何も変わらなければ、絶滅は免れない模様だ。

この事件は今まで記してきた事件と比べ、言い逃れもごまかしもできない数年前からの飼い主のネグレクト(飼育放棄)という虐待行為が明白だ。警察の力を借りるのも有りのレベルではないだろうか。市長は逃げたのか、今年から保存会の会長を外れ、馬のことが全く分かっていない人ばかりがいると思われる部署に担当が変わったことにも、意味があるに違いない。

宮古馬は宮古島の宝だが、日本の宝でもある。絶滅すれば、秋田犬や柴犬がいなくなるのと同じくらい寂しいことなのだ。

歩きはじめるために

2018年12月22日 15時06分29秒 | 事件


市は馬に関するお金の流れを過去にさかのぼって、はっきりと説明してほしい。こんな状態を知りながら労働の援助もしようとしなかったのはなぜか?運営費が少なすぎる理由は?不透明すぎる。

また、補助金対象外として問題のある馬を選別し、補助金を打ち切るのならば、引き取って養老牧場に放すとか、それができなければ引き取って売るとか安楽死させるとか、馬の所有者なのだから責任もってする義務があるだろう。嫌なことは飼養者に丸投げで済ませようとする理由もわからない。

飼養者は領収書を添えて馬の何にいくら使ったのかを文書で報告するようにしてほしい。5000円しかないと腑に落ちない説明しかしないからだ。

国の税金から補助を受けている馬事協会から宮古馬保存会にも助成金が渡っている以上、説明を求める権利を私たち国民は持っています。ぜひお願いします。


宮古馬死因についての考察

2018年12月22日 14時14分50秒 | 事件


この3年で、2ヶ所のネグレクト虐待飼養者のもとで、13頭が死んでいる。7年間で15頭のうち13頭だというから、あり得ない数字だ。

死因について考えてみた。

骨折

馬房の柵に4年も繋がれたまま子供を産まされ、やせ細って死んでいった母馬の残した仔馬が11日に亡くなったこの仔馬であったという。
https://twitter.com/i/status/1072836957951033344

死ななくてよい命だった。普通に飼えば普通に生き延びる命だった。

仔馬が誕生したときにもらえる補助金10万円は一体何に使ったというのか。仔馬用のミルクを買いもせず放置した飼養者。こんな小さな離乳前の仔馬を放置すれば弱っていき、日を待たずして死んでしまうのはマニュアルなんてなくてもわかることだ。見かねたボランティアさんがミルクを上げてくれたおかげで元気に飛び跳ねるようになった。

そんな仔馬が壊れた柵の隙間から逃げてしまうという理由で繋ぎっぱなしにしたここの飼養者。新聞をまとめるようなビニール紐でふさぐだけで馬は出られなくというのに、そんな簡単な労働を惜しんだ。その結果、ロープが絡まり骨折。馬は骨折すると生きてはいけない動物だと知らなかったとは言わせない。初心者でもなく5年も6年も飼っていたのだから。

多種と比べて蹄や骨が硬いといわれる日本の在来馬が骨折で死ぬことはあまりないと聞く。それなのに骨折のケースは知っている限り二頭いる。住民やボランティアなどから「繋ぎ飼いは危険だからや辞めさせるように」との苦情が何件も何件も入ったのにもかかわらず、市も飼養者たちも長い間そのままにしたせいで仔馬は死んだ。いや、殺されてしまったのだ。

凍死

温暖な宮古島で宮古馬が過去に凍死したこともあっただって⁉北海道で保存されている宮古馬はみんな無事に生きてるぞ?本来寒さに強い大型動物の馬が凍死って聞いたことがない。それも亜熱帯気候の宮古島で!

寒さに耐えられなかった原因はあった。糞尿が溜まりぽちゃぽちゃなった狭い馬房で滑って転んでびしょ濡れになれば、凍死もあり得る。栄養不足で皮下脂肪もないガリガリな体だからなおさら凍えるだろう。

https://twitter.com/i/status/1073511673061724160

こんな状態だから、滑って転んで骨折して死んだ馬も他にいたにちがいない。床がコンクリートで、宮古馬の蹄は堅い蹄だからなおさら滑るというのにだ。このありさまはなかなか無い情景で、世界の愛護団体に発信すれば大騒ぎになるレベルだ。近代国家の一員として大きな恥をかくことになるだろう。

内臓疾患

馬の死因のトップである疝痛のことを指していると思う。便秘による腸閉塞だ。

馬は一日のほとんど草を食べている動物なので腸が長い。腸が常に動いていれば疝痛が起こりにくいので、運動は大切で、餌が少なくても多すぎてもなりやすいという。十分な餌が与えられず、運動もままならない。不潔で横になることも寝返ることもはばかられる場所でストレスがかかり、その上過密飼育によるストレスも重なって病気にならない方がおかしいではないか。

以上説明してきたように、餌を十分やってある程度清潔にしておけばそんなに起きることではないことばかりだ。死ななくてもいい命が数多く死んでしまった責任は保存会と飼養者両方にあると言えよう。

餌代が足りないとはただの言い訳で、そんな問題では片づけられない原因が多いということがこれでわかってもらえただろうか。これが虐待ではなくて、なんだというのか!?市も補助金目当ての悪徳飼養者もわかりませんでしたあ、知りませんでしたあ、で済ませようとしている現状は本当に腹立たしい限りだ!



頭にきてる方は宮古馬のためにぶちっと押してやってください↓

守るも滅ぼすも人間しだい

2018年12月22日 13時54分34秒 | 事件

東北の遠野地方は昔から馬産地として有名だ。昔は南部馬という他の在来馬と比べると比較的大きく頑強な馬がいた。荷駄用と乗馬用とそれぞれふさわしい調教を施して馬づくりをしていた。

南部馬は主にこの地方で盛んに繁殖と飼養がなされ、農耕馬として長い間人を助け、家族のように共に暮らしてきた。後に軍用馬生産の中心地となったゆえに、在来馬を大型に改良しようとする国策、種馬統制法による種馬撲滅政策の厳しい監視から免れることができずに、絶滅してしまったという。

本州唯一の在来馬である木曽馬は山奥の神社で神馬として匿われたりして一時絶滅を免れたが、老齢により純血種が絶えた後も戻し交配で何とか今の頭数になった。民間の飼育者は減少傾向にあるが、地元の農家や全国各地の施設などで130頭以上が飼育されている。

冬季雪に閉ざされる標高1000メートルの開田高原にある木曽馬の里では専門の職員たちが血統を重んじた繁殖に取り組んでいる。そこでは牧草を育てて刈ったものも餌として与えられ、大きな厩舎の中では馬たちそれぞれに個室がある。日中は放牧されて、丸々と肥えた木曽馬たち約40頭を見ることができる。

木曽地方では長方形の敷地の家屋の南側に木曽馬の馬房があり土間を挟んで、居間から常に馬の顔が見えるようにして人と馬が住んでいた。発酵した馬糞が冬季には屋内を温める役割を果たし、痩せた土地にはなくてはならない堆肥になった。

東北では当時、南部曲屋(なんぶまがりや)というL字型の家屋に人馬ともに住んでいた。どちらの馬も貴重な家畜という財産ではあるが、愛玩動物のように、または家族のように、愛情を注がれながら飼われていたという。

頑強な南部馬の血を引く半野生の馬たちが青森県の下北半島にいる。ブルトンなどの大型馬の血が混じっているので、日本固有の在来馬ではないが寒立馬と呼ばれ、観光名所になっている。飼養形態は御崎馬とおなじ昼夜放牧飼いだ。一時9頭にまで頭数が落ち込んだが、今40頭前後にまで回復している。海岸や道路を自由に行き来している様子はまるで外国にでも来たような感じで感動する情景だ。

なんと、この寒立馬たちは青森県の天然記念物に指定されている一方で農用馬扱いでもあり、所有者である東通村は家畜市場へ食用(馬肉用など)としてセリに出し売っているという。売りに出されるのは主に0、1歳の若い馬たちというから、観光に向かない暴れん坊とか繁殖に向かない馬たちなのだろう。間引きの意味もあるのかもしれない。人間によって作られた馬たちは人の管理なしでは生きられない悲しい大型動物なのである。寒立馬からは理想だけでは存在し続けることができない馬の悲しい裏の世界を、現実として知ることができる。

大型動物の種を守っていくためには高額な経費が必要となってくる。彼らの餌代は税金(補助金)や寄付金などで助けてもらいながら、馬自らも餌代を稼げるようにすることが特に大切になってくる。

馬は存在するだけで愛らしく美しいのだから、安全でさえあれば次のような方法で労働を提供でき、現金を稼ぐことができる。景観の良い観光地への放牧、引馬乗馬、餌やり体験、ホースセラピー、乗馬、馬はん、馬車引き、堆肥販売などだ。

頭数によっては、血統の問題や怪我の問題が増えるので放牧の仕方も工夫しなければならないだろう。他所にノウハウを教えてもらうこともできるはずだ。人を乗せるのであれば調教ができる人材も必ず必要だ。繁殖にも専門性が必要だ。それに伴う人件費をケチってはいけない。使い物にならない馬になったら、人も馬も不幸になるからだ。

宮古馬保存会の財政難の原因は何かわからないが、人材に投資しないから馬も人も育たず、お金を産み出して行かないという負のスパイラルに落ち入っている気がする。そんな状態の中で大勢の宮古馬たちが、苦しみながら犠牲になって行った。

滅びゆく宮古馬の救世主とされていた「太平号」↓
https://komafun.blog.so-net.ne.jp/2012-04-29

失なわれた宮古馬への情熱

2018年12月20日 23時38分19秒 | 事件
本年度、保存会の予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円が組まれていると前出の新聞に書いてあった。合計すると1108万円だ。44頭で割るとひと月20984円になるので、「13000円」は支払い可能な金額ではある。

放映されていた飼養者たちはインタビューに答えて、宮古馬を一頭飼養するのに、市から餌代が5000円しかもらえないと言っていた。

調べたところによると、実際は馬事協会からの助成金8000円を足して合計13000円支給されている。(琉球放送では1万数千円と説明)だが、驚くべきことに医療費や施設費は飼養者負担だと言うから、あまりに委託先の負担が大きいことがわかった。

5000円は餌代で8000円は設備費やボランティア料、医療費や雑費だということなのだとしても、言うまでもなく、飢えさせないためには餌が優先すべきで飢え死にさせていいわけでは断じてないし、飢え死にさせた理由にはならない。

それにしても寄付金などだろうか、保存会の予算574万円と市の補助金314万ではあまりにも財源が少ない。これでは本当に生きるためだけの餌代だけになってしまう。市や県にやる気が全く感じられない。

市が打ち出したのは餌代を含む補助金の引き上げだ。しかし、前にも書いたように、餌代を数千円上乗せしただけでは、あまり変わりはしないだろう。このままでは島の先人たちから受け継いできた尊い馬文化の遺産は簡単に滅びてしまうのは明白だ。本当にこれで良いのだろうか。

馬より人が食べていく方が今、大変なのだ!もう、あきらめるしかない!ということならば何も口出しはできないが、風光明媚な美しい海と美しく愛らしい馬がセットになっているこの大切な観光資源を全国に知らしめてからでも遅くはない。活用しなければ、本当にもったいないと思う。


宮古馬のルーツをさぐる長濱幸男(宮古島市史編さん委員)さんの長編レポートも大変興味深い
https://www.city.miyakojima.lg.jp/soshiki/kyouiku/syougaigakusyu/hakubutsukan/files/kiyou16-01.pdf#search=%27%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E9%A6%AC%E4%BF%9D%E5%AD%98%E4%BC%9A%27


宮古馬についてEnjoy Wild Birdsさんのサイト
保存会結成の状況と10年くらい前の様子がわかります
http://www.eonet.ne.jp/~nagasaki/miyakoum.htm#H

同じ在来馬なのにこの差は何?!

2018年12月20日 21時37分44秒 | 事件
けさのあさチャンビビットのテレビ番組で宮古馬のことが放映されていた。市の任意団体である宮古馬保存会は何もしてない印象を受けるみたいなことを言われていた。同じように思っていたので、とても共感を感じた。

本年度から宮古馬保存会は市の教育委員会生涯学習振興課内に事務局をおき、会長が宮古島市市長から教育委員会の教育長になった。その方が馬の活用に力を入れられるのだろうか? その理由の説明は保存会から発表されているとは思うが、どういうことなのだろうか。疑問を感じた。

そこで、他の在来馬の保存会や、保護協会の会長や使用する施設などが現在どのようになっているのかを前出の馬事協会さんのページを参考に、北から順番に調べてみた。

約1050頭存在する道産子、北海道和種馬の保存会は獣医師会館にあり、多数の民間人や乗馬施設、牧場などで飼養、活用されている。

約130頭の木曽馬は開田高原振興公社という公共企業体が運営する、木曽馬の里内木曽馬乗馬センターにある保存会で40頭ほどが、他は全国の動物園や学校、乗馬施設や個人宅などで飼養、活用されている。

約50頭の野間馬の保存会の活動の場はのまうまハイランド内にありそこの乗馬施設やその他全国9ヶ所の動物園や学校で飼養、活用されている。

約40頭の対馬馬(たいしゅうば)の保存会は対馬市上県行政サービスセンター内にあり、目保呂ダム馬事公園の乗馬施設で飼養、活用されている。

約110頭の御崎馬(みさきうま)は串間市役所 商工観光スポーツランド推進課で管理され、都井岬ビジターセンター(うまの館)には博物館があり、その付近に半野生で放し飼いにされている。唯一、国の天然記念物に指定されていて、使用形態も特殊だ。予防接種などは行っているが、馬任せの手のかからない飼養法だが、寿命は短く十数年になる。風光明媚な場所なので観光客が多い。馬たちは人を乗せることはないが、観光客相手に愛嬌を振りまいたり、その美しい姿を見せることによって働いている。宮崎の大切な観光資源だ。

約130頭のトカラ馬は鹿児島大学農学部 生物生産学科家畜育種研究室に保存会があり、開聞山麓自然公園で半野生で飼養されている。その方が手間とお金がかからない。調教などはしたくても難しくてすすんでいないそうだ。

約130頭の与那国馬の保存会は与那国町役場内にあり、馬たちは島内のヨナグニウマふれあい広場と沖縄本島のうみかぜホースファームで飼養、活用されている。

以上7種の在来馬たちの保存会は組織的にもしっかり機能し、在来馬たちはそれぞれの専用の場所や、施設で仕事をもらい働きながら、求められる役目をはたしているようだ。

他の在来馬の施設や保存への取り組みと宮古馬保存会を比べてみると雲泥の差に愕然とした。

宮古馬は宮古島市体験工芸村内の紹介ページの片隅で、宮古馬乗馬工房が馬の写真一枚の宣伝枠に紹介されているだけだ。現在の保存会を紹介するページはネット上にまったく見つからない!残念ながら、会はあってないようなもの、との指摘も納得できるお粗末さだ。


今、不思議な現象が起きた。別ページに掲載した飢え死にしたと思われる仔馬の写真が何もしていないのに、突如としてすぐ上の行間↑に挿入されてきたのだ!!何百枚と記事を書いてきてこんなことははじめてのこと。びっくりした。こんな不思議なことがあるとは!

君は無念の死をとげたのだね。修正せずにこのままにしておくからね。安らかに眠ってください。


国の天然記念物の宮崎県御崎馬(みさきうま)の様子を紹介するサイト
https://twitter.com/misaki_umauma
半野生でのびのびと幸せそうに生きる岬馬たち。この馬たちはその姿を見せるだけで宮崎県の観光客動員に役立っている。馬本来の姿を見せることによって働き、餌代を自ら稼いでいる理想的な環境に置かれた幸運な馬たちだ。怪我や病気の治療が手薄になるのは半野生である以上受け入れて生きることになり、寿命も十数年と非常に短いが、太く短く楽しく刺激的に生きている。

この御崎馬たちのように、宮古馬たちも、のほほんと草をはみながら、ごろろんと寝転びながら、パカランパカランと駆け回りながら、命を全うしてほしいと切に願います。

宮古馬が危ない

2018年12月20日 20時51分17秒 | 事件
以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。
http://www.miyakomainichi.com/2018/12/115241/


2018年12月20日(木) 8:59
補助金増額を検討/宮古馬保存
飼養環境めぐり市教委

 宮古馬の飼養環境をめぐる報道が相次ぐ中、宮古馬保存会の飼養者説明会が19日午後、市役所城辺庁舎内で開かれた。資金不足の窮状を訴えて行政支援を求める飼養者に対し、市教育委員会は保存会への補助金増額を検討していることを伝えた。次年度の増額に向けて調整を進める。

 日本在来馬の一つの宮古馬をめぐっては、一部週刊誌の報道をきっかけに飼養環境の向上を求める声が全国から相次いだ。今月の報道以降、保存会の事務局を置く教育委員会には電話やメールなど約100件の問い合わせがあったという。

 説明会で市教委は、今年の宮古馬の死亡頭数と原因を示し、馬を縄でつなぎ続け、水や餌も与えないとする一部の指摘は「確認されていない」という現状を報告した。ただ、飼養スペースの狭さや、ふん尿の片付けが行き届いていない厩舎があったことは認めた。

 飼養者の中から馬を返還したいという申し出があることも伝え、返還希望頭数は6頭とした。

 こういった現状に対応する市教委の取り組みを説明した。新しい飼養者を探したり、厩舎を確保したりする作業に当たっているという。飼養者に育成奨励補助金などを支払う保存会への補助金の増額を検討していることや、返還された宮古馬を飼う人がいなければ「市の施設で見ていきたい」という方針も示した。

 これらの考えはおおむね飼養者に受け入れられたとみられるが、意見交換では多くの不満が噴出した。

 飼養者の一人は「私たちはこれ(飼養)で生活しているわけではなく、給料をくれとも言っていない。宮古馬を生かすために、最低限の施設と餌代を保障してほしい」などと訴えた。

 別の飼養者は「予算増額の話が出たが、その話を馬を返還したいという人に伝えるべきだ。みんな長年愛着を持って宮古馬を飼ってきた。増額があるなら続けるかもしれない。ここでやめるのはもったいない」と話して周知徹底を促した。

 そのほかにも「年に何回かは厩舎を回って、飼養者の意見を聞いてほしい」と要望する声もあった。

--------------------------------------------------


琉球放送では虐待は「なかった」と発表され、今回は「確認されていない」となっている。

飼育放棄状態、つまりネグレクト虐待で馬たちを死なせた委託飼養者がいたことを認めなかったことで、保存会は全国の援助しようと思っているかもしれない多くの馬好きさんや動物愛好家の人たちを敵に回してしまったかもしれない。これだけ動画や写真がさらされているのにごまかせるわけがないのだ。

本当のところ、誠実に過去を検証し、保身に走らず素直に認めるべきところは認め、全国に支援を求めた方が断然賢い方法だったと思う。宮古馬を保存したいと思っているのならばだけれど。

飼育マニュアルがないことや餌代の不足、後継者不足などの問題で困っていそうなケースは他の在来馬の施設では見あたらない。それほど馬は人を引き付ける生き物であるし、ちゃんとした施設を作って馬たちを活用し、人には賃金を払う、それができれば宮古島にも馬好きな若い人たちがどんどん移住してくるはずである。宮古島は魅力的な場所でもあるからだ。

全国に目を向け、SNSで窮状を訴え、寄付を募り、アイデアをもらう。人の助けを求めればいい。例を挙げると、ボランティア用の宿舎を用意し、手伝いに来てもらうことで人手を集めている元競走馬の養老馬施設もある。

同じ目標を持つ、他の在来馬からは学ぶことはたくさんあるはずだ。今度の騒動で、本当に何もない保存環境を全国に知らしめることになったが、この末期状態では補助金を増やすくらいでは焼け石に水。問題は解決しないままだろう。

それよりも、早急に救える馬たちをレスキューしてほしい。そして、全国の心を痛める人たちに現状をしっかり説明し、情報を公開し、これからどうしたいのかをまとめ、「これまで」と「これから」についてしっかりと発表することによって、説明責任を果たしてください。馬の専用施設どころか宣伝用サイトもないところって宮古馬保存会だけではないですか。


天然記念物が絶滅の危機?宮古馬を虐待から救え!【週刊動画SPA!】
https://www.youtube.com/watch?v=tyuDMa8A99k

宮古馬と他の在来馬

2018年12月20日 01時26分54秒 | 事件
宮古馬は日本の固有種である在来馬の一種で、沖縄県は1991年1月16日に天然記念物に指定した。宮古馬は他と同じく体高120センチ前後の小柄な馬で、温厚な性格と広い蹄を持つ。農耕や馬車として活用され、1950年代は1万頭余り飼育されていたがその後、機械化などの影響を受け激減した。1976年、宮古島に宮古馬は14頭、2年後の78年には7頭までになり、絶滅を危惧されるようになった。2002年に宮古馬保存会ができ、種の保存に動き出した。

公益社団法人日本馬事協会さんによる宮古馬保存会についての詳しい説明
https://www.bajikyo.or.jp/file/File/miyako/20111221133852203.pdf#search=%27%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E9%A6%AC%E3%81%AE%E4%BC%9A%27


在来馬とは
日本馬事協会さんの在来馬のページ
https://www.bajikyo.or.jp/native_horse_05.php



県の天然記念物である長野県の木曽馬と鹿児島県のトカラ馬とを調べてみてほしい。施設も立派で馬への熱意が感じられ、愛情の大きいことがわかる。同じ立場であるのに、宮古馬の扱いのひどいこと!島で健全に飼われているのはほんの一部だ。馬への愛情が無くなったとき、終わりが始まるのかもしれない。

守られなかった宮古馬たち

2018年12月19日 22時05分17秒 | 事件
琉球放送RBC NEWS「深掘り!まちの疑問「宮古馬」」2018/12/19
のニュース番組をごらんください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CFJGL9ApXaU

保存会が今日見回りに行ったが「虐待はなかった」というところにあきれてため息が出た。動物愛護法は本土のみに通用する法律なのかと。とにかく、がっかりしたし、頭に来た。

保存会の中には飼養者も含まれている。今日行くとわかれば、きれいにしておくのではないですか?今日、今だけの問題ではない。過去3年の間の異常な死亡数とその原因の数々は飼育放棄、ネグレクト虐待という状態ではなかったというなら、その理由まで、聞いてきてほしかった。取材に行くなら、一番大事なそこのところを突っ込んで聞いてくるべきではないのですか?愛護法の勉強もせずに取材に行って意味あるんですか?追求しないでおくという目的があったのですか?なあなあやっているんじゃないよ。まったく!

飼養者同士、地元同士かばいあっている場合ではなく、真剣に検討するべきではないのか?緊急さがわかっていないのだとしたら、もう終わっている。絶滅という言葉まで出ているのだから、県も動いてほしい。なぜ、こんな事態になってしまったのだろう。与那国馬と大きな差がついてしまった原因は?ひとつの県で二種類もの馬の面倒を見るのは難しいかもしれないので、全国レベルで支援をしていく必要があるのではないかと思う。ならばなおさら問題の本質をうやむやにしてはならないだろう。

それにしても、あばら骨がはっきり浮き出るような状態はよっぽど年老いた馬でない限り浮き出ないもの。問題の写真や動画では餌が全く足りてない状態は明白だった。餌代はどこに行ってしまったのだ?なぜ誰も追及しないのか?

引退した体重500キロの競走馬でさえ20000円あれば、飢えさせることはない。宮古馬は粗食に耐え、トウモロコシの葉や雑草も食料にできるし、年中温暖で草がなくなることはない。まして体重が250キロあるかないかの小型の馬だ。

13000円もあるのに飢え死にするのはなぜだ?保存会が大量に買って安く提供できるようにするとかして工夫したことはあるのか?餌代だけ?なぜそこまで飼養者におんぶにだっこなのだ?なぜ、こんなになるまで市は保存会はほかっておいたのか?餌代の問題ではなく、労働対価が低すぎることではないのか?

問題の本質を探るべく、次のページで他の在来馬の様子を紹介していきたい。

3年で16頭が死亡

2018年12月19日 02時14分53秒 | 事件
以下、沖縄タイムスさんよりコピーさせていただきました。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/359810

沖縄タイムス+プラス ニュース


一体何が?「宮古馬」3年で16頭死ぬ 一部飼育者で多発 沖縄県の天然記念物
2018年12月16日 05:30
 

沖縄県指定天然記念物の宮古馬16頭が2016年1月から今年12月までに死に、うち13頭が一部の飼育者に集中していることが14日、分かった。死因の多くは内臓疾患に伴う腹痛や脚の骨折による衰弱死だが、中には凍死や栄養失調といった飼育者の管理に問題があるとみられる事例もあった。市教育委員会は馬の死が相次いでいる飼育者2人について、来年3月末の契約更新をしない方針だ。



県指定天然記念物の宮古馬

 宮古馬は市の任意団体「宮古馬保存会」(会長・宮國博教育長)の所有で、市教委が事務局を担っている。市内の希望者に飼育を委託しており現在、8戸が45頭を飼育している。寿命は平均25~26歳という。
 飼育者は馬が死んだ場合、市に届け出る必要がある。市教委によると、15年度は4頭、16年度は1頭、17年度は6頭、18年度(12月14日現在)は5頭が死んだ。
 飼育歴5年の男性が飼育する宮古馬は直近3年間で、16年に凍死や事故死、胃腸炎などで雄5頭、17年に腹痛と死因不明で雄2頭、18年に事故死で雌1頭の計8頭が死んだ。
 また、飼育歴7年の別の男性が飼う宮古馬では、17年に栄養失調や農薬の誤食、死因不明で雌3頭、18年6月に死因不明で雌1頭、今月11日に脚の骨折による衰弱で雄1頭の計5頭が死んだ。
 市教委の担当者は「虐待の可能性は確認できていない」としながらも、2人について飼育管理上の問題があるとして契約を更新しない方針だ。
 19日に全飼養者を集めての説明会を開き、飼育管理の状況や今後の意向を聞き取る。市の担当者は「飼育できないとの申し出があれば来年3月を待たずに早急に新たな飼い主を探したい」と話している。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すごい数字だ。3年間で16頭が死に、うち13頭が二ヶ所の委託先だ。それぞれ5年間と7年間の間に預かった馬のほとんどが死んでいる。数々の写真や動画から、死ぬというより殺しているといっても過言ではないだろう。

壊れた柵を治すことより出ないように仔馬を繋ぐとは言語道断だ!繋いだらどうなるのか経験からわかっていながら何度も繰り返す悪質さ。足を骨折したら馬はほとんどの場合生きては行けないという。記念物というより家畜以下の扱いをされて死んでいった馬たちが不憫でならない。今も苦しんでいる馬たちがいるのなら、すぐにでも他の広い牧場に移してあげてほしい。一刻も争うことなのだから。お願いします。

宮古馬の保存法再検討へ

2018年12月19日 01時29分49秒 | 事件

以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。

http://www.miyakomainichi.com/2018/11/113612/


2018年11月1日(木) 9:00
宮古馬の保存法再検討へ/計画を大幅見直し
策定委員会で議論始まる




宮古馬の保存と活用のあり方について議論する保存計画策定委員会=31日、市役所城辺庁舎
 
日本在来馬種の一つ「宮古馬」の現行保存計画が大幅に見直されそうだ。31日に発足した保存計画策定委員会で、繁殖能力がない馬を保存の対象から外すことなどを柱に据えた現行計画をゼロベースで見直す方向性を確認した。宮古馬の保存・活用のあり方を根本から問う議論が始まった。

 宮古馬の保存をめぐっては、2015年度に保存計画が策定されているが、県の指導及び天然記念物としての位置付けを明確にすることなどを狙いに再検討の方針を確立。31日に学識経験者らを交えた保存計画策定委員会を発足させた。

 委員会は県や市の担当者ほか、大学准教授、市史編さん委員らで構成。委員長には市教育委員会生涯学習部の下地明部長が就いた。

 会合では、宮古馬の価値を共有しながらも保存・活用のあり方については決定打に欠く議論が続いた。

 雄馬の保存方針として現行計画に定めた▽10歳以上で後継馬が出ている馬は保存から除外▽精液が薄く種付けが困難と判断できる馬は保存から除外-は見直した方が良いとする意見があり、異論はなかった。

 県によると、保存から除外された宮古馬は天然記念物としての位置付けを失う可能性があるという。天然記念物の場合、移動などの手続きが煩雑になり、経済活動における自由度が制限されるためだ。だが、安易な天然記念物の除外は日本在来馬の価値を下げてしまうという懸念が出た。

 また、宮古馬を飼養する管理者は、保存会から委託費を受け取ることができなくなるという点も大きな課題として浮上した。

 この方向性について学識者らは「観光業者は宮古馬に注目している。天然記念物という前提で計画を練り直した方が良い」とする意見や、「外の人は宮古馬に対してあこがれを持っているのが現状だ。天然記念物から外すのは避けた方が良いのではないか」などとする慎重論を繰り広げた。

 ただ、一方で「馬は増えても飼養する人が少ないという課題とどう向き合うかが大切だ。仕方なく飼育している人もいて続けていけるかどうか分からない。増やすのは良いが、その後どうするのか。ここを整理しないと前に進まない」と現実を直視した計画の策定を求める声があった。観光資源としての活用の難しさを指摘する声もあった。

 策定委員会は今後、各地の保存・活用事例を調べながら複数の会合を重ね、保存計画を練り直す。

 保存会によると、宮古馬の保存事業は1977年に宮古馬の雄1頭、雌1頭から始まっている。83~88年には粟国島から7頭を導入するなどして増やした。現在の頭数は48頭。

 保存計画策定委員会委員は次の通り。
 委員長=下地明(市生涯学習部長)▽委員=川上政彦(県家畜改良協会宮古出張所長)、荷川取明弘(宮古馬保存会)、島尻博之(同)、豊見山恵昌(同)、川嶋舟(東京農業大学准教授)、長濱幸男(市史編さん委員)、新城憲一(県文化財課)、友利勝彦(市畜産課長)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「馬は増えても飼養する人が少ないという課題」は仕事として募集すれば全国から応募してくれると思う。沖縄に住みたいと思う馬好きさんは少なくはない。体高120センチなら、女性でも扱える。観光牧場での引馬は大きな収入になるので、引馬ができるように調教することが前提とはなるが。

とにかく、全国の在来馬の保存会に視察に行って、良いところは取り入れてほしい。宮古馬を失いたくないと思う熱意が宮古島の人たちにあるのであれば、各地の保存会や馬事協会の人たちも惜しみなく知恵を貸してくれるはずだ。


宮古毎日新聞さんの宮古馬に関する記事検索ページ

http://www.miyakomainichi.com/?s=%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E9%A6%AC



宮古馬の保存計画見直し

2018年12月19日 00時15分31秒 | 事件
以下、宮古毎日新聞さんよりコピーさせていただきました。
http://www.miyakomainichi.com/2018/08/111331/


2018年8月4日(土) 9:00
宮古馬 保存計画見直しへ
補助対象、活用法を再考/受け入れに関心示す企業も





保存計画が見直される宮古馬(資料写真)

 宮古馬保存会は3日までに、一部の馬を補助の対象から外す現行の保存計画を見直す方針を確認した。飼養管理者に交付する補助金の適用範囲を明確に定める方針だが、繁殖能力がないと見なした馬を補助の対象から外す方向性は保つものとみられる。宮古馬の具体的な活用方法についても議論を深める。複数の企業が受け入れの意向を示しており、観光資源としての活用の広がりが期待される。

 日本在来馬種の一つに数えられる宮古馬は現在44頭で、7戸(うち1戸は八重瀬町)が飼養している。

 飼養管理者には日本馬事協会や宮古島市から助成金が交付されているが、現行の保存計画には「10歳以上で繁殖履歴のないときは保存馬から除外する」と定められており、これに従えば該当の馬を持つ飼養管理者は補助金を受け取ることができない。この計画の適用年度は17年度だった。

 ただ、飼養管理者の要望もあって同年度の適用は見送られ、その後は検討課題とされていた。この間、保存会の事務局が市の畜産課から市教育委員会生涯学習振興課に移管。同課が県の担当課と調整した結果、策定委員会に新たな学識者を入れて計画を再考する案が浮上、2日に開かれた総会に諮って認められた。

 18年度の補助金は、従来通りに交付される。

 新たな保存計画は今年度内の策定を目指す。補助対象馬の基準や種の保存のために必要な頭数及び天然記念物としての活用のあり方などを検討する。事務局の生涯学習振興課は「現行の計画を基本に、見直すところは見直していく。宮古馬の活用のあり方、適正規模頭数なども策定委員会で議論したい」としている。

 観光関連の企業から宮古馬を受け入れたいとする意向が示されていることも2日の総会で確認した。保存会として、どの程度貸し付けられるのか、飼養管理者や企業側と詰めていく。

 新年度の事業計画には保存会会員説明会や保存計画策定委員会の開催などを盛り込んだ。予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円が組まれた。

 このほか、保存会の会長を下地敏彦市長から市教育委員会の宮國博教育長に改める議案も認められた。

 保存管理計画策定委員会委員は次の通り。

 委員長=下地明(市生涯学習部長)▽委員=川上政彦(県家畜改良協会宮古出張所所長)、荷川取明弘(宮古馬保存会)、島尻博之(同)、砂川順正(同)、川嶋舟(東京農業大学准教授)、長濱幸男(市史編さん委員長)、新城憲一(県文化財課指導主事)、友利勝彦(市畜産課長)▽事務局長=久貝喜一(市生涯学習部次長兼生涯学習課長)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本年度は大きな変化があった。

保存会の事務局が市の畜産課から市教育委員会生涯学習振興課に移り、家畜から馬文化を継承する大事な存在へ変わったということなのかわからないが、適正頭数を教育委員会で議論することになったのだろうか。馬のことがわかる人でないといろいろな弊害が起き、うまくいかないので、馬の生態や遺伝に詳しい有識者などの意見も取り入れてほしいと思う。

運営費としては「予算は574万円。馬事協会の助成金は220万円、市の補助金は314万円」とは少なすぎはしないだろうか。びっくりした。馬を飼うのは体力のいる仕事なので、飼養者はボランティアではないのだから、給料のようなものがないと飼養者が減っていくのは当たり前である。資金が足りなかったらボランティアを募るのもいいのではないかと思う。

また、保存会の会長が市長から教育委員会の教育長に移ったということは、権限が弱体化するようで心もとない気がする。力を入れていないという印象なのだ。

老いた馬たちの餌代を打ち切るという発想にも驚いた。同じ県の天然記念物である木曽馬の保存会は寿命が来るまでのんびりと余生を送らせているし、職員たちもいて立派な仕事として専門的に取り組んでいる。失礼だが、資金的にも組織的にもいつ倒れてもおかしくないのではと思えてしまう。滅びるべくして滅びたといわれないような盤石な運営をお願いしたいと切に思う。