宮古馬が絶滅せずに生き残っていく方法を考えてみた。部外者なので現実的な問題に疎いところはあるかもしれないが、いろいろな施設を回って、これはと思いついたことなどを提案してみることにした。
・悪徳な委託飼養者たちから、宮古馬たちを早急にレスキューしてほしい!S氏のところに1頭、N氏のところに3頭がまだ残されたままなら馬たちの命が危ない。(年末までにレスキュー完了!)
・保存できない馬がいたら、貰い手を探す。
・それには情報発信のための宮古馬保存会のサイトを作る。
・任意団体というようなクラブ的組織形態はやめて、他の保存会を参考にしながら公企業化する。
・一口馬主制度を作り、サイトで募集する。
・宮古馬保存基金を作り、全国から寄付金を募る。施設に募金箱を作る。日時、寄付金額、寄付者のニックネーム、イニシャルなど詳しい会計報告をサイトに載せる。
・2020年に着工が決まった与那覇前浜の大規模な広域公園に宮古馬を飼養する小さな牧場ではなくて、馬に特化した付加価値のある大きな施設を作ることにする。
・県の予算を宮古馬に多くあてがってもらい、全頭を収容できる施設を作る。当面は日光や雨風を防げる出入り自由の追い込み馬房でもいいのではと思う。
・糞の始末はそんなに気を使わなくてもよくなるので、広い放牧場にし、海の近くまで引馬で散歩できるコースを作る。海馬用の外乗もできれば、特化でき、全国から集客が見込めるだろう。そのために今の飼養者などから、宮古馬に詳しく調教ができる経験豊富な人と後継者を育てるために若い人を雇う。
・もともと荷駄用の馬だとしたら、人を乗せることがあまり得意ではないのかもしれないし、放牧中心の飼養形態では乗馬の調教がどうしても入りにくくなることから、馬を職員又はパートに引いてもらって乗る引馬乗馬、養老エリアでは客自ら手綱を持ち馬を引いての散歩体験、海馬を含む海岸外乗などホーストレッキングなどをメインにした乗馬メニューがいいのではと思う。砂浜なら地面が柔らかく落馬しても怪我をしにくいので、大いに活用する。いくら強いとはいえ宮古馬は小柄なので、体重制限は設けなくてはならないだろう。(年配の方々の昔話を伺うと、馬に乗って家畜用の飼い葉を切りに行ったという話がよくあるので、人を乗せることは苦手ではないようだ。)
・堆肥小屋を作り、販売することによって始末できるし、現金も入る。
・餌やり体験のために一皿数百円で餌を売れるようにする。トウモロコシの葉なども無料で手に入るだろうし、準備にあまり手間がかからず、効果的に使えそうだ。残った茎は細かくして餌にまぜるとかする。にんじんなら細長くカットして噛まれる事故を予防する。
・目立つところに丸馬場を作る。柵ではなく低い板壁にすると、馬も落ち着いていられるし、撮影の背景にも都合が良い。また、調教用に便利だし、馬の訓練の様子を見せることによって、馬に興味を持ってくれる人が出てくるだろう。そこではコスプレ撮影会ができるようにする。コスプレで馬に乗る人だけではなく、カメラマンや他のメンバーの入場料をも設定して売り上げを伸ばしている乗馬クラブがあるので参考にするといい。観光客の目を楽しませる要素もあるので、にぎやかしに効果的。これから乗馬関連で人気の目新しいコンテンツになるかもしれないと思っている。
・宮古馬の歴史などがわかるプチ博物館を作り、入場料をいただく。そこには馬に関する土産物を置く。マスコットを募集して作っても良さそうだ。
・土産物店やカフェなどを併設する。
・余裕ができたら養老馬のためのエリアを作る。乗ることができなくなっても、餌やりや二人引き散歩などでまだまだ働ける。(千葉の象動物園でも実現できている!)
・公園ができるまでは各戸の委託飼養者さんから意見をよく聞き、十分な委託飼養料を支払う。ペットとして馬を飼う人に馬を任せる場合と、保存活動を仕事と結び付けて馬を多く飼う人では補助金に対する要望も違ってくるのではと思う。
・保存会も委託飼養者もそれぞれお互い会計報告をする。
・かかりつけの馬専門獣医と提携する。
・繁殖、配合は計画的に行う。(発情期の雄と雌を柵で分けるなどする)
・仔馬誕生の補助金を廃止する。その代わり、保存会が繁殖を管理し、種付け料やミルク代、診察代など、それに関する費用を負担する。
・馬の治療費や保険衛生にかかる費用を市が全額負担する。
・地元の小学校に宮古馬の世話や引馬の授業を取り入れてもらう。
・宮古馬と歩く会、宮古馬とマラソンしよう会みたいなイベントを催す。中継場で馬は交代するようにする。参加費の一部を基金に寄付してもらおう。
・全国から馬の世話をしてくれるボランティアを募る。
・馬房の上などに格安宿泊所を作り、ボランティアの方が泊まれるようにするためと、メニューとして牧場体験の宿泊ができるようにする。
・宮古馬パトロール隊を結成して、防犯に役立てる。
・SNSを開設して、サポーターや一口馬主さんに馬の近況を報告したり、イベントの宣伝や報告ができるようにする。
以上の案、ご一考してくださると嬉しいです。
これまで調べてきたところによると、うまく立ち行かなくなった原因は、馬を所有する市の任意団体、宮古馬保存会が40年前も前に発足しているのに、これまで民間、市、県と力を合わせて保存について積極的に計画し、活動を十分してこなかったことだと思う。
「馬が好きなら一頭につき、一月13000円の補助金が出るから、育ててみたら?」的な、所有者にとって都合の良い管理の方法を取っている。一頭13000円では本当に餌代にしかならないのだ。施設費、維持費、人件費などをどう賄うのだろうか。
そのうえ、預かっている馬は天然記念物なので、飼えなくなっても自由に売ることもできない。小遣い稼ぎになるからと、気軽に飼い始めた人では続かなくなってしまう。委託先が少なければ、審査も甘くなるし、飼うことができなくなっても、他の人に馬を割り当てることもできない。引き取る専門施設さえもないので見て見ぬふりをするしかなかったということなのだろう。
県も天然記念物と指定しておきながら、何をしてきたのかよく見えない。しかし、同県内の与那国馬は与那国町指定の記念物だが、動物取扱業の登録もちゃんとして、しっかりした運営をしているようなのだ。
そのことから考えても、結論としては馬のレスキューや計画繁殖などもできないような怠慢で、困窮した状態でいるのは市と保存会の責任が大きいと思う。そして、馬の
せっかく丈夫で優しく、人懐こい性格の宮古馬という宝物があるのですから、人も馬も楽しく共生できるように知恵を出し合い、宮古馬を世に知らしめてください。そうすれば、人もお金もきっとたくさん集まってくるはずですから。
沖縄・宮古島エリアの観光旅行スポット公式ガイド:宮古島Styleさんの動画
https://youtu.be/xZuchzlO8s8
宮古馬はふれあう人すべてを笑顔にする素晴らしい生き物です。苦しく悲しい死はカイト君で終わりになりますように!!!