断崖に咲く向日葵のように

その先に見えたもの




急げばまだ間に合うはずさ

そう言っていた アイツはやがて風になった

風になってしまった

遠くへ 遠くへと 

ずいぶん昔の話  いま ふと思い出したんだ

ごめんよ 忘れていたわけじゃないけれど、、、

ごめんよ 思い出すことはなくなっていた僕は

急がずに無様にこうして生きている


それで 

間に合ったのかい?

追いつけたのかい?

追い越せたのかい?

何が見えたんだい?

一瞬でも何かを掴めたのかい?

せっかく思い出したんだ 何か話してくれよ

だけど 蒸し暑い夏の夜風に耳を澄ましても

聞えてくるのは眠れぬ街の騒音ばかり だから

きっと僕はまたすぐに忘れてしまうのだろう

いつか前のめりのまま倒れた時には思い出すから

いや、その前にもまた思い出すよ だから

だからそのときには 少しでいい 話をきかせてほしい

一体、その先に何を見たんだい?
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