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断崖に咲く向日葵のように

抗うこと。

「抗う」ということの大切さを知っている。
「抗う」ということが大事なことを知っている。
何かの出来事や、誰かのことだったりを、
ただやみくもに、何でもかんでもを
反対したり否定したりする、ということではない。

僕は僕自身に抗う。

僕は僕が持って生まれた「モノ」に抗う。
「人生」だなんていう言葉はもっと老けてから使用するものだし、
「運命」だなんていう言葉はどうにも仰々しくて好ましくないし、
なのでそれらに代わる何か良い言葉や例えは何かないだろうか?
と、少し考えたが、どうにも頭の中が空っぽのピーマンなので、
少しもいい言葉が浮かばない。
だからこその「人生」や「運命」という
仰々しくてなんだかとても暑苦しい言葉なのかもしれない。

そんな言葉を使わずに、その「抗う」ことをわかりやすく書き綴るのなら、
僕は僕の「明日」に抗っていきたい。
っていうか、明日も抗っていく。
新たに何かが明日起きないだろうとしても、
ごく普通の明日でも、僕はその明日も抗う。
傍から見れば、ごく普通の明日でも、
僕にとってそれが「普通」だとは限らない。

何を言っているのか、何のことなのか、だなんてことまでは書く気はない。
ただ、7年間に、それまで一度も弾いても触れてもいない、ギターを突如はじめて、
カラオケでさえほとんど人前で唄ったことも無いくらい、
人前に立つのが嫌いで苦手な自分が、どうして7年もギターを続けてきたのか、
人前で弾き語りをはじめた当初のあの悲壮というか悲痛なまでの←自分で書くなよ(;^_^A
形相や拙い言葉と演奏と歌唱で、さらにはオリジナル曲まで作っては弾いて唄って、、、
それはまさしくそれまでの自分との「抗い」に他ならない。

だからって、それが「偉い」わけではなく、「立派」でもなく、ましてや「素敵」とかでもない。
そんなことを誰かに褒められたくて、始めたわけではない。

それは、たぶんきっと、無様なんだ。
本当は抗ったところでどうしようもないんだ。
どうにもならないんだ。
たぶんそういうことを「理不尽」というのだと思う。
だとしたら、僕はその「理不尽」っていうモノと抗っているだ。

「抗う」という言葉を使う前は、「自分をぶん殴りに行く」というような表現をしていた。
自分を、痛く、そして傷めつけてやろうと思っていた。
だからって「マゾ」だったり変態でもない。 ま、「変人」ではあるが。。。

とにかく代替えの言葉なら見つからないが、
その人生や運命だとか言う言葉や表現される、ソレらのことを、
後々に、自身で言い訳のように語りたくはないし、
誰かにわかっているような口調や文体で語られたりもしたくないんだ。


悲壮なほどの思いではじめたギター弾き語りだったが、
どうこで何がどう転ぶかわからないことがあることを知った。
それまで、自分だけの趣味としてカメラで撮っていた写真を、
気に入ってもらったというか、「良い」とか言ってもらえて、
何にしても小さい時からあまり褒められたことが無い僕には、
それが意外なほどうれしくて、弾き語りと写真を併用して
人前に晒すようになっていった。
このようなことは、ギターを始める前には
まったく予期していなかったことだけど、
これこそが、自分自身への「抗い」のひとつだと、今は思っている。


相変わらず人と話すのは苦手であり、無理めにテンションを高くしないと、
声は低く、うわずってしまったりもする。
それでも、音楽活動と写真活動するにあたり、
いろんな人達と関わりをもたなければ、その活動は広がっていかないし、
やっていけないし、みむきもされない。
別に営業スマイルをしようなどと言うことでもないし、それは出来ないし、する気も無いが、
せめて人並みな「会話」くらいは出来ないとっていう思いでもやってきた。
それも「抗い」のひとつだと思っている。

出来無いと思っていたことをやってみる
出来無いもなにも、初めから思いもしてこなかったことをやってみる
それらを始めてからまた新たに何かに出会ったりぶつかったりしたときは、
それもやってみる。

出来ないことはたくさんある。出来ることは限られている。

そんなことは百も承知。 

だから「抗う」んだ。

出来るようになればいいが、どんなに努力しても出来ないことも多々あるだろう。
わかっている。自分自身のことだからよくわかっている。

出来ることだけをするようにすればいいと、
そういう環境に身を置くことで楽になれる。楽に生きられると言われたことがある。

確かにそれはわかる。認める。その方が楽だ。
飲みたくもない薬を飲まなくて済むようにもなれるだろう。
だが、しかし、
先にも書いたが、僕は変態ではないが「変人」だ。
しかもかなりの変わりようだし、ひねくれ者でもあるんだ。

だから、僕は「抗う」。
倒れるときには前のめりで倒れたいんだ。
そんあ思いを、わかってくれなくて良いんだ。
一番わかってほしかった人には、そこそこわかってもらえたはずだから、
もうそれでいいんだ。
あとはもう抗い続けていくだけ。

そうは思っても、時には疲れてしまって、なにもかもがイヤになり、
落ち込んだり、イラだったり、することもあるけれど、
そんなときは、
あの海辺まで行けばいい。
あの星降る夜空を想いさせばいい、
あの不安定でバランスを崩しながらもどうにか歩いていた時に吹いた優しい風を思い返せばいい。
そして、たまにはこうして吐き出せばいい。
明日も抗うために。

「抗う」ということの大切さを知っている。
「抗う」ということが大事なことを知っている。

 僕は僕に対して、
「抗う」という言葉を「愚か」という言葉に
置き換えられることを知っている。 
だとしても
僕の身にある、内にある、
いくつもの理不尽に、抗うんだ。
抗っていくんだ。


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