当ブログでは何度も取り上げています。
全般的に価格が下方に向かう中で高値の新潟産コシヒカリは販売が難しい。
ブランド調査では「魚沼コシヒカリ」はダントツの認知度ですが、一般新潟は量も多いので苦戦することは目に見えていました。
ここにきて居所修正として価格を下げ始めました。
これがおもしろいもので、下げ始めたら更に売れなくなるのです。
もっと下がると思えば「株」と同じで「買い」が入りませんからね。
BLに切替の時も小生は異論をブログでも投げかけました。
仮に食味には大きな変化がないとしても、人のキモチに大きな変化が生まれたのではないでしょうか?
消費者が新潟コシヒカリを買う前に、米卸や米会社、米屋が「新潟コシヒカリ」を仕入れるのです。
その販売する人達の「気持ち」が萎えてしまったら売れるものも売れないでしょう。
そんなにややこしい米をあえて売らなくてもということになってしまいます。
新潟米情報センター
この販売進度ではかなり難しいでしょうね。
これは新潟に限ったことではありません。
先日も書いたと思いますが、作りたい米と売りたい米、買いたい米のギャップがあるのです。
売れるには売れるワケが必要です。
作りすぎれば値が崩れるのは自明の理でもあります。
19年産から日本全国でみれば生産量は更に増えるでしょう。
統計によれば18年産米生産量は約850万トン程度。
統計数字はこちら
そのうち全農の集荷はどれほどか?
約300万トン弱。JA直売が70万トン程度と予測。
合わせてもJAによる米集荷は約43%。
全農に限れば約35%に過ぎない。
小生は八分の五と称しています。
もうそれは自由に動いている米の数字なのです。
国内米問題は地域の問題でもあります。
統計数字を見れば分かります。
北海道、東北、北陸で全体の約5割。
関東まで含めれば全体の約7割近くを占めるのです。
JAによる集荷率も地域によってまるで違います。
一律の政策はあてはまりません。
関東以西では地元というか地域で米は消化できるところが多い。
これから困るのはいわゆる米どころと言われている地域です。
冬が厳しく、他の作物を作るのが難しいところでしょう。
これから何を作るのか。
何をどのように販売して行くのか?
本当の産地間競争が始まるのではないかと予測しています。
販売業者も流れに乗るところと乗れない、乗らないところでは大きな開きが出ます。
消費生活者は国産米をいっぱい食べて欲しい。
話しがバラバラになってしまいましたが今朝はこの辺で。
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杉村 敏夫
市川 稔
杉村 敏夫
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