審査員は18名。
会場への参加者は定員いっぱいの200名でありました。
さすが、決勝に進出したビジネスプランは実におもしろい。
農業も「価値創造業」であると審査員のひとりが言っておられたが激しく同意。
見事グランプリを獲得したら賞金はなんと100万円。
農業経営者大賞は50万円。
金額の大きさで判断するわけでもないが大きな励みになる。
また、農業経営者にとってビジネスプランを立て、文字にし、映像をからめたプレゼン資料を作成する行為そのものが珍しいこと。
そういう機会はまず皆無と云ってよいだろう。
そういう意味でも全国から200近い応募があったことは嬉しいことだ。
余談ながら、小生を含めた審査員は全員手弁当でありますので念のため。(笑)
さて、見事グランプリを獲得したのは実に意外なことに。
A-1グランプリなので普通に考えれば農業経営に関するものということになります。
しかし、僅差でグランプリに輝いたのは、
「下請けの底力 農機具カスタマイズ計画」
というものでありました。
簡単にプレゼン資料を説明すると、
農機具を改造してくれる農機具屋が少ないカラ
農機具の改造と最適化
たとえば、
ごぼう畑の除草作業の効率アップ
遅い→スピードアップ→エンジン側のプーリーを大きく
中略
時間 3日→1日
燃費 10ℓ→5ℓ
騒音 大きい→減少
他には、
トラクターにフォークリフトの爪を移植し「フォーク&トラクター」を作ったり、
ねぎ搬送コンベアが幅が狭く困っていたものを幅を拡張したり、
(ネギは白い部分と青い部分の重さが違うので工夫が必要だった)
ビジネスプランとしては、
農家の「困った」を全国から集める仕組み、
農機具カスタマイズのネットワークを作り、
カスタマイズから汎用品にし、
農機具の改造と最適化、
そして農作業の生産性を向上させること。
こんな内容であります。
審査員の中にプロ農家がいます。
彼らも絶賛しておりました。
考えてみたら、農作業といっても必ずなにかしらの機械を使っている。
その機械に対して不満を持っていることが実にたくさんある。
メーカーはいちいち取り上げないし、農機具屋は面倒な仕事は受けたくない。
そこに自動車部品製造や他産業の機械を見ている人たちからすればあたりまえのことが行われていなかった。
自社だけのビジネスプランではなく、ネットワーク化しようという視点を評価。
それが農作業の生産性向上になれば作業性が上がり収益性も上がる。
日本らしい、日本人が好むビジネスプランなのでしょう。
グランプリ受賞の内容だけをかいつまんで報告しました。
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