市川稔の米(マイ)情報

コメ先物取引から思うこと

コメの先物取引が試験上場とはいえ72年ぶりに再開されました。

2年間の試験上場だそうです。

毎日新聞

1730年(享保15年)に大阪の堂島会所で始まり、1939年戦時経済統制で終了するまで約200年間続いた。

戦争というものが経済にも大きな影響、変化をもたらしたわけですね。

余談ながら電力会社も戦前は800社以上あったものを強制的に9電力会社に統合した。

2011年8月8日。

8日は末広がりで8月8日はコメにちなんでこの日にしたのでしょう。


それにしてもあまりに不確実性高い時期に始めたものだ。

原発事故の影響で収穫目前のコメに対して誰も経験したことのない現実に不安があるからだ。

東日本のコメ相場がどうなるか?

西日本のコメに買いが殺到し相場急騰するのでは?

コメは放射能の問題はほとんどないのでは?

いろいろな思惑が交錯し波乱の幕開けとなった。


一般の人の買いだめは沈静化したようだ。

テレビの報道に一喜一憂していることがよくわかる。

一般の人は報道で動く。

プロというか業界人は思惑で動く。

昨日、関西のコメ会社の経営者と電話で話していた。

玄米の「売り」が消えた。

「売り」が消えたということは「売り惜しみ」をしていることになる。

相場が上がると見込んでのことだろう。

新米は9月から10月にかけて一斉に出てくる。

しかも大量に。

コメの生産は800万トン以上にもなる。

政府在庫は100万トン近くもある。

国産のコメが不足する事態には理論上ならない。

しかもこの天候では豊作だろう。


何度も云っていますが、大半の人は目先で動く。

目先だけを追い続けて人生は終わる。


目先ではなく、

少し先を見よ


自分の得

相手の得


自分の得や欲に目がくらむと足元すくわれる。


先物取引もよくよく勉強しなければ。

現物を持っているところがリスクヘッジで行うならなんの問題もない。

現物なしで相場の投機で行えばまさに賭けになる。


どれも勉強になります。

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