市川稔の米(マイ)情報

ラストワンマイル攻防戦

ヤマト運輸の方針から宅配便が激変。


ヤマト運輸は労組からの申し入れで未払い残業代を払うことになり。

その額が半端ではなく。
前期に190億円計上。(過去2年分)
大幅が減益だ。
さらに40億円追加、今期に計上する。

ドライバー不足、EC急拡大中ということもあり、現場が追い付かない。

労働時間を減らすとなれば、取り扱い荷物を減らさないと無理。

単価を上げて個数を減らす。

伸びている中で、宅急便の個数を減らすということは他に行ってくれと言っているわけでありまして。


弊社と取引があるある農家が言っておりました。

そこは、特別に栽培した玄米を宅配便で首都圏の米屋などに販売している。

ヤマト運輸からの通知と一緒に弊社に郵便が届きました。

それは、宅急便は25㎏までしか集荷しない、30㎏はヤマト便になる。

ヤマト便で首都圏に発送した場合、30㎏1個2371円(税別)

要は、玄米30㎏は宅急便では送れないということ。

ヤマト便の運賃現実的な値段ではない。

他にお願いしてくれと言っているのと同じ。

これは地域によって、営業所によっても変わるので一律ではありませんが、値上げは全国的。


この生産者の場合、弊社はコンテナで引いているので問題ないのだが、少しの個数の場合は他の運送会社になる。

それも、ヤマト運輸と歩調合せるように値上げのようだ。

こういう小さいところをいじめないで欲しいね。



宅急便、実は9割が法人から出た荷物。

個人対個人、いわゆるCtoCは1割くらいだそうだ。


最大の顧客はアマゾンジャパン。

2016年売上は1,2兆円記録したようで、年率2割の伸長だとか。

宅配個数は3億個ともいわれている。(ヤマトが扱う年間の宅配個数は16年度で18,7億個)

Amazon、楽天市場、ヤフーショッピング、アスクル、ロハコ、メルカリ、その他たくさんの通販企業。

みな、宅配便で荷物を届けている。


ヤマト運輸の出方により、大手は自前の宅配に乗り出している。

都市部のラストワンマイルだ。

地域を限定し、ラストワンマイルを軽トラで配達する。

これが急速に伸びている。

1個いくらでというやり方、最低保証するやり方、方法はいろいろのようだ。


Amazonは自前で独自の配送網、個人事業者1万人囲い込みと日経に。


アスクルも自前の配送網構築を急いでいる。


都市部は自前の配送網構築出来るかどうかがカギを握る。

地方は宅配便で行うのではないか。



百貨店、大型SCなどリアル店舗はこれから益々苦境になるだろう。


まだ、その深刻度はほとんどの人が感じていない・・・。


ラストワンマイルを整備出来たところが制する。

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