米の場合はDNA鑑定という技術が普及してきたこともあり、品種を特定することができるようになりました。
意図せざる混入がありうる箇所を徹底的に調査研究し、対策を講じなければなりません。
生産者段階のこともいろいろありますが、今日は精米工場のことを取り上げようと思います。
従来の精米工場は、異物を除去することには熱心に取組んできましたが、精米の工程で、各々の機械に米が残ることにはそれほど真剣に取組んで来なかったというのが実情でしょう。
最近は空気搬送の工場も現れてきましたが、大半は昇降機で米を搬送しています。
又、それぞれの機械、たとえば石抜機や精米機の中などに米が残ります。
精米工場のコンタミネーション対策とはそれらの残米をなくすことです。そして、意図せざる混入を防ぐことを意味しています。
そこまで必要なのか~
という議論もありますが、日本ではそれが「普通」のことになろうとしています。
農産物が商品に変わる瞬間です。
小生が経営する精米工場では、昨年の改造工事の際、白米を貯蔵するタンクをすべて撤去しました。精米年月日のこともありますので、白米タンクそのものが不要になってしまったのです。
しかし、玄米搬送ラインや、各機械に米が残っていないかと言われれば「残っていません」とは言えません。
全体でみれば、たいした量ではありませんが、個別に見れば大変な問題になります。
時間当たり生産量1トンほどの小さな工場ですが、コンタミ対策工事を行うことを決定し、知恵を出し合い、設計に取組んでいるところです。
まさに、多品種少量生産の工場ですから、切り替えの都度に作業が発生し、人手に頼ることのないようにしようと考えているところです。
いわゆる「しくみ」として機能する工場です。
人間、アタマを使えば知恵は出てくるものですね。アタマは使えば使うほど活性化します。反対に使わなければ、サビついてきます。
そして、アタマを使うのはタダです。人様のアタマ(知恵や知識)をお借りするのは当然ながら費用が掛かります。
自分や社員のアタマを徹底的に使うことが活性化になります。
無い知恵を絞り、絞って絞りまくって、良い工場を作りたいと考えているところです。
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