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市川稔の米(マイ)情報

人口3200人の町

取材を兼ねて出張してきました。

東京を起点とした場合、時間距離という測り方がありますが、そういう観点からすると遠いところです。

飛行機が一番屋早い。

羽田空港を定刻7時40分フライト、小松空港到着8時50分。
空港から予約してあったニッポンレンタカーの迎えのマイクロバスで営業所に。
免許書確認とクレジットカードで支払いをする(支払はクレジットカードが基本)
マツダデミオでありました。
(レンタカーも安くなったもんだ。基本料金6,195円保険バッチリかけて1,050円)

目的地をカーナビに入れて出発。

目指すは福井県池田町

90分ほどと聞いていましたがほぼ予定通り。

10時40分には到着。距離にすれば小松空港から高速道路使い約80km。

安全みて自宅を6時に出ているので4時間40分。

便利といえば便利か。

人口3200人ほどの山あいの町。

町にはコンビニが一軒もない。

もちろんスーパーマーケットもない。

高齢化が進み人口は減っている。

町が建てた借家がありました。
けっこう立派な一軒家です。
家賃は月3万円で20年住むとその土地と家はもらえるそうです。

へぇ~、ビックリ!

産業は農業が中心。

米作りですね。

町の総面積の9割は森林。

一番低いところに川が流れていてわずかばかりの土地があります。

そこに人が住み、水田があります。

写真のところは一番恵まれた地域。

水田の作付け面積は300haほど。

組合員は600名ほどいますが、実質的にやっているのは80名ほどだそうです。

大半は65歳以上。

町では農林公社を作り、そこで農地の引き受けも行い、耕作の受託や再委託も行っています。

畦畔に除草剤は町全体で禁止。

減農薬減化学肥料栽培を普及させてきました。

300haのうち約200haは特別栽培です。

それも4つのランクに分けて厳密に行っています。

外部からの審査員も含めて田んぼごとに審査を行います。

今年も8月28日に最終審査が行われる。

町民全員が知り合いみたいなものなので、誰がなにしてるということはみな分かってしまう。

都会は人口多いがみな他人。

満員電車に人はたくさん乗っていてもみな他人。

ここはその真逆。

全員監視体制みたいなものなので慣れないと大変だがみなさん共同で生活している。

よそから入ってきた人にも食べ物のおすそ分けはあたりまえ。

地域共同体の原型みたいなところです。

山林を除けば小さな面積を説明や現場を見て回りびっしり3時間以上。


小生もいろいろな地域を訪問させていただきますが、ここの地域は特別だと感じました。

個別経営ではなく共同体なのです。

農家も個人で乾燥調製している人はほとんどいない。

JAのライスセンターを使う。

栽培方法により瓶(タンク)を分けて管理しています。

自家用や自分で販売する分はそこから分けてもらう仕組み。

共同体でありながら農家の自由裁量は残されている。

普通のJAと違うところは全農にコメを出していないこと。

全量自己責任で販売を行うということです。

そのためには差別化が必要になります。

一番のウリは食味でしょう。

絶対的な自信を持っています。

栽培管理を徹底して行うのもそのためです。


課題はいろいろありますが、小生や弊社でお役に立てることあれば積極的に関わって行きたいと思う。

公社のWさん熱心な説明有難うございました。

同行したTさん、久しぶりに会えてよかったです。
相変わらずアクティブな行動力ですね。



帰りの便は18時05分発。
混雑時間にあたり羽田上空で待機し到着したのは19時20分。
夏休みで道路混雑していますが、たまたま空いていて20時10分には帰宅。
小松から2時間で帰れるのはすごいと感心したのでありました。


ありがとうございました。

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コメント一覧

市川 稔
お礼
いえいえ、こちらこそいろいろご配慮戴いて感謝しています。

どういう展開になるかまだ分かりませんが、良い形になればいいなと思っております。

どうぞ宜しくお願いします。
福井のSです
市川さん、お疲れ様でした。
収穫量も少なく本当に小さな町ですが、どうか今後ともご指導と共に可愛がってください。
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