市川稔の米(マイ)情報

世界の食糧事情を語る前に・・・

5日間ほどの旅を終え戻りました。

研修会、総会・定例会、講演2本という感じでしょうか。

多くの人との出会いもありました。

たくさん話しを聞くこともできましたし、自分もお話しさせて頂きました。

もろもろ感じたことを少し。

まず一つは、

日本人は不安を煽ることが好きだということです。

心配事をたくさん並べて「大変だ、大変だ」と云っている。

(特にマスコミは不安を煽ることが仕事みないなものですから信用しない方が良い)

自分には手が届かない出来事に対して論じていても仕方ないと思うのだが・・・

たとえば世界の食糧問題。
日本の食糧安全保障。

もし、異常気象で世界的に不作になったら日本はどうなるの?
食糧自給率を上げなくてはならないのではないか?

小生は思うのです。

それなら聞きますが、食糧自給率のことを心配する人は輸入モノを買わない、食べない運動をしていますか?
普段はそんなこと気にしないで生活しているのに会議の場になると突然思い出したようにそんなことを言い出す。

自分が何をできるかが大事だと思うのだけど・・・。



国内のコメ問題について。

2007年から新しい米政策が実行されます。農地解放以来の大改革とか。

小生が分析するには、約280万農家というのはほとんど兼業農家で米代とか農業収入などまったくあてにしていない家がほとんどであって米価が下がろうがあまり関係ない人が多いのではないでしょうか。

集落営農はうまく機能しないでしょう。
上記の理由がひとつと、経理の一元化という言葉を聞いたら腰が引ける感じのようです。(カタチだけ作るところが多くなるのでは。補助金狙いで。)

これは地域によって事情がまったく異なります。

国内米生産は830万トン程度(玄米換算)でしょうか。

北海道、東北6県。新潟含む北陸。それと九州の一部かな。ほとんどこれらの地域の問題ではないでしょうか?

830万トンの内全農集荷は300万トンにも満たないとか。

そうすれば八分の五はほとんど対象外なのではないでしょうか?

もうすでに自由に流通しているのです。


小生はそんなに深刻に考えていません。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

市川 稔
日本農業と自給率
杉村さん
日本農業は兼業農家、兼業農業が特徴だと思うのです。
なんでもかんでも専業・大規模が良いとは思えないのです。
兼業農家が一番コスト競争力あるのではないでしょうか?
一方、プロ農家が育つ環境を整える必要があります。
新規参入が活発に行われない産業で発展することはありえないですね。

北のあざらしさん、カクちゃん
小さな運動、行動の集合体が大きなうねりとなってコトを動かすと思います。
国産礼賛運動は必要なことだと思います。
自分は安くて安全ならどこでもOKで、自分が売る立場になると国産というのでは筋が通らないと思うのです。
食糧自給率はカロリーベースでは40%ほどですが、金額ベースでは70%になるそうです。
はたしてどちらを見るべきでしょうか。

北のあざらし
ふ~~ん・・・と
そうか、なるほど。と、思ったわけです。

たしかに自給率の話はそうですね。
自分のなかに 「総論賛成各論反対」 がある。
これはたしかにわれながら説得力に欠けるなあ。

また、全農の集荷が280万トン台だと聞いて驚きました。
そのうちMAより少なくなったりして。
カクちゃん
食糧自給率
「食糧自給率のことを心配する人は輸入モノを買わない、食べない運動をしていますか?」市川さんのおっしゃる通り/hakushu/}!食料自給率をあげようと思ったら自らが全て国産にするくらいの気概が必要ですね
杉村 敏夫
「趣味の農業」から一歩前へ!
http://www.subaru25.com
仰るとおりです。

農家所得ではなく農業所得は100万円前後です。農家はすでに農業所得に依存していません。ここがポイントです。

頭のかたい農業経済学者は何をしてるのでしょうか。月に10万円も稼いでいないのです。日本農業の実体はもう趣味の農業です。

全農は米の集荷を半分も握っていないのが実体。野菜はキロ200円ほどです。それに全農センター方式のように、大型冷蔵庫を装備して設備投資にカネをかけます。こんなことをしていたら採算に乗らないのは当たり前です。人間は土間に姿が見えるから早く販売しようと必死に知恵を出します。

今後、ますます系統外の流通が力を増すものと思います。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事