蒲田から東急線を乗り換えながら30分、前日に引き続き二子玉川のバー・ライラへ。
ドアを開けると、いきなり店主と目が合う。互いに違う大学に通いつつ同じジャズ研の後輩だった男だ。
「あれぇ?長岡に帰ったんじゃなかったの?」
店主の素っ頓狂な声でこちらを振り向いたのは、この日出演のギタリスト市野元彦さん。
どーもどーも、と満面の笑みを向けてくれてとっても嬉しくなった。
長岡で逢ったのはほんの二週間前のことだ。
「いやーあの豪雨だから。今日は帰らないほうがいいって地元から忠告もあってさ」
まぁこのライブを観たかったってのがホントのとこなんだけど。
大御所の中の大御所ピアニスト/作曲家/アレンジャーの渋谷毅さんも僕に気づき、わざわざ席を立って笑顔で握手の手を差し伸べてくださる。
現在72歳の渋谷さんはまさに戦後日本のミュージックシーンを担ってきた最重要人物のひとり。
更にすごいのは、いまもって現役の最前線で活躍されていることだ。
まさに雲の上の存在なのに気さくすぎる。勿体ない。でも感激!
ビールを頼み、奥の"ディレクターズ・シートに陣取る。
ライブは休憩をはさんで2時間弱。
スティーヴ・スワロウの曲を「ポー・ドゥース」含め2曲、
リー・コニッツ「サブコンシャス・リー」、
スタンダードの「ボディ・アンド・ソウル」…あとはすべて市野さんのオリジナル曲だ。
演ろうとするとすごい難曲ばかりなんだけど、この二人はそう感じさせない。
ピアノとギターのデュオといえばビル・エヴァンスとジム・ホールの「アンダーカレント」が有名だけど、
あのアルバムからほぼ50年を経て、"ポスト・アンダーカレント"とでも呼ぶべき至高のインタープレイが目の前に。
もうね、ピアノとギターというより、二つでひとつの楽器なんだ。
そして二人の対話に耳を傾けてると不思議と開放されるんだなこれが。
市野さんの曲「ピクニック」はビートルズとバッハの融合がテーマなんだそうだ。
そしてこの夜最後の曲「フォーク・ソング」。
切なくて、切なくて、やがて救われる。
音楽を聴いてそんな気持ちにさせられるなんて、僕にしたら珍しいことだ。
終演後、市野さんとしばし談笑させていただいた。
バークリー時代に師事されてたミック・グッドリック先生の裏話やら、僕のギターのことやら、楽しかった。
そうそう、この夜はギタリストの宮野弘紀さんがボーカリストでもある奥様と二人で遊びにいらっしゃった。
宮野さんは市野さんのことを日本で一番好きなギタリスト、とおっしゃってました。
最近はピアニストのファビアン・レサ・パネさんと仕事してるとのこと。
「僕、大好きです。なんであんな音色が出せるんだろう?」と言ったら、その秘訣を明かしてくださいました。
その秘訣とは…内緒です(笑)
当日、豪雨に見舞われた我が故郷のことを思うとなんだか申し訳ないような気もする。
だけどこの日たっぷりもらったものを栄養にして、いい音楽を創ってお返しできたら、なんて思うのです。
さて、イリエカズヲの次回ライブは8月7日4PM開演のオープンマイク!
場所は渋谷さん、市野さんも出演された、JazzCafe音食(ねじき)です。
1オーダー500円+見学料500円。
おなじみ稲田伸太郎と二人で出ます。出番はトリ、6時半くらいかな。
どうぞお気軽に観にいらしてください。
ドアを開けると、いきなり店主と目が合う。互いに違う大学に通いつつ同じジャズ研の後輩だった男だ。
「あれぇ?長岡に帰ったんじゃなかったの?」
店主の素っ頓狂な声でこちらを振り向いたのは、この日出演のギタリスト市野元彦さん。
どーもどーも、と満面の笑みを向けてくれてとっても嬉しくなった。
長岡で逢ったのはほんの二週間前のことだ。
「いやーあの豪雨だから。今日は帰らないほうがいいって地元から忠告もあってさ」
まぁこのライブを観たかったってのがホントのとこなんだけど。
大御所の中の大御所ピアニスト/作曲家/アレンジャーの渋谷毅さんも僕に気づき、わざわざ席を立って笑顔で握手の手を差し伸べてくださる。
現在72歳の渋谷さんはまさに戦後日本のミュージックシーンを担ってきた最重要人物のひとり。
更にすごいのは、いまもって現役の最前線で活躍されていることだ。
まさに雲の上の存在なのに気さくすぎる。勿体ない。でも感激!
ビールを頼み、奥の"ディレクターズ・シートに陣取る。
ライブは休憩をはさんで2時間弱。
スティーヴ・スワロウの曲を「ポー・ドゥース」含め2曲、
リー・コニッツ「サブコンシャス・リー」、
スタンダードの「ボディ・アンド・ソウル」…あとはすべて市野さんのオリジナル曲だ。
演ろうとするとすごい難曲ばかりなんだけど、この二人はそう感じさせない。
ピアノとギターのデュオといえばビル・エヴァンスとジム・ホールの「アンダーカレント」が有名だけど、
あのアルバムからほぼ50年を経て、"ポスト・アンダーカレント"とでも呼ぶべき至高のインタープレイが目の前に。
もうね、ピアノとギターというより、二つでひとつの楽器なんだ。
そして二人の対話に耳を傾けてると不思議と開放されるんだなこれが。
市野さんの曲「ピクニック」はビートルズとバッハの融合がテーマなんだそうだ。
そしてこの夜最後の曲「フォーク・ソング」。
切なくて、切なくて、やがて救われる。
音楽を聴いてそんな気持ちにさせられるなんて、僕にしたら珍しいことだ。
終演後、市野さんとしばし談笑させていただいた。
バークリー時代に師事されてたミック・グッドリック先生の裏話やら、僕のギターのことやら、楽しかった。
そうそう、この夜はギタリストの宮野弘紀さんがボーカリストでもある奥様と二人で遊びにいらっしゃった。
宮野さんは市野さんのことを日本で一番好きなギタリスト、とおっしゃってました。
最近はピアニストのファビアン・レサ・パネさんと仕事してるとのこと。
「僕、大好きです。なんであんな音色が出せるんだろう?」と言ったら、その秘訣を明かしてくださいました。
その秘訣とは…内緒です(笑)
当日、豪雨に見舞われた我が故郷のことを思うとなんだか申し訳ないような気もする。
だけどこの日たっぷりもらったものを栄養にして、いい音楽を創ってお返しできたら、なんて思うのです。
さて、イリエカズヲの次回ライブは8月7日4PM開演のオープンマイク!
場所は渋谷さん、市野さんも出演された、JazzCafe音食(ねじき)です。
1オーダー500円+見学料500円。
おなじみ稲田伸太郎と二人で出ます。出番はトリ、6時半くらいかな。
どうぞお気軽に観にいらしてください。