今回は長文ですよ(笑)
8月7日(日)。
毎月第一日曜恒例のJazzCafe音食(ねじき)オープンマイクに参加。
4pm開始のところ到着が遅れ、最初に出演された「十字路CEOL」さん(ボタンアコーディオン奏者)を観れずじまい(残念)。
ってことで「長谷川裕二」さんの後半から観させていただいた。
「長谷川裕二」
ご自身のバンド「エンターテイメント・ブルース・ショウ」や、ゴスペルクワイア主催のBro.タイスケさんと組んで活動されてる新潟市在住のギター講師。
このオープンマイクには第一回からレッスンの合間をぬって参加してくれている。
この日もドブロを抱えてロバート・ジョンスンの"Love In Vain"をスライドプレイ弾き語り。
持ち前のエンタメキャラがお客さんを引き込んじゃうから、Bluesに馴染みのないお客さんにとっても、かっこうの案内役じゃないかと思う。
======
豆知識
======
ついでといってはナニですが、ロバジョンの入り口としてはイキナリ聴いてみるのもよいけど、ノイズばかりでよーわからんって人もいるかもね。
そんな皆さんにオススメしたいのが映画『クロスロード』(ベストキッドのラルフ・マッチオ主演)、そして漫画『俺と悪魔のブルーズ』(著者は「あごなしゲン」の平本アキラ)。
『クロスロード』…いまだ知られざるロバジョンの未発表曲を探して老ブルーズマンと旅に出る少年の話。まぁブルーズファンからしたら、ラストの展開が三枝師匠よろしく椅子から転げ落ちること請け合いなのですが(笑)それを差し引いて観ればとってもよいロードムービーだと思う。
ちなみに音楽はライ・クーダーが担当し、劇中のギター・トラックも主にライの吹き替え演奏。ジム・ケルトナー、ネイザン・イースト、ヴァン・ダイク・パークス等も演奏で参加、スティーヴ・ヴァイがギタリスト役で出演、終盤のギター対決シーンでは主人公のギター演奏の最後の部分も、スティーヴが吹き替え演奏。
『俺と悪魔のブルーズ』…(←ズと濁るところがいかにもなのね)ギターの腕と引換えに悪魔に魂を売り渡す契約を交わす主人公。「あごなしゲン」では類例のないギャグ漫画を展開した著者。優秀なお笑い芸人同様、「笑い」をよく知ってる人=人間観察の達人だから、シリアスな物語を描いても、こちらにリアルに迫ってくるのですよ。
悪魔との契約を交わしたあと酒場で取り憑かれたようにギターを弾く主人公が我にかえったとき、既に数ヶ月家を空けていたというエピソードは音楽のダークサイドをよく表現していると思う。
以上、豆知識コーナーでした。ではライブレポに戻ります。
_/_/_/
「安斎理(あんさいおさむ)」
次に登場したおさむくんは大学生。既に新潟ジャズシーンで一目置かれてる存在で、まだ若いのにセンス溢れるドラムを叩く。いわば「飛び級」ミュージシャン。
そして更に凄いのが、百科事典みたいにあらゆる音楽に精通していること。
この日はまさにそれを証明してましたわ。
持ち込んだのは一台のサンプラー。
即興的MIXを披露、一瞬たりともノブを操る指が休まることがない
ドラム奏者としても大した腕前なのに、こりゃすごい。まさに未来形をみた思いがする。
はっきり言って我がチビカブトスに引っ張り込みたいわ。フッフッフッ。
「某大学生」
続いて登場したのがこれまた驚愕の一人芸『ヒューマン・ビート・ボックス』を披露した大学生(名前を訊き忘れた)。
いわゆるヴォイス・パーカッションにスクラッチ音やハミング、効果音などを加えた高度な技にお客さんも大興奮。
でも一番印象に残ったのは彼の卓越したグルーヴ感でした。
そこが身体に染み込んでいるひとは本物のドラムを演奏する人でも案外少ないと思う。
「山崎直子(vo)と斉藤弘靖(g)デュオ」
実はとっても楽しみにしていたnaoちゃんとさいとうくんのデュオ。
なんでかっていうと、さいとうくんには珍しく「自分としっくりくるボーカル」と自画自賛。
そしてnaoちゃんは、以前バスカーズってバンドで観たことあるから。
初めてこの二人の組合せを聴いて、さいとうくんの言ってることがよくわかった。
声のトーンとギターのトーンが互いを消し合ってるケースって巷に多いんだけど、この二人は違う。
加えていうなら、今まで聴いたさいとうくんのギタートーン、この日がベストだったな。
まだライブ2~3回目っていうから、これからもっとすごくなるって確信しました。
「おばんざい」
馬車馬(種馬?)サキソフォン奏者・佐藤隆雄×斎藤弘靖のデュオとして生まれたおばんざいは、毎月第三土曜日恒例のキャラママセッションから生まれたユニットで、もはや長岡や県央界隈ではすっかりお馴染み。
何気に久しぶりに観たんだけど、ドラム(つってもハット&スネアのみ)が加わって深化してるではないですか!!
あえてベタな選曲ってのも好感度高し、です。
「JSGシスターズ」with渡辺正樹(g)+名古屋スリム(p)
JSGシスターズはBro.タイスケさん率いるジョイフル・スプリング・ゴスペル・クワイアの若手選抜チーム。
生き生きと歌う姿がなかなか感動的で、何気に黒いボイスを持ったリードシンガーがいたりするんだよね。
かつての(30年位前)長岡のバンド事情ってBlues色の濃いものだったんだけど、いつしかそういう色が少なくとも表面的には失われて久しい。
だけどどっこい生きてるってことを彼女達やワキを固める正樹さん、名古屋くん証明したのだよ。
「稲田伸太郎(vo, g)+イリエカズヲ(per)
最後に演奏したのは我々二人。
なんかお客さん盛り上げてくれて楽しかったです。
いつものように打合せまったくなし、ぶっつけ本番、このスリルが堪らない。
そしてこの日の我々二人はダブルヘッダー、音楽食堂に移動するのでした。
(以下、次号)
8月7日(日)。
毎月第一日曜恒例のJazzCafe音食(ねじき)オープンマイクに参加。
4pm開始のところ到着が遅れ、最初に出演された「十字路CEOL」さん(ボタンアコーディオン奏者)を観れずじまい(残念)。
ってことで「長谷川裕二」さんの後半から観させていただいた。
「長谷川裕二」
ご自身のバンド「エンターテイメント・ブルース・ショウ」や、ゴスペルクワイア主催のBro.タイスケさんと組んで活動されてる新潟市在住のギター講師。
このオープンマイクには第一回からレッスンの合間をぬって参加してくれている。
この日もドブロを抱えてロバート・ジョンスンの"Love In Vain"をスライドプレイ弾き語り。
持ち前のエンタメキャラがお客さんを引き込んじゃうから、Bluesに馴染みのないお客さんにとっても、かっこうの案内役じゃないかと思う。
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豆知識
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ついでといってはナニですが、ロバジョンの入り口としてはイキナリ聴いてみるのもよいけど、ノイズばかりでよーわからんって人もいるかもね。
そんな皆さんにオススメしたいのが映画『クロスロード』(ベストキッドのラルフ・マッチオ主演)、そして漫画『俺と悪魔のブルーズ』(著者は「あごなしゲン」の平本アキラ)。
『クロスロード』…いまだ知られざるロバジョンの未発表曲を探して老ブルーズマンと旅に出る少年の話。まぁブルーズファンからしたら、ラストの展開が三枝師匠よろしく椅子から転げ落ちること請け合いなのですが(笑)それを差し引いて観ればとってもよいロードムービーだと思う。
ちなみに音楽はライ・クーダーが担当し、劇中のギター・トラックも主にライの吹き替え演奏。ジム・ケルトナー、ネイザン・イースト、ヴァン・ダイク・パークス等も演奏で参加、スティーヴ・ヴァイがギタリスト役で出演、終盤のギター対決シーンでは主人公のギター演奏の最後の部分も、スティーヴが吹き替え演奏。
『俺と悪魔のブルーズ』…(←ズと濁るところがいかにもなのね)ギターの腕と引換えに悪魔に魂を売り渡す契約を交わす主人公。「あごなしゲン」では類例のないギャグ漫画を展開した著者。優秀なお笑い芸人同様、「笑い」をよく知ってる人=人間観察の達人だから、シリアスな物語を描いても、こちらにリアルに迫ってくるのですよ。
悪魔との契約を交わしたあと酒場で取り憑かれたようにギターを弾く主人公が我にかえったとき、既に数ヶ月家を空けていたというエピソードは音楽のダークサイドをよく表現していると思う。
以上、豆知識コーナーでした。ではライブレポに戻ります。
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「安斎理(あんさいおさむ)」
次に登場したおさむくんは大学生。既に新潟ジャズシーンで一目置かれてる存在で、まだ若いのにセンス溢れるドラムを叩く。いわば「飛び級」ミュージシャン。
そして更に凄いのが、百科事典みたいにあらゆる音楽に精通していること。
この日はまさにそれを証明してましたわ。
持ち込んだのは一台のサンプラー。
即興的MIXを披露、一瞬たりともノブを操る指が休まることがない
ドラム奏者としても大した腕前なのに、こりゃすごい。まさに未来形をみた思いがする。
はっきり言って我がチビカブトスに引っ張り込みたいわ。フッフッフッ。
「某大学生」
続いて登場したのがこれまた驚愕の一人芸『ヒューマン・ビート・ボックス』を披露した大学生(名前を訊き忘れた)。
いわゆるヴォイス・パーカッションにスクラッチ音やハミング、効果音などを加えた高度な技にお客さんも大興奮。
でも一番印象に残ったのは彼の卓越したグルーヴ感でした。
そこが身体に染み込んでいるひとは本物のドラムを演奏する人でも案外少ないと思う。
「山崎直子(vo)と斉藤弘靖(g)デュオ」
実はとっても楽しみにしていたnaoちゃんとさいとうくんのデュオ。
なんでかっていうと、さいとうくんには珍しく「自分としっくりくるボーカル」と自画自賛。
そしてnaoちゃんは、以前バスカーズってバンドで観たことあるから。
初めてこの二人の組合せを聴いて、さいとうくんの言ってることがよくわかった。
声のトーンとギターのトーンが互いを消し合ってるケースって巷に多いんだけど、この二人は違う。
加えていうなら、今まで聴いたさいとうくんのギタートーン、この日がベストだったな。
まだライブ2~3回目っていうから、これからもっとすごくなるって確信しました。
「おばんざい」
馬車馬(種馬?)サキソフォン奏者・佐藤隆雄×斎藤弘靖のデュオとして生まれたおばんざいは、毎月第三土曜日恒例のキャラママセッションから生まれたユニットで、もはや長岡や県央界隈ではすっかりお馴染み。
何気に久しぶりに観たんだけど、ドラム(つってもハット&スネアのみ)が加わって深化してるではないですか!!
あえてベタな選曲ってのも好感度高し、です。
「JSGシスターズ」with渡辺正樹(g)+名古屋スリム(p)
JSGシスターズはBro.タイスケさん率いるジョイフル・スプリング・ゴスペル・クワイアの若手選抜チーム。
生き生きと歌う姿がなかなか感動的で、何気に黒いボイスを持ったリードシンガーがいたりするんだよね。
かつての(30年位前)長岡のバンド事情ってBlues色の濃いものだったんだけど、いつしかそういう色が少なくとも表面的には失われて久しい。
だけどどっこい生きてるってことを彼女達やワキを固める正樹さん、名古屋くん証明したのだよ。
「稲田伸太郎(vo, g)+イリエカズヲ(per)
最後に演奏したのは我々二人。
なんかお客さん盛り上げてくれて楽しかったです。
いつものように打合せまったくなし、ぶっつけ本番、このスリルが堪らない。
そしてこの日の我々二人はダブルヘッダー、音楽食堂に移動するのでした。
(以下、次号)