串に気を付けろ

所ジョージ　最近の唄40 和菓子の弱点


先日、『所さんの世田谷ベース』を見ていたら、所さんが『和菓子の弱点』という歌を歌っていた。
そそられるタイトルだったので注意深く聞いていたら、カステラ、信玄餅に続きみたらし団子の弱点について歌った箇所で
「♪指先ちょっとべたつくのは～　かわいた持ち手に、多・少・の・タレ～」
と歌っていた。
私はそれを聞きながら、先日父とマックスバリュに行ったときに総菜売り場にいた女の人を思い出していた。
そのときマックスバリュは、「４時からデリカ」が始まるぐらいの時間帯だった。惣菜売り場には揚げ物や焼き鳥などが沢山並んでいた。
女の人が熱心に、串刺しの何かを選んでいたのだが、トングがあるにもかかわらず、その人は素手でいくつもの串を持ったり置いたりして選んでいた。
私はそれを見て、
（あの手、あの手で触られた串ものを、もしかしたらほかの客が買い、もしかしたら熱を加えられることもなく食卓に上り、もしかしたら手を洗って「いただきます！」した家族があの串を持って、もしかしたら指についたタレを「美味いね～」とか言って舐めたりするんだ…、あの女が不用意に触ったあの串の持ち手…）
と思って絶望的な気持ちになったのだった。