LP-10(-。-)

2011-05-11 20:17:32 | 音楽
先日、友人の引っ越しを手伝いに行った事をブログにも書いた(-_-)

その時に、要らないキーボードが有るから持って行ってくれと言われ、私も要らないし、自宅で邪魔に成るからと断ったのだが、半ば強引に車に載せられ、持って帰る事と成った...(-_-;)

そのキーボード、随分前にその友人宅に行った際に見せてもらった事が有るのだが、メーカーは『KORG』と書かれているものの、型番も書いてないし、音も内蔵のスピーカーでしか確認できなかったので、「なんだこりゃ?、随分古い機種だとは判るけど...(-_-;)」、くらいにしか思っていなかった(-_-)

それを友人は、何故かネット・オークションで、激安で落札したらしい(-_-)

そして、そのままケースに入ったまま弾かれる事無く月日が経ち、今回の友人の引っ越しで、強引に私の元にやって来たのだ(-。-)

そのキーボードが入っているケースが、妙にゴツいハード・ケースで、ハード・ケースと呼ぶよりは、フライト・ケースと呼んだ方が良いかもしれない(-_-)
フライト・ケースは、ツアーなど空輸等の激しい移動にも耐えられる様な、重くてゴツい、丈夫なケースなのである(-_-)


Lp10そして、中身がこいつ(-。-)

キーボード弾きから観れば、一瞬で操作性が判ってしまう程のシンプルな構成(-。-)

本体のバック・パネルの型番の表記が消えていて、何と言う機種か判らなかったので、『KORG』のサイトの、過去の機種の紹介が載っている『コルグ・ミュージアム』を覗いてみた(-。-)

何と!(-。-)
そこで、こいつの正体を発見!(-。-)
その名も、『LP-10』!!(-。-)

1980年の11月に発売された、コルグ初のピアノ専用モデル、らしい!(-。-)

こいつの正体が判って良かった!(-。-)


って事で、本体内蔵のスピーカーも良いのだが、作業部屋のモニター・スピーカーに接続し、大きい音でサウンドをチェックしてみた!(-。-)

まず鍵盤は、サイトにて「音色だけでなく、鍵盤もアコースティック・ピアノのタッチを再現したコルグ初のピアノ。」と書かれているが、現在ならば、どう考えてもピアノ・タッチとは言えない物である(-。-)
しかし、押さえ込み時の適度な抵抗も有り、鍵盤を押さえて放した時の、鍵盤の戻りが速く、速いフレーズを弾くにも快適である(-_-)
当然の事ながら、ヴェロシティーなどは存在せず、強く弾こうが、弱く弾こうが、強弱は付かず同じ音量である(-。-)

同時発音数に制限は無い様で、フル・ポリフォニックの様だ(-。-)


Lp10bせっかくなので、フロント・パネルを左から右に紹介しよう(-。-)

一番左は「TUNE」(-。-)
アナログ・シンセなどと同様、ツマミでチューニングをする為の物(-_-)
上下にちょうど半音のチューニング幅が有るので、微妙なチューニングは勿論の事、半音下げや、半音上げも、一瞬にしてチューニングできてしまう!(-。-)


そして、その右(-_-)
個人的に、一番面白いと思ったツマミ、「KEY TRANSPOSE」!(-。-)
もちろん、このキーが変えられる機能は、最近のデジタル・シンセやデジタル・ピアノには当然のごとく付いている機能である(-_-)
しかし、この『LP-10』の「KEY TRANSPOSE」は、つまみが一番右で標準状態(-。-)
左に一つずらして行くと半音ずつ下がり、一番左に行くと1オクターヴ下がる(-。-)
標準のキーを真ん中に、上下にトランスポーズするのではなく、どんどん下げてトランスポーズするのである(-_-)
一番下まで行くと、1オクターヴ下に成ると言う事は、鍵盤のオクターヴ・チェンジも兼ねていると言う事に成る(-。-)

しかも、一番気に入ったのは、鍵盤を押さえたまま音を伸ばしながら、このツマミを上下させると、階段状に音程をベンド・ダウン&アップできる!(-。-)
ただ、演奏上のキーを変えるだけでなく、リアル・タイムに演奏上の変化もつけられる、音楽的なツマミだと思う!(-。-)


そして、その右の二つのセクション(-_-)
「DECAY」と「SUSTAIN」(-。-)
「SUSTAIN」は3種類の設定が有り、一番上は鍵盤を押し続けている間は音が伸びる「オルガン型」(-_-)
真ん中は、鍵盤を押し続けている間に音量が減衰する「ピアノ型」(-_-)
一番下は、鍵盤を弾いた瞬間から余韻が始まる様な「ベル型」(-_-)
判り易く言うとそんな感じだろう(-_-)

そして、「DECAY」は「ピアノ型」と「ベル型」をセレクト時の、音が減衰する時間の長さを調節するツマミである(-。-)


さて、その右は、音色をセレクトする「TONE SELECT」!(-。-)
「PIANO」、「E.PIANO」、「CLAV」が用意されている(-_-)
「CLAV」と言うのは、クラヴィネット的な音色と言う事だろう(-。-)
とは言え、現在のシンセの様な、この名の通りの様なリアルな音色が出る訳では決して無い!(-。-)
あくまでイメージ的なネーミングである(-_-)

この3音色、それぞれにON,0FFのが有り、全てOFFにすると音が出なく成る(-_-)
逆に、全てをONにすると、3種類の音が重なった音に成る(-_-)
重ねた場合の、個別の音量バランスはとれない(-_-)
しかし!(-。-)
ここで素晴らしいのは、1音色だろうが、2音色を重ねようが、3音色を重ねようが、音量が一定に成る様に設計されている!(-。-)
安易に造られてた場合、音色を重ねると音量が倍増すると言うのが考えられる(-_-)
しかし、さすが『KORG』!(-。-)
演奏者の事をちゃんと考えて設計している!(-。-)


Lp10a_2そして、その右隣は「CHORUS」!(-。-)
コーラス・エフェクトのON,OFFのスイッチと、コーラスのスピードがツマミで変更できる(-_-)
コーラスの深さは変えられない(-_-)
しかし、コーラスのかかり具合は、なかなか素敵である!(-。-)


ここまでで、私が一番気に入った音色は、音色は「CLAV」を選び、「SUSTAIN」は「ピアノ型」、「DECAY」を少し上げ、コーラスはOFF!(-。-)
正に「ファミコン」の様な音である!(-。-)
チープでヘナチョコな感じの音が、これまた実に可愛い!(-。-)


さて、その右のセクションは「EQUALIZER」!(-。-)
6バンド・グラフィック・イコライザーである(-_-)
周波数は下から「100Hz」、「200Hz」、「400Hz」、「800Hz」、「1.6K Hz」、「3.2K Hz」と成っており、下から周波数が2倍で増えて行っている(-_-)
それぞれの周波数の設定をフラットにして聴いてみたが、結構、中低域がしっかり出ていて、太いサウンドである(-。-)
他の音と混ざっても、かなり主張しそうな音の太さなので、このイコライザーでロー・カットした方が、音色的に扱い易いかもしれない(-_-)
個人的にも、イコライザーの周波数の設定が割と低い所が多いのは、その音色ゆえの事だと考える(-_-)


そして、その右は「VOLUME」のツマミ、一番右には「MONITOR」と書かれた内蔵スピーカー、である(-_-)
外部出力用のシールドを挿すと、内蔵スピーカーは自動的にOFFに成る(-_-)


これに、ポルタメントが付いていたら最高だったのにな~!(-。-)
あと、ディレイも!(-。-)


ざっと、一通り解説をしてみた(-_-)


よく、「エレクトリック・ピアノ」と言う言葉は使うのだが、『LP-10』のフロント・パネルに書かれている「ELECTRONIC PIANO(エレクトロニック・ピアノ)」と言う言葉は、私は使った事が無い(-。-)

頑丈なハード・ケースに入っていた事を考えると、30年近く前に、どこかのプロの方がツアーなどで使っていた物かもしれないなぁ~(-。-)

せっかく、製造から30年以上も経って私の元にやって来たので、何かで使ってあげたいなぁ~(-。-)

『KORG』好きの私なので、今日のブログは少々長めに成ってしまったなぁ...(-。-;)

そう言えば、あと10日後くらいに発売される『KORG』の最新機種「KRONOS」も直ぐ買うぞ~!!(-。-)

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