Memorymode

2021-07-18 12:09:12 | 音楽
CHERRY AUDIO」から新しくリリースされた『Memorymode』。
メーカーのプロモーション動画を見て即買いした。

現在だと、プロモーション価格で、メーカー・サイトでは、39ドル。
日本の代理店サイト「beatcloud」でもほぼ同額の、4,290円。

「Moog」の『Memorymoog』をベースに作られていて、プロモーション動画を見た時に、かなり良くできてるなと感じ、迷わず購入。

まず、出音がイィ!
内蔵されているエフェクト類も掛かりが良く、素敵な広がり感を簡単に得られる。

そして、ソフトウェア音源として使い易い!
ツマミやスイッチ類がたくさん有って、ややこしそうに見えるかもしれないが、基本的にはトップ画面に見えている設定がほぼ全てで、別のページに移って細かいエディットをすることも無い。

画面の左上に「NEW」というボタンが在り、それを押すと、音色を基本的な音色へ初期化してくれる。
シンセの音色エディットをある程度したことが有る人であれば、その初期化された状態から、各ツマミやスイッチの挙動を一つ一つ確認すれば、どう言う効果が得られるか理解できると思う。

高音域から低音域まで、とてもレンジが広く、スタジオ・モニターで大きめに鳴らして弾いていると、とても気持ちが良い!

右端の下から二番目の「DRIFT」を言うツマミをあげると、サウンドにアナログ感を増すことができる。
要は音程の安定度を調整する感じで、アナログシンセの不安定な挙動を加えることで、「らしさ」が増す。
やりすぎは注意が必要。




1990年にリリースされた、「TM NETWORK」の『RHYTHM RED』と言うアルバムが在る。
個人的には、日本一『Memorymoog』の音が露骨に確認できるアルバムだと思っている。
当時私は中学生だったかな...。
はっきり言って、「TM NETWORK」の大ファンだったから、このアルバムも死ぬほど聴いた。
もちろん『Memorymoog』なんか買えるはずもなかったが、小室哲哉氏が愛用していた「YAMAHA」の『EOS B500』を、高校受験で合格したら買ってくれと親に頼んで、実際に私のファースト・シンセとなった。

そんなアルバム、『RHYTHM RED』の中で聴ける、『Memorymoog』の音を『Memorymode』で作ってみた。
オシレータをユニゾンさせ、フィルターは全開、遅めのLFOで音程を上下させたり...、と、ほぼ同じ様なサウンドが得られた。
もちろん、音の太さは本物には勝てるはずもないが、『Memorymoog』の音をここまで忠実に再現できるソフトウェア音源は、現在のところ『Memorymode』以外には無いと思う。


とにかく、普通に凄く良いシンセ音源だと言いたい。
音の立ち上がりも良く、鋭い音も出る。
Pad系やBrass系の音も、非常に心地よい。
こんなに良くできたシンセ音源が、こんなに安くて良いのか!?、と心配してしまう。
いや、むしろ、企業努力に脱帽。
プロモーション価格中に購入するのがお得だ!


ちなみに、全面表示のパネルは任意に大きさを変えられる。
そして、画面の最上部の中央に「FOCUS」と言うスイッチが在るが、押すと、更にパネルの任意の場所を拡大表示できる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  | トップ | 祝杯 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事