JR中央線。
いたっきいが毎朝毎晩乗っている路線。
ラッシュ時には10両編成の201系電車が2分おきにやってくる。。。
超過密ダイヤってやつ。
一番混雑する時間帯には、ホームを発車していく列車の後方わずかの距離を、次の列車が徐行しながら接近してくる光景が見られる。
東京に転勤して最初に驚いたのが、この「時刻表のいらないダイヤ」と「すし詰めの車内」だった。満員電車はツライぞ!と言われてはいたものの、実際には想像を絶する世界だった。
さて、そんなタイトなスケジュールで運行されている中央線。
ホームで人の荷物が挟まってドアが閉じなかったり、車輌や地上設備にトラブルがあれば即座に遅延する。
いたっきいも電車の遅延で会社に遅刻したのは、過去5年で40回を超えていると思う。もっと早く行けよ
しかし会社に遅れても、遅延証明書を提出すれば誰も何も言わない。
それほど遅延は常態化しているというわけ。
その中央線に、27年ぶりに新型車両が導入される。
形式をE233系という。
コンセプトは、車両故障によるダイヤの乱れをなくすこと。
そうしてできた最初の編成が、今年9月21日に落成(完成)、工場を出た。
某所にて
非常にスッキリした未来的なデザイン。
ヘッドライト、テールライトは上部にコンパクトにまとめられ、行き先表示などはフルカラーLED。
現在中央快速線を走っている201系は、10両編成のうちモーター車両が4両(4M6T)だったが、これが6M4Tになり、加速力が増す。
最高速度も、201系の100km/hより早い、120km/h。
ただ、閉塞区間(信号と信号の間の距離)が短く、列車がひしめいている中央線で最高速度を発揮できる場面がどれほどあるのか、素人のいたっきいにはよく分からない。
さて。
この列車のコンセプトは先ほど説明したとおり、車両故障をなくすこと。
具体的には、主要な機器類がすべて二重系統になっている・・・らしい。
例えば先頭車両の外見からも、それがわかる。
水平になっている二つが、普段使用するワイパー。
そして縦になっているものが、常用のワイパーが壊れたときの予備。
屋根の上にはパンタグラフも2つついている。
故障の多いドアの開閉機構もバックアップがある。
こうして機器類を二重系統にするのは、航空機の設計思想に近い。
おそらく本邦初公開!E233車内実写
車内は、幅広の車体のおかげもあって、ご覧のとおり広くスッキリしている。
手前の黄色いつり革は、お年寄りや体の不自由な人を考慮して低め。女性専用車両も同様につり革が低い。
ドアのすぐそばに人が立つと駅での乗降に時間がかかるため、ドアサイドは立てる余地をなくしている。また、7名掛けの座席に効率よく7名が座るように、仕切りのパイプを設け、座面も凹凸のあるものにしている。
天井には、臭気対策として空気清浄機を設置している。
車両の床とホームの高さも従来型より近い。
一見しただけでも様々な新機軸や工夫が取り入れられているのがわかる。
さて、気になる運転台は?
こちらも本邦初公開? E233の運転席
むう。こいつは航空機で言うところのグラスコクピットぢゃないですか・・・
非常にシンプルな機器類。これは素人でも運転できるぞ。
実際、たとえば雨天時などで車輪が空転した際も、ノッチを緩める必要がないらしい。
従来の車両は、一度ノッチを緩めて再粘着させ、またじわりとノッチを入れてやらないといけなかったが、この車両は反対にノッチを戻してはダメとのこと。
運転士の腕の見せ所ってやつが、また一つ減ったわけだ。
おもちゃみたい・・・
アナログ計器は全廃し、メーター類はLCDに表示させている。
本当にシミュレーターのようなとてもシンプルな表示と、操作機器類。
唯一昔と同じなのは、懐中時計を置くスペースのみ。。。
てか、ここまでくると運転士はもういらんのじゃない?
・・・と思わせるほど、シンプルで洗練された列車だった。
実際に営業運転を開始するまであと1年と少し。
静かで速いE233の登場が、今から楽しみになってきた。
これからは、こんな電車がドンドン増えてくるのかな?
正直、首都東京の混雑電車には乗りたいとは思いませんが、正月に遊びに行った時には空いてて楽だったな…(笑)
渋谷在住の子も『今日は人が少ないな…』って。
(その時でさえ、俺には人が多い…って思ったとか、思わなかったとか…orz)
正月とG/Wとお盆はホントにガラガラです。そういうときに出社すると「今日は座席に座れたよ!」って話題になるほどです。
やっと新しくなるんだぁ。
二重化した所って意外に壊れないんだよねぇ。
PCシステムも一緒。
そして、二重化のできない所に負荷がかかり
結局止まるって落ちが待っていそうだ。
マスコンが抜けたりとか。
案外、運転手が壊れたりして・・・・・。
でも有楽町線なんて、走っているときにドアが開くんだぞ!
あれは怖かった!走っているときに目の前のドアが・・・。
それ以降、有楽町線は乗り入れ電車しか乗らないようにしたよ。でもあれはマジで怖かった。
>やっと新しくなるんだぁ。
201系はいい電車ですから、長い間新車の必要性が薄かったんでしょうね。
233系は車両故障で停まることのないよう設計されていますから、本当に運転手や車掌の故障?で停まる可能性が出てきます。相対的に、ですけど。
現に航空機も人に起因する事故が大半ですから。。。
走行中にドアが開くなんてこと、あるんですね。
開かないように設計されている(故障したら閉まるように作られている)ドアがどういう理屈で開いたのか、それが気になります。これもたぶん人が原因なんでしょうけど。
ところで、運転台や車内の写真は本当にネットでもTVでも雑誌でも公開されてないんですが(10月1日時点)、それに関しては誰もツッコまないですね。ちぇ