GWの空 (MCAS岩国 Friendship Day) Vol.1

5月5日、こどもの日。

山口県岩国市で行われる米海兵隊岩国基地フレンドシップデー
（MCAS Iwakuni Friendship Day）にやってきました。

・・・東京からはるばる1,000kmを車で。。。＜アフォかと

岩国航空祭というと、三沢や百里と並ぶ渋滞のメッカとして知られて？
いますが、今年は過去10年間で最もひどい大渋滞でした。午前6時の
時点で渋滞の列の最後尾が広島県大竹市にまで延びていたようで、この
あたりに並んでしまったクルマはもしかしたらこの日基地にたどり着け
なかったかもしれません。
いたっきいたちは07:00頃、無事にゲートより進入できました。

会場内の人の数は、感覚的には例年どおり。
入間ほどの密度もありませんし、航空祭で問題となるトイレについても、
目立たない場所のを利用すれば待ち時間ほぼゼロで利用できました。
このあたりの要領の良さは、何度も通いつめた賜物といえるでしょう。

　

午前の空模様は、曇天。
雲は厚くはないものの低い位置にあり、戦闘機の機動飛行には支障が出
る状況でした。


フライトは、ヘリからのパラシュートジャンプで始まりました。
巨大な星条旗と日章旗を吊ったパフォーマーによるジャンプです。
対象物のない空中に国旗が漂っていてもあまり大きさを感じないのです
が、こうして人の大きさと比べるとそのバカでかいサイズがよく分かり
ます。

　

うまく風にたなびかせながら降下するというのは、見た目以上に難しく
危険なはずです。


続いてチームディープブルースのSu-26MXによるアクロです。

昨年は帝王ユルギス・カイリスのSu-31、ロバート・Ｅ・フライのSu-29、
そして室屋義秀のSu-26MXの3機でAir Bandits（空賊）を名乗り、派手
なフライトと緊密な編隊を見せてくれましたが、今年は室屋氏一人での
フライトです。

　

しかし、室屋氏の腕はここ数年メキメキ上昇中！
今回も見ごたえのあるフライトでした。
ちなみに室屋氏はまだ34歳。
この調子でいくとどこまで腕を伸ばすのかとても楽しみです。


続いて
・空自築城基地　第304飛行隊F-15J　×2機
・空自新田原基地第301飛行隊F-4EJ改×2機
・海自岩国基地　第71航空隊 US-1A　×1機
による飛行展示が行われましたが、岩国での主役はやはり米軍機。
これらの機体は航過飛行を行うにとどまりました。

　
　301SQのファントム改によるダーティ・ローパス

　
　海自岩国基地のUS-1Aによる航過飛行

前座が終わり一息ついたところで、天候も回復。
いよいよ本日の主役、米軍機のアクロが始まります！

まずは米空軍三沢基地のF-16CJ（block50）による機動飛行です。

　

F-16CJ（block50）は、F-16シリーズでも最新に近く、GPS/INS機器の
搭載が可能で、空対空ミサイルのボアサイト射撃が行えるほか、AGM84
ハープーンやJDAMといったGPS誘導兵器に対応し、防空網制圧（SEAD）
任務もこなせる能力を持った機体です。
パワーユニットも、（F-15に搭載される）F100シリーズ、（B-1A爆撃機
用に開発された）F110シリーズのどちらでも搭載できる、デュアルソー
ス化に完全対応しています。

・・・と、誰も読まない説明はこのへんにしておいて。

軽量小型の機体をパワフルなエンジンがぐいぐい引っ張り、面積の小さ
な主翼は高いロールレートを生み出し、相変わらず小気味良い機動を見
せてくれます。

　
　エアインテークにベーパーをまとわりつかせる
　この日は何度もこの光景が見られた

　
　ロール中のF-16CJ
　パイロットのＧスーツが、機体から供給される圧縮
　空気で大きく膨らんでいるのが見える

　
　急激に機首を引き起こすF-16CJ

F-15などと違い静安定性の低いF-16は、高機動でもエレベーター（水
平尾翼）がほとんど動きません。（ついでにいうと操縦桿もほとんど動
きません）
これはコンピュータが操縦に介在するフライ・バイ・ワイヤの機体なら
ではのもので、つまり言い換えるとコンピュータの支援がないと人間の
操縦技術では制御できないということでもあります。

　
　演技中最も高いＧ（約9G）での水平旋回
　主翼のしなり、大量に発生したベーパーからも、
　機動の激しさが分かる

　
　主翼全面に発生したベーパーが切れ味の鋭さを物語る
　F-16の特徴である胴体と翼が一体化した設計（ブレ
　ンデッド・ウィング・ボディ）がよく分かる構図

軽快でパワフルなF-16CJの機動飛行も終わり、時刻はまもなく正午。

そろそろ小腹がすいてきました。

ちなみに、ここは岩国です。

在日米軍、海兵隊岩国基地。

そう、アメリカの基地です。

となると・・・












　やっぱりこれしかおまへんがな！

　
　アメリカンビイフ100％！（危険部位入り？）

面積はＢ５くらい。
厚さは８mmくらい。
味付けは塩・コショウのみの豪快かつテキトーな調理。
てか、ホントにどこ産の肉か分からないんデスけど！

　
　これでも「パンで挟んだ」と言えるのか？（1000円）

素材の味を生かした素朴な焼いて塩コショウしただけの味ですが、
これぞまさに肉！という表現がぴったりのものでした。


いたっきいがこの産地不明のステーキサンドと格闘している頃、ヘリ
からパフォーマーたちが飛び降りました。
朝と同じく、スカイダイビングのパフォーマンスです。

ただ、今回は朝とは服装が違いました。
てかコスプレだし。
・・・で、これはスターウォーズ？？？

　
　コスプレ・スカイダイバーズ！
　小首をかしげるダース・ベーダーがぷりちー

彼らは、降りてきてからもライトサーベルを振り回して観客を楽しませ
ていました。レイア姫がやや老けて見えますが気のせいです。



そうしているうちに正午を過ぎ、気温もさらに上昇。
5月のキツい紫外線でジリジリ焼かれます。

暑くなると、機体の下に避難する人もでてきます。
機体の周りに張られたロープも意味なし。

米海軍のP-3C対潜哨戒機は、もはや無法地帯と化していました。

　
　ノーズギアにアタマ突っ込んでメモをとる人も・・・

いたっきいもソノブイ投下装置と主脚を中心にじっくり観察しましたｗ


昼休みを挟んで、いよいよブルーインパルス、F/A-18F、
チームディープブルースのアクロが始まります！



つづく