今日は平日ですが RedBull AirRace のプレス向けデモンストレーションに行ってきました。
会場には Team Deepblues の室屋義秀氏の Su26MX と、Redbullのスポンサードを受けたピーター・ベゼネイ氏のEXTRA330Lがあり、エアレースのパイロンも立ち上がっていました。
高さ20mの、一種のバルーン
まずは室屋氏が、軽く?デモンストレーションを行います。
最近の室屋氏のウデの上達はすばらしく、見るたびにレベルが上がっていきます。
今回はコブラもクィックに決まっていました。
ナイフエッジ・パスを行うSu26MX
・Su26MX デモンストレーション(動画)
そしていよいよピーター・ベゼネイ氏のExtra330Lによるエアレースデモが始まりました。
離陸後いったん高度を稼ぎ、急降下して速度をつけます。
降下で速度を上げたExtraは超低空をキープし、正確にゲートに向かい旋回します。
パイロンめがけ高度10m前後の超低空を高速で旋回する
ナイフエッジでゲートをパスするExtra330L
2本のゲートの間隔は約20m。
小さなExtraとはいえ、高速でここを正確に通過するのは難しいでしょう。
ちなみにゲートの青帯は、「水平飛行で通過せよ」の指示。
しかし今日はデモなので、水平飛行、ナイフエッジどちらも行っていました。
ゲート通過時の速度は400km/hに達する
・Extra330L エアレースデモンストレーション(動画)
ゲートを通過し、急上昇。運動エネルギーを位置エネルギーに変換します。
上空でスピリットSを行い急降下。
今度は位置エネルギーを運動エネルギーに変え、速度をつけて再びゲートを通過。
これを何度か繰り返し、最後にナイフエッジ・ローパス、クレイジーフライトを行って着陸しました。
クレイジー・フライトはピーターベゼネイの得意技ですが、相変わらず地面ベタベタの超低空で不規則な動きで、観客の度肝を抜きました。
・Extra330L クレイジーフライト (動画)
エアレースのデモが終わったあと、プレスエリアから一台の特徴的なクルマがやってきます。
いたっきいも池袋で見かけたことのある、背中にRedBullの大きな缶を背負ったデモカーです。
レッドブルなミニ
カブリオレではなく、ピックアップトラックに改造している
中から大きな保冷バッグを持ったお姉さんが降りてきて、寒い中デモを見ていたマニアな人たちに、キンキンに冷えたレッドブルを配りはじめます。
あんまりうれしくないのですが、買うと275円もするのでありがたく受け取ります。
うれしそうじゃねーか!というツッコミはおいといて・・・
さて、次はプレス向けの体験飛行。
これは複座のExtra330Lだからこそ行えるイベントで、報道関係者にエアレースの雰囲気を体感してもらおうというものです。
・メディア体験フライト 離陸 (動画)
一般人を乗せているので、離陸はやはりおとなしめ。
超低空で旋回していますが、特に過大なGをかけているわけでもなく、これなら体に負担はかからないでしょう。
・・・怖いと思うかどうかは別として。。。
これだけ低いと、乗ってる報道関係者も怖いだろうなあ・・・
・メディア体験フライト ローパス1 (動画)
おー、低い低い。
見る位置を滑走路端に変えて正解でした。
ふだんお目にかかれない超低空飛行の迫力を体感できます。
公式のイベントだと間違いなく立ち入り禁止になる位置なので、今後これほどのチャンスがあるかどうか。。。夢中でビデオを撮り続けます。
何度も旋回と宙返りを繰り返し、ゲートをくぐり超低空を駆け抜ける。。。
正直とてもうらやましい体験飛行です。
そのうちローパスの高度もどんどん低くなり、迫力のある映像が撮r・・・
( ̄□ ̄;ウワァ!!
全然引き起こさないExtra
・・・避けました。
思わずビデオカメラを握り締めたまましゃがんでしまいました。
それほど近くて怖いのです。
超低空を、とんでもない速度でまっすぐ自分に向かって突っ込んでくる航空機。
迫力という言葉ではとても表現できない、なにか異質な圧倒感です。
・メディア体験フライト ローパス2 (避けたときの映像)
これはエアショーでは絶対に体験できません。
そして今後も体験することはないでしょう。
とっても怖い貴重な体験でした。
続いて、ナイフエッジ・ローパス。
機体をサイドスリップさせ、地面に滑り込もうとする機体をエンジンのパワーで吊りあげる、まさに高等テクニックですが、これもピーター・ベゼネイお得意の技。
彼は、1~2mというとんでもない高度でこれをやってのけます。
おー!サイドスリップを正面から見るのもはじめてだなあ!
今回もきれいに決まっています。
左翼端がちょうどいたっきいの頭の高さでしょうか。
いいシーンが撮れている事に内心ガッツポーズです。
少しずつ迫ってくる感じがいいですな!
・・・・ち、近づいてくる!!
おー。前席の報道関係者と目があってますよ。。。
・・・あ、あのぉ、、、左翼端がまっすぐこっちに迫ってきますが!?
そそそそろそろ高度上げてもいいんじゃないかい!?
うわうわうわうわうわ!
ああああああぁぁぁぁぁぁ!L(TOT)」
・・・今度はひっくり返りました。
横から見ていた友人によると、ひっくり返ったいたっきいの頭上2mくらいを上昇していったとのこと。
冗談ではなく、本当に死ぬかと思いました。
・メディア体験フライト サイドスリップ (伏せたときの映像)
ピーターは明らかに狙ってきていました。
彼の“してやったり!”とほくそえむ顔が想像できます。
しかしそれができるのも、手足のように飛行機を操る彼ならではのこと。
正確無比なコントロールを、身をもって知りました。
同じような興奮は、着陸のときにも味わいました。
サイドスリップでまっすぐ高度を下げてくるExtra。
自分に向かって墜落してくるみたいで、これも大迫力。
数人いたギャラリーもクモの子を散らすように逃げていきます。
こう見えてもまっすぐこっちに向かっている (撮影:abi氏)
・メディア体験フライト ランディング (映像)
もうね、大興奮デスよ。
なんだか明日の横浜港のイベントよりも、もしかしたら来週のもてぎよりもすごいものを見たかもしれません。
もてぎでピーターに会ったら、またサインをもらおう!
あらためてピーター・ベゼネイ氏のファンになってしまったいたっきいでした。
飛行機に轢かれそうになった
のははじめてです。
一般向けでない分ギリギリまでやったんだね。
なんともうらやましぃ。
体験飛行もできたの?
乗っているほうもおしっこちびたのでは?
何かテンションあがってきたよ
こういう身近な感じがするイベントってのもあるんやね!
ってか、観客が少なかったの?
素晴らしいです!
晴れますように~(祈
ましてそんなシーンを撮った映像は、貴重ですね。
■さとるんさん
日本ではなにかあると主催者側の責任が問われますが、外国では危険を避けなかったほうも悪いという認識です。
だからギリギリまでやりますし、撮り方によってはあんな映像も撮れるわけです。一般のイベントならあの場所は立ち入り禁止です。
体験飛行は、事前に乗る人が決まっています。乗り込む前、着陸した後にレポーターにカメラが群がってインタビューしていました。どこかでTV放送されるんでしょう。
■ゆうきぽ
いよいよもてぎだね。
いたっきいも間もなく現地に向かって出発するですよ。
時々レポート入れるんでよろしく。
■どんちゃん
これはマスコミ向けにエアレースを紹介するプレゼンのようなものなので、一般には告知されてなかったんです。それでも30人ほどは一般の人も来ていましたが。
エアレースは外国では何万人も動員する大規模なイベントに成長しています。
日本でも鈴なりの人が大歓声を上げるシーンが見られる日が来るかもしれませんね。
■仮眠ライダー55さん
ビデオをまわしながら「あ、こりゃヤバイ」とは思っていました。
コンマ1秒でも長く撮りたいけど、身の危険が迫っている。。。
チキンレースのようなものでした。
飛んでいる飛行機に撥ねられたらシャレにもなりません。
■ichirouさん
魅せてますね~。
自身の専用機を持ち込んできたピーターは「もてぎ」の優勝候補ですね。
ユルギスが室屋さんのSu26でどこまでいけるか、クラウスがどんな技を見せるか。
すっげえ楽しみです。