いま、ちと酔ってます。
酔ったそのままの勢いで、昨日(中国の有人宇宙飛行)の補足を書いてみます。
さて、どんな文章になるやら。。。 ヒック
中国は有人宇宙飛行に成功しました。
それは事実。
しかしこれは旧ソ連のICBM技術によるところが大きいものです。
打ち上げに使用されている「長征」シリーズは、そもそもICBM「東風5号」をベース
にしたもので、堅実な設計ですが原理としてはかなり単純。
だってこれらは、元設計までさかのぼれば第三帝国の「V2号」ロケットですよ。
「長征」のエンジンが使用する燃料は非対称ジメチルヒドラジン(UDMH)で、酸化
剤として四酸化二窒素(N2O4)を用いています。
これは日本人にもなじみの深い?あのとても一本気な独裁国某国の「ノドン」や
「テポドン」と同じで、技術的にはすでに確立されているものです。
わが国のH-IIロケットのメインエンジン「LE-7A」が、強力な比推力を得られる液体
水素(LH2)と液体酸素(LOX)を燃料としているのに比べると、技術的冒険をして
いるわけではありません。
日本を含む先進国では、すでに蓄積された技術を利用して人間を宇宙に送り出す
ことは可能です(と思います)。
現状では(行って帰るだけの)有人宇宙飛行にメリットがないことと、それ以上に
宇宙開発に向ける予算がないから行わないだけです。
ではなぜ、中国はあえて有人宇宙飛行に踏み切ったのか?
これはなんといっても、国内に対する政府のアピールでしょう。
つまり、人民の愛国心を発揚し、政府への信頼感を高め、自国に対する自信を深め
させるために行った、国内向けプロパガンダの意味が一番大きいと思われます。
なんといっても、米ソ以外では三番目に有人飛行を行ったわけですから、人民への
アピール度はかなり高いとみていいでしょう。
日本では、国際宇宙ステーションとの人員・物資輸送用に往還機の運用を計画して
いました。
これはアメリカのSTS(スペースシャトル)をコンパクトにしたようなもので、カプセルに
乗って数日間飛行するだけの「神舟」とは次元の異なるものです。
とはいえ、その計画も相次ぐH-IIとH-IIAの打ち上げ失敗で凍結されています。
また超音速航空機「SSL」の実験機が、その実験前に打ち上げに失敗!という事態
も起きています。
それを考えると、日本の宇宙開発技術もまだまだです。
・・・しかしね。
中国だって順調にやってきたわけじゃないんです。
それなりに・・・というか、かなりすごい失敗してんですよ。
日本だったら宇宙開発計画が永久に頓挫するような失敗を。。。
人工衛星を載せた「長征」が、打ち上げ直後にあろうことか市街地に墜落、
なんと犠牲者500名(公式発表の数字)を出してるんです。
10年ほど前の出来事ですけど、これは宇宙開発史上最悪の大惨事です。
てか、これって正確な数字じゃないでしょ。
実態はもっとすごいはずです。
しかし、これだけの大惨事がおこっても計画が中断しなかった。。。
さすが、全世界の死刑執行数の90%を一国で担うほど命が安い国です。
結論としては。
なんだかんだいっても、やはりここまで力をいれて人間を宇宙に送り出した中国
の底力を感じます。
その一方で、昨日ご紹介したような製品を平気で輸出してくる国でもある。。。
今回買った中途半端な製品と「神舟」「長征」を比べると、中途半端な基礎技術を
できるだけ大きく見せようとする、あの国の焦りのようなものを感じてしまいます。
また、商売のパートナーとして中国を見た場合、けっこう自分勝手なことをする国
だという印象も受けます。
いわゆる中華思想(漢民族以外の民族を見下す思想)がその原因ですね。
ODAもらっててもそんな感じ。
ホントにグローバルスタンダードの考えが身についているのかどうか疑わしいこと
も多いです。
ま、これは国際社会で揉まれるうちに理解してくるのでしょうけど。。。
・・・ん? もしや!?
日本のODAで打ち上げてんじゃないだろうな!!>神舟
どうやらいたっきいは酔うと理屈っぽくなるようです☆
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