アクロバット飛行の世界で「帝王」と呼ばれる人がいます。
それが、リトアニアのユルギス・カイリス氏。
この業界(どの業界?)で彼を知らないのはモグリ・・・というほどの有名人です。
いたっきいが最初に彼を見たのは、彼が米海軍厚木航空施設(NAF Atsugi)の
オープンハウス「Wings'99」でゲストとしてフライトしたときでした。
そのときに見た彼のフライトは、衝撃そのものでした。
それが アエロバティックス そして ユルギス・カイリス との出会いです。
Su-31 (Jurgis Kairys)
2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day
彼が操る機体は、息つく間もなくループやロールをくり返し、時にはコマのように
回り、時にはバックします。
目前で繰り広げられる常軌を逸した飛びっぷり。
重力を無視し、空力を無視して飛行機が踊る。。。
自由自在に空を舞うその姿は、驚愕を通り越して感動的ですらあります。
2004/10/30 AEROSPIRITS in Fukushima
一度見た人を虜にしてしまう、大空の芸術、アエロバティックス。
そして大空をキャンパスにする芸術家、アエロバティックスパイロット。
その中でも、群を抜いているのが帝王、ユルギス・カイリスなのです。
2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day
百聞は一見にしかず
彼の驚愕のフライトはこれらのサイト(の動画)をご覧ください。
ユルギス・カイリス公式ホームページ>http://www.jkairys.com/
リトアニアでの背面橋くぐりの様子>http://www.inna.lt/kairys-video02.html
母国リトアニアでは、大統領より知名度の高いユルギス。
実は彼は、リトアニアの国家英雄なのです。
そんな文字通り「雲の上の存在」である彼の神業を、日本で見ることができます。
また、とても国家英雄とは思えないその気さくな人柄は、一度会うと必ずファンに
なってしまうほどの魅力とカリスマを持っています。
カメラを向けると、たとえ愛機の整備中でもこのとおり。
2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day
もうね、大ファンですヨ。(*^o^*)!!
その帝王・ユルギスの飛ぶイベントが、今週末行われます。
AEROSPIRITS in Fukushima ver.2005
ここで飛ぶアクロ機は、スホーイSu-26MX、Su-29、Su-31の3機種。
ともにロシア製の曲技専用機で、これらの機体の開発には、スホーイ社の
テストパイロットでもあるユルギスも関わっています。
■Su-26MX
世界的にも評価の高いアクロバット専用機です。
この機体は日本人パイロット、室屋義秀氏(チーム・ディープブルース)が飛ばします。
Su-26MX (Yoshihide Muroya [ Team Deepblues ] )
2005/07/23 Sky Ledger Japan 2005 in Sekiyado
■Su-29
Su-26を複座(二人乗り)にした機体です。
日本在住のニュージーランド人パイロット、ロバート・E・フライ氏 (チーム・ディープ
ブルース)が飛ばします。
Su-29 (Robert Eric Fry [ Team Deepblues ] )
2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day
エンジンカバーの「マンマユート」は、紅の豚の空賊「マンマユート団」にインスパイア
されたものだそうな・・・
■Su-31
Su-26の機体とエンジンに改良を加えたものです。
しかし、その化け物のようなパワーとクセのある操縦特性から、世界でも数人しか
使いこなせないといわれる機体です。
エンジンカバーに最近まで「怪物」と書かれていたあたりが、そのパワーの凄まじさ
を物語っています。
この白いSu-31はユルギスの専用機です。
Su-31 (Jurgis Kairys)
2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day
「怪物」の文字は、2003年から「空賊」に。これも紅の豚の影響らしい・・・
いたっきいはユルギスとSu-31のフライトを見るまで、
「ジェット機に非ずんば飛行機に非ず!」
と言い切るほどジェット機が好きでした。
中でも、特にアフターバーナーのついているような戦闘機がお気に入り。
力強くて、ハイテクで、音も凄まじい。
喰うか喰われるかの弱肉強食の世界を生きている猛禽。
これにくらべればプロペラ回して飛ぶような飛行機なんて、いかにも古臭くて非力
でローテクなモノ。
・・・そう映っていました。
今から思えば、これって単に機械のスペックに惚れていただけなんですよね。
真の飛行機マニアではなく、ただの軍事オタク・・・
いや、軍事オタク以前の兵器オタク。
運用や補給、整備その他のバックアップ、兵器体系のバランスなんて考慮せず、ただ
単にカタログスペックと装備数をあげて「日本の軍事力は世界有数!」と豪語する
くらい無知で恥ずかしいヤツでした。<この意味お分かり d( ̄  ̄)?
しかし、アエロバティックスをひと目見たとたん、考えが改まりました。
レシプロエンジンの軽やかな音。
ヒラヒラと軽快に舞うその姿。
パイロットたちが、近所に散歩に行くように気軽に乗り込んで
離陸していく。
その身近で気軽な存在に、今までにない興奮を覚えたのです。
小さな航空機にハマってしまったのです。
小型機イイ (≧∇≦)b !!と。
Su-31 (Jurgis Kairys)
2004/10/30 AEROSPIRITS in Fukushima
イイ (≧∇≦)b !!
Su-29(Leader) Su-31(RightWing) Su-26MX(LeftWing)
2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day
イイ (≧∇≦)b !!
しかし、いくらハマったといっても・・・
自分が飛ぶほどまでにハマるとは・・・(;^_^A
10月29日、同行してくださる変わり者ノリのいい方を募集中です。
「エアロスピリッツinふくしま」のHPから飛んで来ました。
スホーイ格好良いですねー、Extraが良いと思ってた私も最近はスホーイの飛びッぷりに魅せられてます
また立ち寄らせて頂きます。
はじめは私も、洗練されたデザインのExtraが好きでした。エンジンもコンパクトで軽いから?ジャイロ系マニューバもSukhoiより得意そうですし。。。
しかしSukhoiの、パワーを活かした豪快な技もいいもんだと思うようになりました。パワーがあるからでしょうか、Extraよりも低速域で安定しているように感じます。
そう思っていたら、往年のフォッケウルフFw-190Dシリーズのようにも見えてきたりw
エアショーネタは今後も見に行く都度、更新します。
時々お立ち寄り下されば幸いです。