九州取材です!
今回は情報誌の企画で、ロボットを取材することになりました。
目的地は北九州市小倉。
北九州となれば・・・
そう!スターフライヤーに乗るしかないでしょう!
スターフライヤーは2006年3月16日に運航を開始した新しい航空会社です。
現在は羽田⇔北九州間を4機のAirbus A320でつないでいます。2007年12月には5号機も導入する予定で、将来的には北九州から地方主要空港や近距離海外便の就航も目指しています。
東京湾「しらせ」艦上からはじめてスタフラ機を見たときの写真
それ以来、いたっきいがスタフラ機を見るときはいつも曇天・・・
同社でまず目を引くのは、そのデザインでしょう。機体外装の「黒」は、フランス、トゥールーズのペイントショップで艶にまでこだわって塗られているほか、時刻表、空港カウンターやステーショナリー、乗員の制服、ホームページにいたるまで、すべてのデザインを「黒と白」で統一しています。
羽田第一ターミナルのスタフラ受付カウンター
機内も同様で、内装は真っ白、座席のみ真っ黒。ピッチを通常の国内線より約15cm広げ、A320の標準座席数より15%少ない144席としたシートは、すべて本革張り。各座席にはパーソナル液晶モニタのほか、ヘッドレスト、フットレストもあり、広いテーブル、ドリンクホルダー、AC100Vの電源まで装備されています。ちなみに5号機からは、機内でインターネットも使えるようになる予定です。
本革張りのシート。ピッチも広く、フットレストもあって快適
スタフラのコンセプトは、"Blaze through the world like a comet."
フライトを通して、乗客に最大限のホスピタリティを提供することを第一義としています。機内の快適さ、妥協しないサービスは、すべてこのコンセプトに基づくものです。
それでいてスタフラの運賃は大手航空会社の5~7割と、新興航空会社にありがちな、「サービスを限定し、そのぶん運賃も安くする」というイメージとは大きく異なる、本当の意味でお得感の高い航空会社なのです。
実は今回の取材にかかる交通費は出版社持ちなので、いつもの航空会社を使ってマイルを貯めるというのもよかったんですが、それよりも一度このスタフラに乗ってみたかったのでした。
沖止めされていたスタフラのA320-214型機
今日の搭乗機は Airbus A320-214、JA04MCでした。
これは2007年2月15日にフランスから到着したばかりのピカピカの1年生で、エアバスA320の新造機ばかりを導入しているスタフラの中でも最新の機体です。こいつはラッキー!
機体だけではなく、地上の支援機材も白黒
・・・シャチみたいな機体だな
乗機は羽田のラッシュに巻き込まれ、定刻より10分遅れで離陸しました。
巡航高度の33000ftまでひたすら上昇します。小刻みに針路を変えていることから、雲の薄いところを通り、揺れを抑えようとするパイロットの意思がよく伝わってきます。小型のエアバスA320は、比較的風の影響を受けやすいのです。
いつも後方窓側を確保
そのときフッと考えました。
「エアバスといえば、グライダークラブで一緒に飛んだMさんは元気にしてらっしゃるかなあ?」
Mさんは、日本のエアバスマイスターというべき方です。フランスでエアバス機の操縦訓練を行い、日本にはじめて同社製の機体を飛ばしてきたパイロットでもあるそうです。
グライダークラブでは複座機の後席にいたっきいを乗せて「エアバスじゃあできないから・・・」とレイジー・エイトなどのアクロをやらかす、とても印象の強い方です。また、クラブに時々独身CAさんを連れてくることもあり、別の意味で(男性)クラブ員から人気の高い方でもあります。
Mさんの飛行時間は、いたっきいの500倍以上!
ご本人とは2年以上お会いしていませんが、エアバスに搭乗する度になんとなくMさんを思い出してしまいます。
「今、この瞬間もどこかで飛んでいらっしゃるのかなあ?」
ドリンクサービスのタリーズコーヒーを飲みながら、そんなことを考えていたとき、機内のスピーカーから、アナウンスが流れはじめました。
「乗客の皆様、おはようございます。当機の機長、Mです。」
ブッ!(コーヒーを軽く吹く音)
ゲホゴホ・・・・いた!
こんな近くにいましたよ。
早速CAさんに名刺を渡し、機長とコンタクトをとります。
「“お久しぶりです。また一緒に飛びたいですね”とお伝えください。」
約20分後、CAさん経由で返事がありました。
「こんなところでなにやってんの?」
・・・いきなりそれかい。
北九州空港に着陸後、機体とつながるボーディングブリッジの窓からコクピットを覗いてみると、こちらの姿を認めたのでしょう。キャプテンシートで両手をいっぱいに振っているMさんが見えました。なんだかすごく興奮しました。さらにその直後、ケータイに電話が。どうやらMさんはつい最近、全日空からスタフラに移籍され、なんと今の便がスタフラでの最初のフライトだったそうです。
うーん。どの業界も狭いっていうけれど、こんなこともあるんだなあ。
取材まで3時間ほどあったので、少しお会いできないか提案しましたが、すぐに羽田に折り返さないといけないとのこと。相変わらずお忙しそうです。反対に、今日は小倉に泊まるのか聞かれましたが、残念ながら翌日滋賀県で取材があるので移動しなければならないんです。忙しさじゃこっちも負けてないつもりですw
それにしても、今回の再会は、直接会って話すより印象に残る出来事でした。
これからも、北九州へ行くときはスタフラですね。豪華で快適、しかも安い。おまけに知り合いが飛ばしてるなんて、最高じゃないですか!
グライダーで鮮やかな着陸を見せるMさん。さすが!
皆さんも、北九州へ行かれるときにはぜひスターフライヤーを。
アナウンスで「機長のM本です」と聞いたら、ああこの人かと思ってニヤッとしてください。
ホントにうまい着陸を体験できますヨ。
九州取材の企画ありませんか?>出版社様
■2007/07/30 加筆修正済
M機長(+その背後に運行部長氏の影)のご指摘により、一部内容を修正しました。
カチョーこそ、お忙しいようで。。。
■どんちゃん
趣味で飛ばす飛行機と、仕事で飛ばす飛行機は違うと思うよ。バスの運転手が、休日に趣味でスポーツカーに乗るようなもんじゃないかな?
それにしてもすごい偶然でした。あるんですねえ、こんなこと。
スタフラは今度は羽田⇔関空にも就航する(2007/9/14)ので、帰省のときに使ってもいいなと思っています。関空⇔羽田7900円。あれだけ快適で、こんな値段で大丈夫なのかな???
■ウンクミちゃん
いたっきいにはシャチに見えるなあ。
静岡空港ね。ずいぶん前に建設予定地を見に行ったことがあるよ。そのころは、こんなところに飛行場作ってどうすんだろ?って思った。今はちょっと見方が変わってるけどね。鈴与はエンブラエル170を導入する予定らしいね。日本では珍しいブラジル製の小型ジェット。やる気満々だね。
■ichirou
ほんと、すばらしい体験でした。
Mさんが機長と聞いて、五感を集中させて機体の挙動を感じてましたよ。
で、「やっぱりうまい着陸だなあ」って。
これで、いたっきいがMさんを後席に乗せて離着陸したのが1回、Mさんの後席に乗ったのが1回、客席が1回になりました。また一緒に飛びたいなあ・・・
一度は乗ってみたいなぁ!
でも乗る機会がないだろな~
しっかし、乗ってた機体パイロットが知り合いなんて素晴らしい体験じゃないですか!
そういえば静岡空港が開港したら鈴与が小型機事業に参入、とか新聞で見たなぁ。
今回はマイルをためるよりも、はるかに素晴らしい体験をしましたのぉ♪
よかったね~ぇ!
ってか、正直仕事でやってる飛行機が趣味でも楽しめる…ってのは凄いな…って思ったよ!
大体、おいらの基本方針として、趣味は仕事にしない…ってのが一番だったから…(^-^;)
しかも、スタフラって機体結構格好イイね!
安くて素敵だけど、岡山からだと使い勝手がよくありませんが…orz