IVORY Materials Shop ブログ

こんにちは。IVORYではお人形服製作に使用する、程よいスケールの手芸用品を扱うWEBショップを運営しています。

感覚過敏の方用にマスクのサンプルを作ってみた。

2020-06-05 01:02:52 | 日記
先日、Yahooニュース、
の記事を拝見し。

ちょうど、柔らかすぎる「激ふわマスクゴム」を入手したこと&
子供用のマスクも作ってみたい、という想いが私の中でリンクしたので
「感覚過敏」に焦点を当ててマスクを作ってみました。

試着のご感想をいただきましたので追記いたします・6/18
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◆ベース
これは今まで作ってきた型紙で、表裏共シングルガーゼで
比較として作ってみました。
耳の付け根まであごのラインをカバーするタイプ。



ご感想追記:シングルガーゼよりもダブルガーゼを裏地に
     使用したもののほうが多少はよかったようです。
     しかしながら、ガーゼの毛羽立ちが気になるとのこと。
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◆アレンジ1
ベースよりも前中心線をさらにカーブをせり出させたことで
マスク内の空間をさらに広くしました。
マスク幅も片側で3cm引っ込めてほほに触れる面積を狭く。
鼻筋に沿うようにし、ポイントで当たらないようにしてみました。




ご感想追記:顎ラインの縫い目が接して痛い。
     縫い目が痛いのと、耳のゴムの結び目が気になる。
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◆アレンジ2
アレンジ1のあごのラインのシルエットを少し変えてみました。
ただ、よりフィット感が増したことで感覚過敏の方には
逆に不快感があるかも知れません。



ご感想追記:ほほに生地が接触して痛い。
     顎下の接触が気になる。
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◆アレンジ3
型紙はアレンジ1と同じ。
マスクゴムを通していた部分を取り除き、直接マスクゴムを
縫い付けるようにしたらフラットになりました。


周囲のミシン縫いをやめ、より肌の当たりにストレスを感じないように
ぬいしろを星止めにしてみました。



全てのサンプルはシングルガーゼの2枚合わせで、
夏マスクと共通して、最大限の薄さで作っています。

ご感想追記:耳の生地の部分は気にならない。
     手縫いの糸のポツポツがチクチク感じる。
     ミシン縫いのほうが痛いので「敢えて言うなら」程度。

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全体の感想:ガーゼはよく見ると生地がけば立っていて、
     それが痛いとかかゆいような感じがする。
     市販の不織布のマスクは、その不快感がないが、マスクを広げた
     時にできるギザギザが肌に触れて痛く感じている。
   
     とのことでした。

のせえみこの感想:
     お顔のサイズに合わせていただこうと思って、
     敢えてマスクゴムに結び目をつけてしまったのが
     仇になってしまった。。
     気になるに決まっているのに、、申し訳なかったです。
     
     「ミシン縫いは痛いかも?」と、急きょ手縫いのサンプルも
     作ったのに、洋裁の常識にとらわれてしまい、
     星止めを「内側」に着けてしまった私はアホです(反省)。
     
     そして、「ガーゼ」は普通の方なら肌触りが良いものなの
     ですが、「感覚過敏」の方の場合は、ガーゼの毛羽立ち自体
     が神経に触るのだとわかりました。
     素材から見直さないといけない、と言うことです。
     
     夏用の化繊の通気性がよくひんやりしたタイプの生地が
     最近市販されてきましたが、手に入らないので、まだ
     サンプルに至りません。。
     化繊なら肌触りはつるっとしているかなとは思いますが
     どうでしょう・・・試してみないとわからないですね。

     また、マスクの形ですが、「耳」「鼻の付け根」「顎下」に
     ポイントを置いて顔面に安定させているので、
     この3点は密着させるのに必須だと思っていたのですが、
     やはりどうしてもこの部分にご負担を感じるようです。
 
     先日もこのような記事に出会いました↓
     障害の特性もあり、どうしてもつけられない方が
     いらっしゃるということです。
     無理につけさせることも出来ず。。。
     こういう方には加藤社長の作ったバッヂが救いに
     なりますね。
     
     今回は「手作り」での限界を感じてしまいましたが、
     やっぱりこういう困っている方が一定数いらっしゃると
     いうことは捨て置けないですね。。。
     最近はマスク着が入店の必須条件になっておりますし。
     少しでもストレスを感じないマスクが作れないものか・・・
     と、悶々と頭の片隅から離れずにいる状態です。
     
     縫い目が肌に当たらない、ふわっと覆う程度のマスクは
     どうかなーー、、と、構想を練っている所ですが、
     折りを見てまたサンプルを作ってみたいと思っています。
     
     以上、追記6/18 (下の記事内容と前後しています)
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実は、記事を読んですぐに株式会社クリスタルロード・加藤社長へ、
「私の作ったマスクを試してみませんか?」とご連絡をしました。

私も子供の頃は相当な神経質で、
子供の頃の時代はカットソー素材=下着でしたので、
冬は木綿のブラウスに毛糸のセーターを着ていたものですが、
セーターの毛のチクチクも、セーターの中でブラウスがくちゃくちゃに
なって、さらにそれがズボンの中でくちゃくちゃに納まっているのも
もう「不快極まりなく」「大嫌い」でよくかんしゃくを起したものです。
小学校の入学式の朝、突然着せられたスーツも不快で嫌で嫌で、
大暴れした記憶がうっすらと蘇りました。
そう、私も「感覚過敏」だったのです。(今は鈍感なおばちゃんだけど。)
(大きい音やジェットコースターみたいなのもダメダメなのでたぶん
三半規管も弱いかも。クラッシック音楽の強弱なども極不快です。)

今回、加藤社長が開発された「マスクが付けられませんカード」は
自分の辛さを表に出せず認めてもらえなかった多くの方々の、
自己表現のきっかけを与えてくれた素晴らしい行動力だと思います。

どんなことでもネガティブに捉える人は一定数いるものですが、
「批判の言葉を吐き捨ててそれっきり」にするよりも、
これをきっかけに、一緒に「どうしたらより良くなるか」を考えて
乗り越える力にしたほうが、より皆が生きやすく楽しくないですか?

なので、どうしてもマスクを着けることができない方々が、一時的に
周囲に理解を得たとしても、
今後の新型コロナやその他ウィルスの脅威にさらされ続ける状況も、
いまや公衆のマナーとなってしまったマスクをしないでいることで
あらぬ偏見を受け、理不尽なストレスを感じなければならないのも
そのままにはしておけない、
なにか力になれることができないかな、と思い立ちました。

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試作品をすぐに作ってみて発送したものがちょうどお手元に
届いたようなので、今後試着していただいてのご感想を
率直に伺う予定となっています。

「辛い」  「苦しくて息ができない」  「ゴムが痛い」
がどの程度なのか。

→試着のご感想をいただきましたので追記しました・6/18
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小さな子供がマスクをした際には、
気道が狭いので酸欠や窒息になる場合もある、
熱中症の心配もある、とのお話もどこかで出ていましたし、
肌が敏感な時期でもあるので、
ずっと考えあぐねていた子供用マスクのヒントにもなりそうです。





掲載したマスクの型紙も、ご希望の方はパソコンから右クリックで
「印刷」で出力してマスク製作にご利用くださいませ。
(ポンコツですみません!PDFファイルが作れません💦)

皆さまに無料でご提供させていただいています。








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