4連休2日目 夜から朝にかけて大雨☔️⇨曇り
山口県立美術館で開催中の「奇才 江戸絵画の冒険者たち」に行ってきました。
新型コロナ予防のために予約制。
昨日、若冲さんの絵も展示するっていうのをTVで見て、急遽ネット予約しました。
こんなに急でも空いているのが山口の良いところです😉
一番早い9時からの予約でした。
雨の中、ちょっと早く着いちゃった。
新型コロナの予防のためにテントが設けられていて、問診票に記入して待ちました。
入場時にカメラでの体温測定と手の消毒。
マスク装着。
とてもきちんとされてました。
連休でも密にならないのが山口の良いところ?
入り口のこの部分だけは撮影OK
なかなかのインパクト!
パンフレットもカラフルで良くできてるなと思いました。
展示の初めの絵がこの右中央にある、北斎さんの波の絵
「上町祭屋台天井絵 女浪」
この波の立体感と躍動感が素晴らしかったです。
後半は「男浪」をかざってくれるそうなので、また見にきたいなとすでに入り口で思いました😉
波の周りに動物たちがいますが、実在、想像上の動物の絵もたくさんあり、それぞれがユニークで楽しめました。
また、左側のアイヌ首長の肖像も素晴らしかったです。
松前藩に協力した12人の首長の肖像画の中から数点ありました。
この首長の装束の素晴らしさ、その面構えから、アイヌの文化が成熟していたことが窺われます。この首長たちは協力によってアイヌを守ろうとしたのかもしれませんが、その後のアイヌの人々の事を思うとしみじみしてしまいました。
この絵はアイヌ文化の民族資料としても重要な物だそうです。
左上の北斎さんの絵。
平安時代の流行病は鬼が引き起こすと考えられていたので、その鬼を弘法大師・空海が鎮めているところを描いている絵です。
良く見ると暗いバックに細かい花が描かれていて、とても緻密な絵であり、迫力のある絵です。
北斎さんの晩年の作なのに、すごいな〜〜!
年齢ってなんなの?年齢を言い訳にはできないって事だな!って思わせてくれましたよ。
(まだまだ私なんて若輩だわ。。)
35人の奇才絵師とありますが、その中には北斎さんや若冲さん、丸山応挙、歌川国芳など有名な絵師もいるし、私の拙い知識では存じ上げない絵師、地方の絵師の方々の絵もありました。
それぞれが個性的で迫力がある物、ユーモラスな物、ユニークな物など。
江戸時代の絵画としては主流からちょっと外れている絵という事なのですが、こっちの方が見ていて楽しいんじゃないかしら?と思いましたよ。
むしろ、才能ある絵師はみんな奇才の持ち主なんじゃないかしら?
若冲さんも近年は大人気だけれど、奇才ですものね。
そして、若冲さんの展示は「鶏図押絵貼屏風」「乗興舟」「菜蟲譜」でした。
「鶏図押絵貼屏風」 はなんと個人所有の品だそうです。
若冲さんの得意な鶏ですが、墨と少しの彩色であっさり描かれています。
しかし、鶏の表情が一羽一羽ユニークで、若冲さんらしいなという絵でした。
「乗興舟」は川遊びをした風景を描いた巻物。
こちらは水墨画です。
とてもあっさりと書かれていますが、独特の味があります。
こういう物も描いていたのねと、ちょっと意外な感じもしましたが、面白かったです。
そして、若冲さんらしい繊細なデッサンと彩色で描かれたのが「菜蟲譜」
これも巻物で、今回は野菜を描いた部分が展示されていました。
後半の虫の部分は後に展示されるとのこと。
江戸時代にもこんなにたくさんの種類の野菜があったんだなと思うと同時に、若冲さんのなんとも言えないおしゃれな構図と色使いが素晴らしかったです。
空いていたので、ゆっくりじっくり見ることができて嬉しかった❗️
巻物なので大きくないので、壁面に一部拡大した物も展示されていました。
途中にVTRコーナーもあったのですが、今回はパスしました。
せっかくだから入れ替えの後にもう一度見に行って、VTRなどもゆっくり見ようかな。
売店で絵葉書とマスキングテープを買いました。
絵葉書は、北斎さんの波の絵。女浪と男浪。
なんか、すごく気に入ってしまいました。
虎の絵は片山楊谷という絵師の「竹虎図屏風(左)」です。
この絵師さんは鳥取県の人らしいのですが、虎の絵を得意としていたそうで、実物の絵は虎の毛の一本一本がフワフワ、ピンピンと躍動していて、可愛げのある虎が好きだな〜〜と思ったです。
そして、若冲さんの「菜蟲譜」のマスキングテープ❗️
若冲さんのマステがあるなんてね〜〜🤗
今回も県立美術館の展示はとても工夫されているなと感じました。
パンフレットもインパクトがあって、デザインが良いと思います。
せっかくだから、密にならない程度にもっと見に行って欲しいなと思いました。
(入場は予約の時に人数が決まっているので、大丈夫だと思いますし)
私は後半にもう一度見に行けたら良いなと思います。