今日の朝日新聞に載っていた記事。
島根県津和野町にある町立森鴎外記念館が4日に発表したこと。
鴎外宛の手紙がまとまって見つかったそうです❗️
鴎外の娘婿で仏文学者だった山田珠樹さんが保存していたのを遺族が発見したとのこと。
その中には明治・大正に活躍したそうそうたる人々からの書簡もあったそうで。
差出人には夏目漱石、与謝野晶子、石川啄木、岡倉天心などからの手紙もあるとのこと。また、陸軍の軍医としての要職についていたので、当時の政治家などからのものもあるそうです。
1896〜1922年の日付が確認され、今回は四点が公開されたとのこと。
夏目漱石が修善寺で倒れた時に軍医を派遣したことへの妻・鏡子からのお礼の手紙や与謝野晶子がヨーロッパに行くとにへの資金援助へのお礼など。
これだけの書簡がまとめて見つかったことはとても珍しく、鴎外の研究だけでなく、差出人の方の研究も進むのではとのことです。
今年度内に内容を活字化、分析、精査して成果を出版するということです。
長い月日、眠っていた資料ってまだまだあるんですね。
明治の作家の中で森鴎外は陸軍の要職につき、さらに作家としても多くの作品を残した稀有な人。
とても大変だったと思うけれど、その当時の作家の中ではダントツの収入と地位もあったと思うし面倒見のいい人だったようで、色々と援助や気遣いをしていたのかな。
作家同士の関係とかを知る資料としても重要なものでしょう。
どうやって見つかったのかも興味があるし、私が気になる人からの手紙もたくさんありそうなので公開がとても楽しみです。
分析が終わったら津和野の森鴎外記念館で公開されるかもしれないので、その時は見に行きたいなと思います。
森鴎外は津和野出身で、遺言で「森林太郎として津和野に葬るように」と言い残した人。名をなした生涯であったけれど、最後は故郷で静かに眠りたかったのでしょうか。
津和野は山の中の静かな町です。
この前は歌っただけで帰ってきましたが、秋になったらゆっくり行ってみたいな。