淀川さんが亡くなってから10年たったということで、生前に親交のあった岡田氏がその思い出を中心に書いた本です。淀川さんの映画への情熱のすごさが、改めて語られていました。
私は中学生の頃から、日曜洋画劇場をよく観ていました。その頃の日曜洋画劇場は今と違って、話題作と同じくらい名作映画を多く取り上げていました。今考えると、解説だけでなく淀川さんが選考にも関わっていたのだと思います。
その頃はDVDはもちろん家庭用ビデオもなかったので、映画館に行く以外には、テレビで見る以外に映画を観る方法はなかったのです。したがって、記憶にある色々な映画の記憶は、ほとんどが淀川さんと一緒に観たということでしょう。
私の映画の記憶は淀川さんの解説と「さよなら、さよなら、さよなら」ということばとともにありました。そして、彼が亡くなった時には、涙が出ました。なんだか、恩師か大好きなおじさんが死んだような感じでした。私が今、映画が好きなのは、彼のおかげだと思います。
今では、観たい過去の映画はほとんどがDVDで観られるようになりました。衛星放送では、地味だけどいい映画を放送していることが多いです。でも、多くの人が見られる土曜や日曜の映画劇場でも、もっとよい映画をやって欲しいと思うのは私だけでしょうか。
淀川さんのような人はもう出てこないかもしれないけど、最近は日本の映画が結構面白いと思う今日この頃です。「映画には人生がある」
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みけまる
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coo
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