先月から、「新しい本は買わずに積読本と再読本を読もう!」企画をしています。
積読本は買ったけど読まないで積んどいた本。
再読本は一回読んだ本を再度読んだ本。
本の片付けの一貫として読見始めてみたら、読んでいてもすっかり忘れていたりして、思ったよりも楽しんでいます。
『一二単衣を着た悪魔』内館牧子 (再読本)
今の世から源氏物語の中に入ってしまう物語。
昔にタイムスリップをするのではなく、源氏物語の中に入ってしまう。
入ってしまうタイミングの必然性はどうなの?と思うけれど、良く出来たお話で面白かったです。
源氏物語は光源氏が主人公ですが、このお話は主人公が光源氏の敵方ともいえる弘徽殿女御の方に肩入れしているのが意外性があって面白かった。
主人公が源氏物語の中の平安時代の生活に慣れるところもリアルで、兄と弟という関係性もよく描かれていて、楽しんで読みました。
再読のはずなんだけどほとんど覚えてなかったので、新鮮に楽しみました。
『すべては今日から』 児玉清 (積読本)
2011年に亡くなった児玉清さんの書評やエッセイをまとめた本。
NHKの「週刊ブックレビュー」を見ていて、司会の児玉清さんの本に対する愛情や博識を尊敬していたので、追悼本であるこの本を買ったのですが、ちゃんと読んでいませんでした。
今回読んだら、児玉さんの本が好き!本を買うのも好き!っていう気持ちがひしひしと伝わって、凄く共感しました。
児玉さんの凄いところは、自分の気に入ったシリーズ本や作家の本が早く読みたくて翻訳されるのが待てずにガンガン英語で読んでしまっているところ❗️
また、躊躇なく本が増えても決して整理せずに本の収納などで対処しているところ❗️
実は私も1〜2回同じ理由で英語版を買ってみたことがあるのですが、途中で挫折しましたです。。。
増え続ける本をなんとかしようと処分したりしない潔さも凄いな〜〜〜。
また、私も一時よく読んでいたディック・フランシスなどの懐かしい本の名前もたくさん出てきたのと、最近読んで良いなと思った北川亜衣子さんの事も書かれていて書評としても楽しく読みました。
「すべては今日から」という児玉さんの座右の銘にも共感しました。
今日からまた初めよう❗️って思いたいと私も思います。
児玉さんの語り口を思い出しながら、しみじみとしました。
この二冊は再読本と積読本でしたが、両方ともとても興味深く、面白く読みました。