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ミケマル的 本の虫な日々

『英語の階級』


『英語の階級』 新井潤美
執事は「上流の英語」を話すのか?

  

 本を紹介する記事に載っていて、面白そうだと思って買ってみた本です。
著者の新井さんは東大の英文学・比較文学の教授をされてる方ですが、とてもわかりやすい文章で書かれています。
イギリスでの英語がその階級によって発音が違うっていうのは知られていますが、なんとも複雑なんだな〜っていうことが書かれています。

 アッパークラスをU、それ以外をnon-Uと表して、言い方がUかnon-Uかでみんなが判断してるわけなのねイギリスって感じです。
上流階級を表すアッパークラス、中流のミドルクラス、労働者階級のワーキングクラスだけでなく、ミドルクラスのアッパーミドル、ロワーミドル、それぞれの地方の英語、アメリカ英語などなど、めちゃくちゃ複雑。
言い回しや言葉が違うだけでなく、発音が違うのですぐにわかるそうな。
ふむふむと読んでいたけど、途中からめんどくさ〜い!って思ってしまいました。

 今はもう本物の執事がいるのかどうかわかりませんが、執事はつかえる貴族よりも「上流の英語」を話すそうで、それで執事だってことがわかるそうな。。。
この英語の複雑さにはびっくりだけど、くっきりと社会的な階級を意識しつつ暮らすっていうのも大変なことだなと思いました。

 しかし、こんなにきちんとと英語の階級について説明してくれた本はなかったし、とても興味深かったです。
特にダウントンアビーやメアリーポピンズ、鏡の国のアリスなど、本やドラマ、映画などの英語も解説されていて、なるほど!って思うところがたくさんありました。
あと、外国人が話す英語の発音は外国人っていうカテゴリーだから、ネイティブの発音にしようとするよりも、アイコンタクトするとか、pleaseやthank youなどを多めに使うなどをした方が感じいいですよってことらしいです。
途中で英語面倒くさ〜いって思ったけど、面白い本でした!



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