ミケマル的 本の虫な日々

11月の読書 『素晴らしきソフィー』 


 11月になって急に寒くなって気温の変化に体がまだ慣れません。
こんな時は『アボンリーへの道』のようなストレスなく気持ち穏やかになれるようなお話を見たりするのが良いような気がします。

そして、再読もこういう時はストレス無く読める本を読みたくなって、ジョージェット・ヘイヤーを何冊か読み返しました。



 ジョージェット・ヘイヤーは1902年イギリスにうまれ、イギリスの歴史を舞台にしたロマンス小説や推理物を60冊以上書いた人。ヒストリカル・ロマンスの原型を作ったと言われていて、今でも多くのファンがいるそうです。
特にリージェンシーと呼ばれるジョージ王朝時代の小説が多いとのこと。1800年代の初めを舞台にしているそうです。

 個性的な登場人物、会話の面白さ、制約の中で独立した女性像、ストーリー展開も面白いし、ハッピーエンドです。
ヘイヤーはジェーン・オースティンにヒントを得て同じ時代を描いたそうな。
オースティンはリージェンシーという時代に生きて同時代を書いたのに対して、ヘイヤーは100年後の1900年代に書いたので、時代考証はしっかりと資料を集めて書いたと言われています。

 どのお話もそれぞれ面白いのですが、中でも『素晴らしきソフィー』が一番人気があるようで、私も好きです。
何しろ主人公のソフィーが面白い❗️
母を早く亡くして外交官の父に外国で育てられたソフィーは豪胆で、お節介だけど親切。ロンドンで預けられた伯母の家のゴタゴタを解決すべく独特の方法で動き出します。 
 ソフィーの型破りなところが読んでいてスカッとするのは私だけかしら?

 時代考証については私はよくわかりませんが、イギリスの貴族や社交界の事なども興味深く読むことができます。
『フレデリカの初恋』『公爵シルヴェスターの憂い』もそれぞれ楽しく読めますし、全部で10冊くらい出版されています。
ロマンス小説の他にも推理物も書いていて、それも面白かったです。

 ジェーン・オースティンも好きなのですが、ヘイヤーさんの小説はもっと気軽に昔のイギリスの貴族社会を覗き見ることができ、その頃の人々の暮らしや思いやロマンスを楽しむことができます。

 という事で、11月の読書はヘイヤーさんの小説数冊から始まりました。



 

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