近年、NHKの大河ドラマをあまり見てなかったのですが、『麒麟がくる』は久しぶりに見ました。
主役の長谷川博己さんが良いなと思ったのもありますが、これまでは脇役的な扱いだった明智光秀という人はどんな人だったのだろうという興味もあったように思います。
これまでも、大河は1回目からしばらく見て脱落ということが多かったのですが、このドラマはずっと見続けました。
オンタイムで見るか、録画しておいた物を見るかどちらかで。
先週の最終回「本能寺」もなかなか意外な展開が待っていて良かった!
全体を通じて面白いし興味深かったと思います。
NHKの『麒麟がくる』のページが凄い充実感です❗️
私が感じた『麒麟がくる』の魅力
⭐️ストーリー
これまでさんざんドラマになってきた戦国時代だけれど、明智光秀の視点から見直す。戦国の世を終わらせるためにはどうしたら良いのか?という思いで光秀が動いていたという一貫したストーリー。
今までの斎藤道山、信長、秀吉、家康とは一味違うストーリー。
特に信長の描き方が特徴的でした。
また、明智光秀については若い頃の資料があまりなかったというのは以外だったけれど、信長に近い家来だったけれど色々とあって反旗を翻したという事しか知識がなかったので、光秀の若い時のお話が新鮮でした。
光秀の一貫した「平かな世にしたい」という考えが描かれていて、今までのとにかく戦いに勝つ、勝つためには手段を選ばずという戦国物とは一線を画していました。
⭐️配役
このドラマの面白さの大きな部分は配役だったかも。
これまでのイメージと違う配役だなと最初は思ったのですが、それが尽くはまっていました。
主役の長谷川博己さんは新たな光秀像を作ったと言えると思います。
前から長谷川さん良いなと思っていたのですが、今までは地味で主君に対して謀反を起こした裏切り者的な扱いをされていた人物をガラッと印象を変えて演じたのはとても素晴らしかったと思います。
また、最初の頃のもっくんの斎藤道山は主役を食う感じもあったほどの迫力の演技でした。
ただ自分勝手にやってた道山ではなくて、きちんと思想が感じられました。
迫力が凄かったな〜〜。
信長の染谷翔太さんは初めのうちは丸顔の笑顔が似合う青年で、信長っぽくないな〜〜なんて思ったけど、母との関係からの複雑な心情を演じていてすごいな!と思いました。そしたら、どんどん狂気を孕んだ信長の凄みが出てきて、本当に素晴らしい役者さんだなと感心しました。
その他、秀吉(佐々木蔵之介)、家康(風間俊介)、正親町天皇(玉三郎)などなど皆さんが適役だったと思います。
その中で特に、急に交代になって大変だと思われた帰蝶役の川口春奈さんがとても良かった❗️これまでの帰蝶のイメージよりも知性も度胸もアップしていて、帰蝶の役割がとても大きいドラマになっていましたが、それを演じ切った川口さんの演技が素晴らしかったと思います。
信長を作ったのは道山と光秀だからと帰蝶が言いますが、むしろ帰蝶がいなければ信長はなかったというようなストーリーになっていました。
⭐️衣装
このドラマの衣装を担当したのは黒澤和子さんという方。
あの黒澤監督の娘さんだそうです。
ドラマが始まる前のインタビューで、役のキャラクターにあった配色をすると話されていたのを聞きました。そういうのもありなのかと思ったのですが、本当に今回のドラマは衣装の色がとても素敵でした。
何気なく見てしまっている事が多いのですが、衣装の色が実はとても印象的に使われていたのだと思います。映像が鮮明になっている昨今なので、色の効果って大きいのだろうなと。
今までの戦国時代のドラマに使われていた色よりも鮮明で綺麗な色が使われていたのもドラマを楽しみにさせていた一端だったのではと思います。
光秀の衣装はブルーやグリーンが使われていて、ブルーの好きな私には特に良いなと思えたのもあるかもしれません。
⭐️コロナで途中中断したのにもかかわらず、最後まで完結させたのも良かったな。
終わり方も私的には良かった!
色々と考えてみましたが、今回の光秀像は「世を平かにする」という望みに一途に生きる人という事で、光秀もその周辺もドロドロしていないのが良かったように思います。また、信長がだんだん変わっていく理由、将軍の考え、天皇の考え、家康の考え、秀吉の考え、その他の人々の思いも、それらがそれぞれよくわかるように描かれていたように感じました。
明智光秀が死なないでいてくれたら良いな〜〜なんて最後で思うようになるとは❗️
このドラマを作った人の思いにすっかり同化してしまったのかもしれませんね🤔
23日には総集編があって、帰蝶が語りをするそうです。
楽しみだな〜〜🤗