4連休最終日 雨が時々降ってきました🌧☔️
『メイドの手帖』
「maid hard work, low pay, and a mother's well to survive」
ステファニー・ランド著 村井理子訳
村井理子さんの翻訳本は面白い本が多いのと、大きなレトリバーと双子の息子さんとの生活のエッセイをネットで読んているので、この本も早速読んでみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ad/fac98f5d93b5e0cc6181f341e22974e0.jpg)
「最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語」
この説明で内容がわかるのですが、メイドという仕事のイメージがダウントンアビー的なものだったので、アメリカのメイドという職業がほとんど掃除って事にちょっと驚きました。
どうも、アメリカ(もしかしたらヨーロッパも?)は少しお金によゆうがあったら掃除をお金を払ってしてもらうのが普通らしい。
最近は日本でもお掃除サービスとか家事サービスとかを頼む人が増えている?ようだけど、すごく贅沢な感じがするのは私だけ?
水回りだけとか特別な時にとかって感じがします。
アメリカ人の家をパーフェクトに保つ、そしてそのために掃除を外注するという感覚がいまいちわからないけれど、そういう人が多いからここで出てくるメイドとして掃除するという人がたくさんいるんだなとわかりました。
アメリカの一軒家は日本に比べると大きさや部屋の数が違うから、夫婦どちらも働いていたら綺麗に保つのは無理だなと思っていたので、お掃除をしてもらうっていうのもわかります。
この本を書いた人も、人の家を掃除するメイドさんなんだけど、お母さんに褒められるから子供の時から掃除が得意だったようです。
しかし、本当は大学に行こうと思っていた矢先にボーイフレンドとの間に子供ができたため、大学を断念。
さらに、ボーイフレンドが妊娠を喜ばずうまくいかなくなったためシングルマザーになってしまいます。
そこから本当に大変な苦労をして、メイドとして働きながら子供を育てるのですが、お掃除を仕事にするって本当に大変だわ!
私がお掃除を苦手としてるので、ますますそう思うのかもしれませんが、主人公はお掃除自体は嫌いではないようで、それは救いです。
多くのメイドとして働く人と違って、主人公は勉強を諦めずに大変な生活の中でもSNSに文章を書き、本を読み、通信教育を断続的に続ける事により、ついに奨学金を得ることができます。
すごい人だわ!
SNSに文章を書く事によって自分を保っていたように思えました。
この本を書いたこともそうですが、本を読む、文章を書くって事が、たとえ辛い日常であっても自分を見失わないツールになったんだなと。
メイドとして働くことは辛いことも多いけれど、メイドを雇っているある程度お金がある人々も決してみな幸せというわけではないということももちろんあって、人生ってなかなか大変だなと主人公と一緒に思ったりしました。
ひとりの女性の半生として、とても興味深くて、この方の不屈さと希望を失わない心に感動しました。
それと同時に、日本とアメリカのお掃除事情の違いが面白いなと思いながら読みました。
お掃除をメイドさんにしてもらうことが普通で、金額的にも日本に比べたらとても安いということが、ちょっと羨ましいな〜〜なんてちょっと思っちゃった(掃除嫌いだから😅)
安いってことは低賃金で働いてる人がいるってことですから、良いというわけではないです。
今アメリカで問題になっている移民の人達がメイドとして多く働いているということもあるようです。
掃除と言えば、YouTubeに若いアメリカのお母さんが家中をお掃除する動画が複数あって、そのやり方が徹底的だったな〜〜。
やるなら徹底的に、ピカピカにするって感じ。
シーツなども全部取って洗濯してベッドメイキングも完璧に。
メイドさんに掃除してもらうっていうことも、家を綺麗に保つという概念がアメリカと日本じゃ根本的に違うのでは?と感じたりもしました。
掃除するって事に関しては、学校の掃除を生徒が自分でするっていうのも日本では当然だけど、海外ではびっくりされるという事もありますし、掃除の概念も違うんだと思います。
日本の掃除は精神的なものも多分にあるような。
そこのところがもっと知りたいなと思った本でもありました。
自分を省みると、雑然とした部屋の方が落ち着くっていう末期的症状になっている我が家を誰かに掃除してもらいたいような、してもらいたくないような。。。。🤔