すっかりご無沙汰になってしまいました。
…と、気が付いたら大晦日なんですね。
私ごとですが、今年は初めて大晦日・元旦とお休みを取りました
私の仕事は夜遅いシフトで、しかも帰りは結構な山道を通って帰るので、
殆どの坂道が除雪されていないことが多くて、
毎年この季節はビクビクしながら通勤しています。
田舎なのでバスの路線もないし、夫の山猫君は殆どが夜勤。
もしもの時は歩くしかない!と覚悟を決めて、車には寝袋やカイロ、水や食料も用意してはいるんだけど、
先日のクリスマス寒波で、遂に山道の途中で車が立ち往生
自力では動かすことができなくなってしまいました。
このまま朝まで車中にいて除雪車を待った方がいいのかなぁ
とも考えましたが「どういうわけか」歩けるかも…と思ってしまったのです。
山道だけど2㎞ぐらいの道のり、いつも通っている道だし大丈夫かな。
なんて安易な気持ちで外へ出ました。
でも、歩き始めて、ものの3分でこの決断を激しく後悔。
吹雪だし、雷だし、基地局が壊れたとかで携帯は繋がらないし、
歩いている最中にも崖側からはミシミシと木の倒れる音が、雪の重みであっちこっちの木が倒れて道をふさいでいるんです。怖い。恐ろしい。
幸い佐渡には熊やイノシシがいないので、こんな山奥の細道を真夜中に歩いていられるのですが、
日ごろ車で通っている道って歩いてみると案外「遠い」「険しい」
しかも、吹雪の中を、膝上までの雪を掻き分けながらなので
結局1時間以上もかかって、ようやく家に辿り着いたのでした。
吹雪の向こうに、かすかに我が家の門燈が点いているのが見えた時の嬉しかったこと
歩いている途中、ずっと考えていたことは、
ただひたすら「家に帰るぞ!」って執念?みたいな気持ち。
家に帰ったって残り物しかないし、停電の情報もあったので、
もしかして電気もなく寒いだけかもしれない。
お風呂だって入れないだろうな…、船が朝から欠航してたから
クリスマスケーキは届かずキャンセル、物流が止まっているので
冷蔵庫も空っぽ。
それでも体はただ、ただ、ひたすら家に向かって歩くのですから
なんかこれ執念だよね、
いつもは面倒に思う猫さまのお出迎えも、物凄く嬉しくて
一緒にニャーニャー泣いて、聖夜を過ごしました。
あ、長くなっちゃった。ごめんなさい。
こんなド長い話を読んでくださったお詫びに(ならないと思うけど、)
犬猫病院さんに納めにいきたかったのに、行けなかった
残念なクリスマス絵をヨイショっ!っとアップです。
2010年に友人からもらったカードをお手本に描いた絵です。
画材は色鉛筆とパステル。B3サイズで、私にしては大きな絵です。
あーあ、クリスマス、山道歩いてて「終わっちゃったんだなぁ。」
2022年も終わっちゃうんだなぁ
考えてみたらクリスマスって
「クリスマスまでがクリスマス」みたい。
あ、でも、大袈裟なんだけど、
今回の経験で、ふつうに、当たり前の日常がある幸せをヒシヒシと思い知ることが出来た。考えようによっては、今のこういう気持ちがサンタさんからの贈り物なのかもしれない。
そう思って、一度は挫折して放置してた絵を投げずに加筆しています。
ウサギさんじゃなくて残念。
犬ですよ念のため。
こんな残念なブログですが、
来る年もどうかよろしくお願いいたします。