フィンランド建築・デザイン雑記帳

スイスのキャンディーのパッケージ、小さな隠れたアイデアに感激!


キャンディーの箱。 蓋を開けた状態で、蓋内側の溝に引っかかるベロのような部分が見える。
これが大事な部分なのだ!
キャンディーを取り出すときは、蓋が受け皿となって具合が良い。


一昨年から、気に入っている、お菓子に「リコラ(Ricola)」というスイスのハーブキャンディーがある。
甘すぎず、爽やかな味も好きなのだが、このキャンディーで感心したのが、そのパッケージ、蓋の開閉に隠された小さなアイデアである。
フランスから来日した友人にお土産としてもらったのが最初だったが、家族皆、その爽やかで美味しい味のファンになってしまった。
昨年、再来日した友人に、お土産のリクエストとして「リコラ」を頼んだところ、色々と違った味のリコラキャンディーをプレゼントしてくれた。

僕は、その味も好きなのだが、むしろそのパッケージの小さなアイデアに感心し、唸ってしまった。
タバコの箱より少し小さめなパッケージの蓋の開け閉め部分に、隠された絶妙なアイデアがある。
蓋の内側には、折り曲げでできたボール紙1枚ほどの厚さの段差があり、箱には折り曲げて作ったベロのような細工がある。 
箱の蓋を閉じたとき、このベロが段差に引っかかり、ドアのラッチのような働きをして「パチン」と小さな音がして、開け閉めは何とも小気味よい。
蓋は、キャンディーを取り出すときの受け皿の役目をし、落とすことなく具合が良い。

もしかすると、パッケージのこのような細工は、お菓子の世界では、ごく一般的なもので、知らなかったのは、僕だけだったかもしれないが、これを発見(僕にとっては大発見!)した時には、感心して唸ってしまった。

大げさな主張も、気取りもない、さりげないディテールに好感をもつ!!  
建築や家具、モノづくりの世界でも、このようなさりげないディテールにこだわっていきたいと思う。




スイスのキャンディー「リコラ(Ricola)」のパッケージ外観。



蓋を開けた状態で、蓋内側の溝に引っかかるベロのような部分が見える。
キャンディーを取り出すときは、蓋が受け皿となって具合が良い。



蓋を開けた状態、 蓋内側のベロが引っかかる溝のようなものが見える。



「リコラ」キャンディーの事を、熱く!友人に話したところ、フランスでの売り場の写真を送ってくれた。

* 先日、近所のお菓子屋さんで「リコラ」キャンディーを見かけた。 
日本に輸入されていて、簡単に手に入るようになったようですね。 1箱 400円位
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