フィンランドのデザインというと、僕はいつも1枚の写真が頭に浮かんでくる。 このセピア色の古びた写真だが、確かアルテックのカタログの様な小冊子の中にあったと思う。 アルヴァ・アールトの椅子に腰掛け、食事をしている家族の写真で、都会というよりは田舎のごく普通の家庭の食事風景である。 . . . 本文を読む
以前、建築家エリエル・サーリネンがデザインしたフィンランド独立時の切手を紹介したが、今回はお札、フィンランド紙幣のデザインである。
サーリネンは1910年発行の100マルッカ札と1922年発行の1000マルッカ札をデザインしている。 建築家が紙幣のデザインを?と我々には奇異に感じるかもしれないが、フィンランド独立時に、建築家達が建国といかにかかわったかがうかがい知れるようだ。 . . . 本文を読む