彼岸花は・幽霊花・捨て子花・地方によっては・
コケ女郎・・・・等と不吉な名で呼ばれているが
真っ赤に咲く妖艶な花からだろう。
三十センチ位の花茎は折れやすい=
、曼珠沙華 あれば必ず 鞭打たれ・・・
と 高浜 虚子 も詠んでいる
子供の頃家の近くの斜面に一面に咲いたこの花を
「チャンバラごっこ」と、
ばかりに細長い棒切れでなぜ切りにした事を思い出す。
この花の後に深緑の 細長い葉が出る、里山の
斜面全体が葉の絨毯で覆れるそして よく滑る
絶好の滑り台と成る。悪ガキども
は終日滑りに熱中しズボンに穴を開け母親
に叱られたものだ・・・・・
最近では斜面の草刈をする人も無く,
里山の風情も雑木林となり荒れ果て彼岸花も絶えて咲
いていない・・・・ 今では 原っぱで遊ぶ子供の姿も無い・・・
デジブック 『曼珠沙華 』