ここまでの実験結果。
伝送路トランス3段コア3回巻きで0-3が理論値450Ωにならず(理由不明)。
実測値0-3···276Ωでマッチングをとってみる。
前提として、
①使ったコアは、AL値444らしいスリーブコア。(コアによって全く違うので、FT114-43では値が変わるが傾向は同じと思われる)
②SRA側のリンクコイルは2回巻き程度
以上で実験した。
①コア巻き数が多いとImp変換率が高くなる。
● コア巻き数大 > コア巻き数小 = Imp変換率大
②コア3回巻き0-2は276Ωよりもかなり低い。
この時、AA54のR値は大きく出る。
● コア3段3回巻きの0-2 > コア3段3回巻きの0-3 = AA54のR大
③コア3回巻き0-3は276ΩでほぼSRAのImpに近くなり、AA54のR値はほぼ50Ω、Xは0、SWRも低い。
● 276~288~300Ω = AA54のR,X,swr良好 (SRAのImpもこの辺)
④コア4回巻き0-3にするとAA54のR値はほぼ無くなる。(Imp変換率がSRAのImpより大きい為)
● コア3段4回巻き0-3 > コア3段3回巻き0-3 = AA54のRほぼ0
要するに、
①SRAのImpよりマッチングトランスのImpが小さいとAA54のR値は大きくなり、
②SRAのImpよりマッチングトランスのImpが大きいとAA54のR値は小さいか無くなる。
③伝送路トランスのImpがSRAのImpにほぼ近くなると、AA54のR値はほぼ50Ωに近くなり、Rの山のてっぺんのXは0になる。(共振周波数)
④伝送路トランスのImp変換値の調整は、コア巻き数によるか、3段の場合は0-3を使う事になるが、コア巻き数変更は作業が面倒臭い。よって、リンクコイルの巻き数の助けを借りる事になる。
ここまでリンクコイルは2回巻き程度
また、SRA本体に巻いたリンクコイルについては、
①巻き数が2~3回の間で伝送路トランスコア3段3回巻き0-3とSRAImpと同等になる(276Ωにマッチする)。
● リンクコイル巻き数が2~3回(276Ω付近) ≒ コア3段3回巻き0-3 ≒ SRAImp
②巻き数が4~5回だと伝送路トランス276Ω以上にマッチする。
● リンクコイル巻き数が4回以上 ≒ コア3段4回巻き以上0-3
③リンクコイルの巻き数加減で、ある程度伝送路トランスのImpに合わせる事が出来る。(限界はあるが)
● リンクコイルの巻き数加減(限界はある) ≒ 伝送路トランスのImp
④リンクコイルの巻き数が多くなると共振周波数は下がるので本体の共振コイルを解き合わせる。
①コア巻き数を何回にするかと、
②伝送路トランス何段にするか、
③またリンクコイルの巻き数は何回にするか
の3つの組み合わせで調整することになる。
複数バンド用は未だ未だ先の話し。