Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Herbie Mann '67-'68

2012年04月23日 | Herbie Mann
えーと、実はこれら3枚のハービー・マン先生のLPは今年の正月、お買い染め盤であったもので、すっかり取上げた気になっていて忘れていました。あまりの安さに飛びついたものの家に帰ってダブリ買いだったと気付くというオチがついたものでもありました(苦笑)

1,The Beat Goes On/Herbie Mann (Atlantic) 1LP 500円
タイトル曲はソニーとシェールのヒット曲ですが、このタイトルがアルバムの性格も捉えたものにもなっています。
脱線しますが「Beat Goes On」というとヴァニラ・ファッジ68年のセカンド・アルバムを思い起こします。そのジャケットには様々な言語で"The Beat Goes On"と書いてあって日本語では"音律がはずむ"となっていました。
ということで、このマン先生の67年盤はビートを強調したラテン/ボサ・アルバムとなっています。因みに1曲目はT-ボーンズのヒット曲にして胃薬のCM曲、邦題は"ビートでOK"でした。
Side A
1.No Matter What Shape ( Your Stomach's In )
2.More Rice Than Peas Please
3.Hey Ho
4.The Honeydripper
5.The Beat Goes On

Side B
1.Swinging Shepherd Blues
2.West African High Life
3.Dream Garden
4.Soul Montuno
5.Is Paris Burning?

Is Paris Burning .Herbie Mann - 1966








2,The Herbie Mann String Album (Atlantic) 1LP 500円
ジャズのウィズ・ストリングス・アルバムというとムーディーな心地よいバラード・アルバムとなるのが定石だったわけですが、67年リリースという時代もあってでしょう、マン先生が演るとストリングス/コーラスが乗っているもののパーカッションを生かしたアフロっぽいものからサンバのリズムを使ったものまで結構スリリングなものになっています。
Side A
1.To Sir With Love
2.Hold Back
3.Sports Car
4.I Get Along Without You Very Well
5.There Is A Mountain
6.Flight Of The Bluebird

Side B
1.Yesterday's Kisses
2.Please Send Me Someone To Love
3.It Was A Very Good Year
4.Gloomy Sunday

String Album






3,The Inspiration I Feel/Herbie Mann (Atlantic) 1LP 500円
ウィリアム・フィッシャーのアレンジによるゴージャスなコーラス/オーケストラをバックにしたマン先生が多大な影響を受けたというレイ・チャールズへの讃歌。68年のリリース盤。
Side A
1. Lonely Avenue
2. Drown in My Own Tears
3. Sticks and Stones

Side B
1. I Got a Woman
2. Come Rain or Come Shine
3. Georgia on My Mind

I Feel

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2 コメント

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Herbie Mann (Gravenites)
2012-04-24 12:48:58
これら3枚のハービー・マンのアルバム、シリアスなジャズ・リスナーからすると忌避の対象になるような題材ばかりが取り上げられており、つまりポップのヒット曲、ストリングズ、ジャズ系列からはあまり評価されないレイ・チャールズのテーマなど。しかしよくこれらの作品を聴くと手は抜いていないし、上質な作品ばかりである。ジャズ以外の部分をより柔軟な耳と頭で理解できるがどうかが、分かれ道であろう。

彼は従来のジャズとはちがった立場に自分を置きながらもジャズ・フルーテストとしての表現を怠っていない。同じストリングズを使ってもその使い方はフルートのバックとしてだけなく、フルートと同等の役割と重要性を与えている。

一般的とか大衆性を常に頭に入れているところがジャズ主流派(あるいは原理派)からするとすでに道を踏み外していると思うかもしれないが、ハービー・マンのそのさじ加減それだけでも一つの芸術と思える。
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マン先生 (Jahking@管理人)
2012-04-25 08:51:06
この人をどう感じるかでそのリスナーのジャズ感なりリスニングフィールドが判るような気がします。
今回取上げた作品の前後10年間くらいがこの人の全盛期、その間にリリースしたアルバムは軽く20枚は越すはず、そのいずれもが本国アメリカでは相応のセールを上げているわけで、ある意味その時代のアメリカン(の体質に合った)・ジャズの象徴ともとれるのでしょう。
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