Wish We were the Beatles

1,Wish We were the Beatles:A Tribute to the Beatles Greatest Hits/The Coverbeats (Membran/Documents) 10CD 800円
洋の東西を問わずビートルズのコピー(カバー)・バンド(最近ではトリビュート・バンドと云うのかな)は星の数ほど存在するわけで、その音盤も結構な数が出ていたりしますね。このブログでも昨年スミザリーンズのこんなのを取上げておりました。

思えば、バブルの頃から10年くらい前までビートルズのコピー・バンド目当てで六本木のキャヴァン・クラブ(閉店したらしいですね!?)やアビーロードに夜な夜な足を運んでいたのを思い出します。アビーロードのオープン時から10数年ハコバンを務めている吉井さん率いるパロッツ、そのボーカルと演奏はいやもう最高でした(つーか、10数年を経て今も出演中！)。

ということで、この10枚組CDはThe Coverbeatsなんて如何にもの名を付けたバンドが160曲を完コピしてしまいましたというもの。ビートルズの公式発表曲は213曲とも278曲とも様々云われていますが、まぁいずれにしても半分強はやっつけてるわけです。
演奏はもう完璧といっていい仕上がり、後期の曲も見事に再現、ボーカルも妙に似せようとしていないところに好感、が、雰囲気は充分。
ということなのですが、はて、これを音盤で聴くのは？　という素朴な疑問も浮かんだりして。例えばスミザリーンズは完コピしつつもバンドの個性は出ていたのですが、ここまでベッタリだと、本物を聴きゃーいーじゃん、となるわけで。ライヴは実に面白そうなバンドですが。

で　このThe Coverbeatsなるバンドについてのクレジットは何もなし。ただ曲毎にfeat.Ian Cussick feat.Heiko Effertz とあってそれぞれがジョン役、ポール役なのでしょう。名前からしてドイツのバンドなのでしょうか。
新品でも2千円も出さずに入手可能なはず、ビートルズを聴き込んだ人にはそれなりに楽しめる盤ではあるかなと。何度も繰り返して聴くものでもないようですが。


パロッツ・アット・アビーロード