
そのその昔、CBSソニーから日本盤が出ていて親しんでいたアルバムのオリジナル米盤と遭遇、思わず買ってしまった2枚を。
1,The Family That Plays Together/Spirit (Ode) 1LP 1,180円
ランディー・キャリフォルニアとその義理の父エド・キャシディーが組んでいるバンドなのでこのタイトルなのでしょうね、バンドの代表曲"I Got A Line On You"を入れた1968年のセカンド・アルバム。
一般的にはハードロックにカテゴライズされるバンドですが、この時代のバンドには珍しくブルースっぽさはあまり無く醒めたファンキー風味だったりジャージーだったりストリングス(アレンジはマーティ・ペイチ!)を入れた幻想的な客があったりと実は多彩な音楽性を持ったバンドの一枚。
ということなので、CBSソニー創設当時鳴り物入りでリリースされた時に鼻垂れハードロック小僧が聴いた印象は「妙に醒めていて地味、捉えどころがなくて良く分からない」。が ウン十年経った今聴けば「そこが面白い」となる個人的にはとても懐かしい一枚。Odeのオリジナル盤が安かったのでついまた買ってしまいました。このブログを見返してみればファースト、サードからEpicに移っての4枚目から84年盤まで結構このスピリットを取り上げておりました。全然悪くはなく常に興味は持っているのですがイマイチ入り込めないバンド、自分にはそんな存在みたいです。
蛇足ですが、オリジナルメンバーのジェイ・ファーガソン、一度は脱退してJo Jo Gunneを結成、その後ソロとなり1978年に出したアルバム「Thunder Island」は強力なカルフォルニア・ハード・ポップ・アルバムで今も忘れられず。
初期レッド・ツェッペリンは"FRESH-GARBAGE"をカバーしたり、"TAURUS"をパクったり、スピリットに大いにインスパイアされたのは明白ですね。
Side A
1,I Got A Line On You
2,It Shall Be
3,Poor Richard
4,Silky Sam
5,The Drunkard
6,Darlin' If
Side B
1,All The Same
2,Jewish
3,Dream Within A Dream
4,She Smiled
5,Aren't You Glad
Randy California (g, vo)
Jay Ferguson (vo, g)
John Locke (key)
Mark Andes (b, vo)
Ed Cassidy (ds, perc)

I got a line on you - SPIRIT
Aren't You Glad - Spirit [California] - 1968
2,Ⅱ/Madura (Columbia) 1LP 550円
このバンドも上掲のスピリットと同じくCBSソニーが相当プッシュしたお陰で70年代初め当時我が国でもそれなりに話題になったバンド。ジェイムズ・ウィリアム・ガルシアがプロデュースしていたので何かとシカゴが引き合いに出されて紹介されていましたが、編成は大所帯のシカゴとは対極のオルガン、ギター、ドラムスのトリオ。デビュー作が2枚組と云うところはシカゴと同じでしたね、今回入手したのは73年のセカンドアルバム。ジョー・ザビヌルの"Doctor Honoris Causa"や"My Favorite Things"を取り上げたりでかなりジャズ寄りではあるものの根はロックバンド、屈強なドラムスに分厚いオルガンとベース、これにジミー・ハスケルのオーケストレーションを被せた如何にもウィリアム・ガルシオらしいまとめ上げ方の一枚。
相応の話題になったバンドでしたが結局アルバム2枚をリリースして消えてしまったバンド、その2枚のジャケットが連作といっていい田園風景を空から俯瞰した何とも大胆な写真を使ったデザインでこれもインパクト充分でした。
これまた蛇足ですが、このマデューラの前身バンドBangor Flying Circusの1969年Dunhillから出した唯一作はサイケ風味をまとったオルガン・ハード・ロックで聴き応え十分の一作です。一貫してオルガンを弾くデイヴ・ウォリンスキーは元々はシャドウズ・オブ・ザ・ナイトに在籍!
Side A
A1 Livin' In America
A2 Doctor Honoris Causa
A3 I'm In The Mood For Love
A4 If You Got The Dime
Side B
B1 First Time
B2 My Favorite Things / Funky Broadway
B3 Windy One
B4 Stagger Lee
B5 Save The Miracle


MADURA - living in America
Madura - My Favorite Things/Funky Broadway
1,The Family That Plays Together/Spirit (Ode) 1LP 1,180円
ランディー・キャリフォルニアとその義理の父エド・キャシディーが組んでいるバンドなのでこのタイトルなのでしょうね、バンドの代表曲"I Got A Line On You"を入れた1968年のセカンド・アルバム。
一般的にはハードロックにカテゴライズされるバンドですが、この時代のバンドには珍しくブルースっぽさはあまり無く醒めたファンキー風味だったりジャージーだったりストリングス(アレンジはマーティ・ペイチ!)を入れた幻想的な客があったりと実は多彩な音楽性を持ったバンドの一枚。
ということなので、CBSソニー創設当時鳴り物入りでリリースされた時に鼻垂れハードロック小僧が聴いた印象は「妙に醒めていて地味、捉えどころがなくて良く分からない」。が ウン十年経った今聴けば「そこが面白い」となる個人的にはとても懐かしい一枚。Odeのオリジナル盤が安かったのでついまた買ってしまいました。このブログを見返してみればファースト、サードからEpicに移っての4枚目から84年盤まで結構このスピリットを取り上げておりました。全然悪くはなく常に興味は持っているのですがイマイチ入り込めないバンド、自分にはそんな存在みたいです。
蛇足ですが、オリジナルメンバーのジェイ・ファーガソン、一度は脱退してJo Jo Gunneを結成、その後ソロとなり1978年に出したアルバム「Thunder Island」は強力なカルフォルニア・ハード・ポップ・アルバムで今も忘れられず。
初期レッド・ツェッペリンは"FRESH-GARBAGE"をカバーしたり、"TAURUS"をパクったり、スピリットに大いにインスパイアされたのは明白ですね。
Side A
1,I Got A Line On You
2,It Shall Be
3,Poor Richard
4,Silky Sam
5,The Drunkard
6,Darlin' If
Side B
1,All The Same
2,Jewish
3,Dream Within A Dream
4,She Smiled
5,Aren't You Glad
Randy California (g, vo)
Jay Ferguson (vo, g)
John Locke (key)
Mark Andes (b, vo)
Ed Cassidy (ds, perc)

I got a line on you - SPIRIT
Aren't You Glad - Spirit [California] - 1968
2,Ⅱ/Madura (Columbia) 1LP 550円
このバンドも上掲のスピリットと同じくCBSソニーが相当プッシュしたお陰で70年代初め当時我が国でもそれなりに話題になったバンド。ジェイムズ・ウィリアム・ガルシアがプロデュースしていたので何かとシカゴが引き合いに出されて紹介されていましたが、編成は大所帯のシカゴとは対極のオルガン、ギター、ドラムスのトリオ。デビュー作が2枚組と云うところはシカゴと同じでしたね、今回入手したのは73年のセカンドアルバム。ジョー・ザビヌルの"Doctor Honoris Causa"や"My Favorite Things"を取り上げたりでかなりジャズ寄りではあるものの根はロックバンド、屈強なドラムスに分厚いオルガンとベース、これにジミー・ハスケルのオーケストレーションを被せた如何にもウィリアム・ガルシオらしいまとめ上げ方の一枚。
相応の話題になったバンドでしたが結局アルバム2枚をリリースして消えてしまったバンド、その2枚のジャケットが連作といっていい田園風景を空から俯瞰した何とも大胆な写真を使ったデザインでこれもインパクト充分でした。
これまた蛇足ですが、このマデューラの前身バンドBangor Flying Circusの1969年Dunhillから出した唯一作はサイケ風味をまとったオルガン・ハード・ロックで聴き応え十分の一作です。一貫してオルガンを弾くデイヴ・ウォリンスキーは元々はシャドウズ・オブ・ザ・ナイトに在籍!
Side A
A1 Livin' In America
A2 Doctor Honoris Causa
A3 I'm In The Mood For Love
A4 If You Got The Dime
Side B
B1 First Time
B2 My Favorite Things / Funky Broadway
B3 Windy One
B4 Stagger Lee
B5 Save The Miracle


MADURA - living in America
Madura - My Favorite Things/Funky Broadway
目を引くデザインでしたね。
これは偶然かどうかわかりませんが、今回のジャケットにあるMotel $6というのは、実際にアメリカにある低宿泊料金が売り物のMotel 6チェーンのもとになったのかもしれません。もちろん現在では一泊6ドルでは絶対泊まれませんが、50年近く前ならこれが安モーテルの相場だったのでしょう。今はモーテル6の全米平均料金相場は60ドルくらいで50年前の10倍です。
1968年当時の新興レーベルのCBSソニーがなぜスピリットをプッシュしたのか、いまだにわかりません。確かに今考えても何でこんなの?というのを沢山出してました。例えばチッキン・シャックのファーストとか、スパローとか、The United States Of America等など。
マデュラはシカゴの続編のような感じで、これもなぜかCBSソニーが力を入れてましたねぇ。でも2枚組ファーストも今回のセコンドも、演奏も歌、オリジナリティも水準以上だし、引き締まった演奏で全部聞かせるところが好きです。スピリットとは別個性で対極的な存在です。
一方マデュラは当時鳴り物入りで発売された1stを大枚はたいて購入しましたが、今みっつ位ピンとこず速攻で手放してしまいました。
今回アップされている2ndの2曲を聴いても、今一つやりたいことが見えてきません。もっと吹っ切れていれば、ジャムバンド・ブームで再評価なんてこともあったんじゃないでしょうか?
因みに当時ソニーから発売されていたアルバムで今探しているのはSweathogの2枚(国内発売は2ndだけ?)です。
ランディの義理のお父さんだけあってエド・キャシディ飛びぬけて歳を食っていた様ですが、エリントン・バンドにいたとは! 驚きですね。
「Motel 6チェーン」というのが実際にあるのですね、このジャケットのは間違いなくそのルーツのように思えますね。面白い話です。
今思えば創設当時のソニーは本国で少しでも話題になった盤(所謂ニューロック系)は片っ端から出していたって気がしますね。仰る通り良く出したなぁ、こんなってのが結構ありますね。
>t-izuさん
その小冊子覚えています、何種類かあったのかもしれませんが、私が舐めるようにみていたのが最初に出たカタログでアル・クーパーの自由の女神が表紙のものだったと思います。
上記のGraさんのお話に通じますが今思うとよくもこんなを! というのが目白押しに載っていましたね。スノウ、イリノイ・スピード・プレス(1st)、マン(英のではなくNYのバンド)、エイオータ、NRBQ、フューズ、そして極め付きがカク(KAK)、このカク(邦題は確か「ニューロックの核」)ですが、本当に当時リリースされたのか? 今もって現物を見たことも無ければ日本盤が存在するって話も聞いたことがありません。
Seathogをお探しですか、渋いですね。シングル「ハレルヤ」はかつて載せたことがありますが、日本盤のアルバムは私もセカンドしか記憶にありません。
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/2dbcd6b9b1d192526f6532ef2c32bd44