2000年代に入った頃くらいからでしたか、ガレージ/サイケデリック系の発掘が一段と勢いを増したのは。様々なレーベルから様々な形でリリースされてもう百花繚乱の趣でした。が、いつの間にかそれもひと段落(要はあらかた掘り起こしが済んでしまったのですね)、気が付けば当時リリースされた中古CDがそこそこで安価で出回るようになってきていて、買い逃していたものを見つけるとポツポツ買っています。今回はそんな中から4枚を。
1,same/Stone Garden (Shadow Kingdom) 1CD 756円
69年にシングルを1枚だけ出し71年まで活動したというアイダホの3兄弟が中心になったバンド。そのシングル曲に未発表のスタジオ曲とライヴ曲をまとめたCD。先にRockadelicから出ていたLPで私は楽しんでいました。
これぞヘヴィー・サイケというファズまみれにギターリフに重く太いベースにドカスカまるでジンジャー・ベイカー風のドラムス。全部が全部こんな曲でもなく意外なポップ曲もあったりしますが、ヘヴィーなリフを持ったブルージーなあの時代のハードロックをこよなく愛す貴方には絶対のバンドです。
2,same/Troyka (Kismet) 1CD 514円
付けも付けたり、バンド名が「トロイカ」、ジャケット写真も雪山をバックにしてもうまるでロシアか北欧のバンドの如し。が、これがカナダのバンド。オリジナルはAtlantic傘下のCotillionから1970年に出たもの。
イントロからロシア民謡を思わせるインストでふーむと思わせておいてその後出てくるのはバキバキなヘヴィーでブルージーなブギーだったりダークなロックでファズギターも咆哮、そしてアウトロがこれまたバラライカがチロチロのロシア民謡風。面白い奴らだ。
散々リプロが出回りましたが、今ではReal Gone Musicから正規発売されています。
Natural - Troyka 1970
Troyka- Intro/Rub-a-Dub Dub/Dear Margaret/Burning Of The Witch/Berry Picking/Early Morning
3,Everlasting Tributes/The Finchley Boys (Relics) 1CD 514円
イリノイ州出身の見るからにムサイ4人組の72年のアルバム(録音は68~69年らしい)、ファズまみれのブルースロック主体ではありますが一筋縄ではいかぬネジレ具合も。1曲目がなんとあのアニマルズでお馴染み"Outcast"という意表を突く展開。キンクスのカバー"I'm Not Like Everybody Else"もあったりして。
Finchley Boys - Everlasting tributes (1972)
4,The Best of T.C.Atlantic (Bacchus Archives/Dionysus) 1CD 300円
65年から70年まで活動していたというミネソタのガレージ・バンド。このCDはその活動を俯瞰した内容となっています。
何といっても彼らの名を一躍広めたのは「Pebbles」の3枚目に収録された彼らのセカンドシングルだった"Faces"でしょう。哀愁のオルガン・ファズサイケ。一度聴いたら忘れられない隠れた名曲ですね(因みにこの曲の69年の再演ヴァージョンもこのCDには入っています、なんとストリングスを入れた驚きのアレンジです)。
ですが、この曲はこのバンドには特別なものだったらしく、初期はブリティッシュの影響も感じられるポップなガレージバンドの趣、後期になるとファズやオルガンを生かしたサイケ風の曲も出てきますがどこかバブルガム的だったり。まぁ、なにはともあれ"Faces"が2ヴァージョン聴けるのが強みのCD。
T.C. ATLANTIC - Faces
T.C. Atlantic - Baby Please Don't Go (1966)
T.C. Atlantic - Mona
1,same/Stone Garden (Shadow Kingdom) 1CD 756円
69年にシングルを1枚だけ出し71年まで活動したというアイダホの3兄弟が中心になったバンド。そのシングル曲に未発表のスタジオ曲とライヴ曲をまとめたCD。先にRockadelicから出ていたLPで私は楽しんでいました。
これぞヘヴィー・サイケというファズまみれにギターリフに重く太いベースにドカスカまるでジンジャー・ベイカー風のドラムス。全部が全部こんな曲でもなく意外なポップ曲もあったりしますが、ヘヴィーなリフを持ったブルージーなあの時代のハードロックをこよなく愛す貴方には絶対のバンドです。
2,same/Troyka (Kismet) 1CD 514円
付けも付けたり、バンド名が「トロイカ」、ジャケット写真も雪山をバックにしてもうまるでロシアか北欧のバンドの如し。が、これがカナダのバンド。オリジナルはAtlantic傘下のCotillionから1970年に出たもの。
イントロからロシア民謡を思わせるインストでふーむと思わせておいてその後出てくるのはバキバキなヘヴィーでブルージーなブギーだったりダークなロックでファズギターも咆哮、そしてアウトロがこれまたバラライカがチロチロのロシア民謡風。面白い奴らだ。
散々リプロが出回りましたが、今ではReal Gone Musicから正規発売されています。
Natural - Troyka 1970
Troyka- Intro/Rub-a-Dub Dub/Dear Margaret/Burning Of The Witch/Berry Picking/Early Morning
3,Everlasting Tributes/The Finchley Boys (Relics) 1CD 514円
イリノイ州出身の見るからにムサイ4人組の72年のアルバム(録音は68~69年らしい)、ファズまみれのブルースロック主体ではありますが一筋縄ではいかぬネジレ具合も。1曲目がなんとあのアニマルズでお馴染み"Outcast"という意表を突く展開。キンクスのカバー"I'm Not Like Everybody Else"もあったりして。
Finchley Boys - Everlasting tributes (1972)
4,The Best of T.C.Atlantic (Bacchus Archives/Dionysus) 1CD 300円
65年から70年まで活動していたというミネソタのガレージ・バンド。このCDはその活動を俯瞰した内容となっています。
何といっても彼らの名を一躍広めたのは「Pebbles」の3枚目に収録された彼らのセカンドシングルだった"Faces"でしょう。哀愁のオルガン・ファズサイケ。一度聴いたら忘れられない隠れた名曲ですね(因みにこの曲の69年の再演ヴァージョンもこのCDには入っています、なんとストリングスを入れた驚きのアレンジです)。
ですが、この曲はこのバンドには特別なものだったらしく、初期はブリティッシュの影響も感じられるポップなガレージバンドの趣、後期になるとファズやオルガンを生かしたサイケ風の曲も出てきますがどこかバブルガム的だったり。まぁ、なにはともあれ"Faces"が2ヴァージョン聴けるのが強みのCD。
T.C. ATLANTIC - Faces
T.C. Atlantic - Baby Please Don't Go (1966)
T.C. Atlantic - Mona
どれもこれも素晴らしいですね(ハァハァ…)。トロイカだけはレコで持ってます(買ったのは今年だったっけ?弊ブログでも紹介しました)。この中でオリジナルLPで他に買えそうなのは、,Everlasting Tributes - Finchley Boys だろうか?それでも100ドルは覚悟しないとだめでしょうけど。その前にレコ屋で見たことないです。
取りあえず Stone Garden の編集盤LPを探してみます。
この辺りまでオリジナルを視野に入れてるって流石ですでね。安物買いしかしない私はハナから放棄です(苦笑)
トロイカお持ちとのこと、これは私も再評価される以前,
フツーの中古盤で見かけた記憶があります。このバンド名に雪山バックにダサイ極みの恰好をした3人、それなりにインパクトはあったようでハッキリ記憶のあります、が、よもや、こんなヘヴィーサイケな音が出てくるとは予想も出来ず完全スルーでした。見かけたのはカナダCotillion盤だったような気がします、これがオリジナルなんでしょうか。
奥が深いというか.....
この辺りは元々が自主制作盤だったりシングルのみのバンドだったりするわけで、一般的にはもう正に奥の細道ですね。
Troyka のオリジナルは正にCotillion カナダ盤です。よく覚えてらっしゃいますね。確かにこんなジャケ見てヘヴィーサイケと想像するひとも、ジャケ買いする人もいないでしょう(笑)。それにしてもヘヴィーサイケのオリジナル盤は高い高い。海外のコレクターはこういう音が大好きなんでしょう。蒐集の旅に終わりはないですね。
ふと思い出したのですが、これを見た時にデミアンの米盤も見つけてこっちは買ったのでした。多分80年頃の数寄屋橋ハンターでの話です。
>これを見た時にデミアンの米盤も見つけてこっちは買ったのでした。多分80年頃の数寄屋橋ハンターでの話です。
ウオオオオッ‼ デミアンUS盤を昨年、思い出すのも憚れる価格で購入しました(at 下北D店 )。ハ、ハンターではおいくらでしたか…?
>確か800円だったと思います。因みにデミアンもリアルタイムでキングから日本盤が出ていましたね。
800円!??? ぬあああああああああああああ!!! 聞くんじゃなかった(涙)。ちなみに国内盤は赤っぽいジャケ?で、帯がなくても1万円近くします(もちろん持ってない)。
当時からハンターにへばりついていたら、今頃立派なコレクターになっていただろうな、私。でも地方に住んでたから無理でしたが。(通路にあったような店でしたが)閉店する1~2年くらい前から通いだしましたが、時すでに遅し。無念。
そんなことで、当時を知っているだけに昨今の帯付きの狂騒はなんだかなぁ、です。帯の魅力も分からないではないのですが、最近の価格ちょっと異常かなとも思ってしまいますね。