Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Quater to Twelve Blues

2007年04月08日 | Blues,R&B,Gospel
1,Raw Unpolluted Soul/Willie Williams (Supreme Blues) 1LP 350円
この最高にいかがわしい(ブルースの場合は褒め言葉ですから)シカゴ・ブルースを最初の買ったのは70年代半ば頃、吉祥寺の芽瑠璃堂で。その後、P-Vineで日本盤が出てこれも買いました。買ってはいませんがCD化もされています。

シカゴのドマイナーから73年に出たドラマー、ウィリー・ウイリアムスのアルバム。先ずはそのスジでは有名なニセライヴ仕立ての"38 Woman"。この猥雑さ、いかがわしさ、ラフさ、ダーティーさ、臭さ、はもう天下一品。これ聴いてダメならブルースはやめたほうがいいというのは言い過ぎですが、ある意味これがブルースの真髄ではないかと思います。

ラフ極まりないウィリーさんのダミ声ボーカルに執拗に絡みつくヒューバート・サムリンのギター、絶品のエディ・テイラーのサイド・ギター、猥雑さをより助長する、キャリー・ベルとリトル・マックのハープ。いや、もう久し振りに聴いて興奮、興奮。

そんなSupreme盤がこんな値で転がっていれば何枚でも買ってしまうわけですが、持ってるSupreme盤と比べてみるとジャケ写の青色が薄い、裏面のクレジットも一部相違、更にジャケ、盤ともに薄っぺらい。こんなドマイナー盤にセカンド・プレスがあるとも思えず、別業者が作ったパイレート盤でしょうか。

たまにP-VineのLPを中古で見かけますが、HMVを見たらCDもまだ在庫がある様子。
ラフでダーティなブルースがお好きで未聴の方、是非聴いてみてください、やられますよ、絶対。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/545021


2,Quater to Twelve/Little Walter (Red Lightnin') 1LP 280円
このBoot然としたジャケット、古くからのブルース・ファンにはお馴染みですね、そう、まだRed Lightnin'が純Boot Maker(?)だった70年代はじめ頃に出したリトル・ウォルターのChessシングル集。
今となってはまったくの無価値盤ですが、当時は入手困難だったChess音源がまとめて聴けるということで極めて重宝されたものかと思います(といっても直後にChessのリイシューが始まりあっという間に使命を終えたのですが)。
これまた超安値で投げ捨てられていたので懐かしさもあって救済しておきました。

Little Walter



3,Free Form Patterns/Lightnin' Hopkins (International Artists) 1LP 780円
International Artistsと聞いて何を思い起こしますか? そう、13th Floor Elevators、Red Krayolaを初めとするテキサスのサイケデリック・バンドの巣窟ですよね。何故かそんなレーベルからだしたライトニンの異色盤がこれ。
なんとそのエレヴェイターズのベース君とドラムス君がバックアップしているのです。スタジオの片隅にはロッキー・エリクソンとかメイヨ・トンプソンが息をこらして佇んでいる姿を想像しながら聴くと楽しいですよね(勿論妄想ですけど)。

Free Form



4,Slidin' Chicago/V.A (P-Vine Chess) 1LP 980円
Chessに残された60年代のスライド・ブルースを集めたもの。67年のハウンドドッグ・テイラーが5曲、68年のジョン・リトル・ジョンが4曲、60年前後のアール・フッカーが5曲と鉄壁の布陣。マスター・ピースです。

ジャケに写るは81年12月に来日した際に六本木ピット・インで撮影されたジョン・リトル・ジョンのスライド・バー。私、この時ピット・インにいたんですよ。初めて見る本場ブルース・マン、衝撃は大きくそのときのことは今でもくっきりと。

Sliding Chicago



5,I get Evil/Sam Lay (Random Chance) 1CD 840円
50年代から活躍するシカゴのドラマー、サム・レイの2002年盤。
サム・レイの名を知ったのはバターフィールド・ブルース・バンドのオリジナル・メンバーとして。そのタイトで躍動感溢れるドラムスはバター・バンドに大きく貢献しました、氏が抜けたセカンド・アルバム「East-West」を聴けばブルース・ドラマーとしての力量は一目(聴)瞭然。バター・バンドがバックをつとめたディランの歴史に残る65年ニューポートでのステージでのドラムスもこの人。

そのニューポート・フォーク・フェスティヴァル65、バターバンドでの雄姿はこちらで。

で 本盤。なんと10曲中4曲はサミーさんのギター弾き語り。これがモロにジョン・リー・フッカー。他の6曲は達者なギターとハープが付いたシカゴ・スタイル。タイトなドラムスは相変わらずでまずまず楽しめました。

Sam LaySam Lay


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