Sonny Boy Williamson & The Animals

ということでブルースを2枚ばかり。

1,The Amimals & Sonny Boy Williamson(Charlie) 680円
第2回アメリカン・ニグロ・ブルース・フェスティヴァルで渡英中のサニー・ボーイがデビュー前のアニマルズが根城にしていたニューキャスル・オン・タインの”クラブ・ア・ゴー・ゴー”に出演した際（1963年12月）のライヴ。
昔から有名な音源で様々なレーベルからリリースされていますが、このCharlieのユーモラスなジャケは持っていなかったのでつい。
今ではこの日のセカンド・セットのアニマルズ単独ステージ（1曲だけサニー・ボーイもドラムス（！）で参加）とのカップリングでCD化されていますね。
しかしこの音源、何度聴いてもアニマルズの演奏力の高さ/ブルース・R&Bの消化具合に舌を巻きます。63年当時でここまで聴かせるバンドってそうはいなかったでしょう。で、このアニマルズをバックにしたサニー・ボーイのセット、アニマルズ・ファンとして面白いのはエリック・バードンのオフ・マイクでの様子。このＬＰの収録曲がセットリスト通りだとしたら、6曲目でやっとエリックがマイクの前に立つわけですが、そこに至るまでのエリックの待ち切れない様子が耳をこらすと聞えてくるのです。夢に見たはずの本場のブルース・マンとの共演。その渇望感がひしひしと伝わってきます。
因みに同じ月にサニー・ボーイはロンドンのクロウダディ・クラブでエリック・クラプトン在籍のヤードバーズを従えての録音も残しています。匿名性の高いヤードバーズの演奏に比べて既に自身のサウンドを完璧に持って自信一杯のアニマルズの演奏。較べて聴いてみると面白いです。知名度、評価は雲泥の差があるエリック・クラプトンとアニマルズのギタリスト、ヒルトン・バレンタイン。このときばかりはヒルトンに軍配を上げます。

2,East Coast Blues(Krasy Kat) 880円
1950年代の初めにフィラデルフィアにあったレーベル"Gotham"に残されたダウン・ホーム・ブルース集。収録アーティストは、Ralph Willis,Dan Pickett,Tarheel Slim,Sonny Terry,Doug Quattlebaumの5人。弾き語り、若しくはそれに近いシンプルな編成での曲が殆どですが、派手さはない軽妙でいながら渋い歌唱、実に味わい深いブルースが続きます。